海の家の話

ちょっと酔ってるので軽くだけ書きますよ。 以前、クラブの問題が大きく取り上げられるようになったとき、法律の不備はあるけれども、それと同じくらいクラブ側の意識の低さもあるんじゃないのという主旨のことを書きました。きちんと営業しているクラブはだいたい、周囲の住人の皆さんや地域の警察とコミュニケーションを取り、社会の中に自分たちがいて良いという環境を築いていますが、それを怠る一部のクラブのせいでそうしたクラブまで法律基準で合法/違法を判断されることになります。 聞いた話では海の家の件は、禁止していた「花火」を客が勝手に行い、それが引き金となって閉店に追い込まれたと言うことのようです。そこだけ聞くと「店は努力していたのに身勝手な客のせいで」という話なのですけど、それ以前にやはり周囲の理解を浅くしか得られていなかったのだろうな、とも思うわけです。常識的に考えて、夏になると深夜まで騒音が響き酔った若い奴が近所を徘徊するというのであれば、その是正を申し入れるのは普通のことです。それに疑問を感じる人は、仕事帰りの平日、すべてが終わって布団に入ったときにもう一度考えて下さい。その時に同じような状況が起きていたら、僕ならブチ切れます。そういう想像力ではないんですかね。 結論がすべからく「閉店」だとは思わないんですよ。昼間だけ営業する、夜21時までとすることで了解を得る、ごみ拾いなどのボランティア活動で貢献する、合意に反する行動を取った客に対して厳しい対処を行うなど、考えられることはたくさんあって、そして僕なんかが言うまでもなくそういうことは既に行われているんでしょう。その上で合意が得られなくなったんだとしたら……それはもう仕方がないことだと思うんですよね。人が暮らしているところに分け入って何かをしようとする以上、自分たちの道理だけを押し通すのは難しいですから。 そのあたりを理解した上で、上手く地元の方達と折り合いを持ち、幸せなイベントや箱を作っていける人たちが増えることを祈ります。大変だと思うけどね。年代の断絶や偏見を乗り越えていくのはさ。あくまで「自分たちに如何に価値があるか」ではなくて「相手の都合にどうやって合わせるか」という立場に立たなくてはならないし。でも僕、京都でそれ23年もやってる人たち知ってるから。きっと出来ると思うよ。

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「静岡おでん」は静岡人が食べていたおでんなのかな?

どうも、こんばんは。静岡市出身のisです。 今は住民票は京都市にあるので「元静岡人」ですが、まあそれでも静岡に愛着を持っていることには代わりありません。そんな元静岡人の僕にとって「おでん」と言ったらやっぱり一家言あるもの。おでんは濃いめの味噌味に限るし、青のりとダシ粉は必須だし、食べるのは家では無くて「おでん屋」だし、揚げ物や焼きそばつきものだし、はんぺんと言ったら黒はんぺん以外の選択肢などあり得ないし、おでん屋つったらメロンソーダかガラナでしょという。まあ僕の思い出の8割は現代では通じませんが、まあそんなことは良いのです。僕が食べていた静岡のおでんというのはそういう文化背景を持つものでした。

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今年のタイ、ニューハーフ美人コンテストの優勝者が綺麗すぎ

10_03.jpg ええーーと、どうしよう。 これ、普通に綺麗だと思うんだけど本当にニューハーフなのか……? 個人的には表彰の様子の写真に写ってる後ろの人(「MOST STTYLISH…」ていうたすきを掛けてる)のが好み… …って、もちろんこちらの方もニューハーフなんですけれども。 10_03_01.jpg タイ、ミステリアス。

タイ人ニューハーフ美人コンテスト優勝者、大学で日本語専攻|newsclip.be タイ発ニュース速報|newsclip.be

【タイ】タイ人ニューハーフの美人コンテスト「ミス・ティファニー・ユニバース2013」の最終選考が3日、タイ東部のビーチリゾート、パタヤ市のニューハーフショー劇場「ティファニー」で開催され、タイ国立ラチャモンコン工科大学バンコク校日本語科を卒業したばかりのネータナパーダーさん(22)が栄冠に輝いた。優勝賞金、副賞は現金12万バーツ、乗用車「ホンダ・ジャズ」など150万バーツ相当。

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「けいおん!でバンドブームとかやめてほしい、おたくキモい」と友人は言った

古い友人と久々に再会した場合、同窓会とかでたくさん人がいる中でちょっと会話するくらいだったら違和感を感じないのですけど、ある程度深いところまで知るとなると自分が知っていた友人とは全く違う姿が見えて驚くことがあります。いや、小学校以来って20年以上ぶりなんだから自分の記憶の中の友人と結び付かなくったってなんの不思議もないのですけど、やっぱねそういうのあるじゃないですか。会わない間は進まない時計、みたいな感覚。 僕が小学校、中学校の頃というとバンドブームが終わり頃で、学年の突っ張ったヤツがバンド組んで盛り上がったりしてたもんですけど、そういうのは実際にバンドを組んでいたヤツ以外にも結構影響をもたらすもので、後年になってバンドを組んで活動してるって人が結構たくさんいます。もちろん殆どはアマチュアですが、セミプロ的な人もいたりとか。その中の1人がタイトルのようなことをがっつりmixiの日記かなんかに書いてて、色んな意味でクラクラしたのでした。 まず1つ目、その友人が小学校時代はとても大人しい友人だったのですね。気弱とか物静かとかそう言うのとは違って、どちらかというと優等生側にいるような感じ。常に生徒会に入ってるとかそういう系統の。常に良識があり明るくまっすぐな感じの印象を持っていたので、久々に見たテキストがそれであれこんなやつだったっけと。 次に2つ目、「今どきの若者は」的なおっさんの痛さ。確かに僕らの年代では「アニメをきっかけに音楽を始める」なんて事はなかったです。人間的にどうこうじゃなく、そもそもそういうアニメが存在してなかったですからね。その代わりに僕らにはちょっと有名になったバンドとかアイドルとかが存在してました。ああ、楽器弾いて人前で演奏するのって格好いいなあという感覚。自分もちょっとやったらやれそうな感覚。形式が違うだけで音楽を始めるのに必要な、音楽の素晴らしさや演奏の楽しさは同じように含まれてるわけです。偶像崇拝的な意味も。それを立て付けが違うだけで「きもい」と描写してしまう感受性の低さ。自己認識力の低さ。 最後に3つ目、自身の感情を超えた他人に強制する嫌悪感を公に書いてしまうと言う見識。「けいおん!でバンドブームとかやめてほしい、おたくキモい」と思うのは勝手ですよ。それは止められないですし。だけど、その思いからバンドを組むのは止めろに結び付く過程がよく解らない。それは単純に傲慢なのでは?キミはどんな立派な理由があってバンド活動をしているの?きっかけはどうあれ、音楽が好きで演奏することが歌うことが好きなんだったら、自由にバンド活動をすれば良いじゃない。大体、他人がどんなきっかけでバンド活動を始めるかなんかどうでも良いことじゃないか。 僕自身が「けいおん!」が好きだというのも、僕がその友人の日記に嫌悪感を抱いた理由ではあるけれど、仮に方向性として「けいおん!」のどこが音楽漫画なんだよとか、「ガールズバンドならともかくお前ら関係ないだろ」とか、だったらまだ解るのですけどね。だって認めざるを得ないし。だけど「サブカルチャー」に属するものが「メジャー」に影響を与えた、その結果に対して「オタクきもい」としか反応できないヤツはやっぱり脳の退化が始まってると思うのですよね。 それで嫌悪感を抱いてそれ以来その友人の日記は見ていませんが、今もドヤ顔で書いてるんでしょうかね。と気になって見てみたら8月までで更新は止まっててときおりバンド活動の報告があって、日々の生活のリフレッシュになってたり「バンドの方向性」について悩んでたり、自分の好みの音楽について考えてたり、なにやら楽しそう。ああ、キミが解ってないだけで、僕らの20個下の子達も、同じように好きな音楽に足を踏み入れたんだよ。「アニメがきっかけで」なんていう立て付けを気にしてそんな子達の喜びに目を向けられないのは不幸なことだと思う。音楽は楽しいんだよ。知ってるだろ?

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目黒のサンマ

今年初サンマ!#dinner この間サンマを食べているときに話題になった話。 「目黒はサンマが有名なの?」 いやいやいや。江戸時代でさえ目黒は内陸の街だしさんまが採れたわけではなくて、これは落語の噺だよね。誰の噺を聞いたかは忘れちゃってうろ覚えだけど確か殿様が…と思ったらWikipediaにあらすじが上手にまとまってた。

目黒のさんま – Wikipedia

殿様が目黒(場所については後述)まで遠乗り(あるいは鷹狩)に出た際に、供が弁当を忘れてしまった。殿様一同腹をすかせているところに嗅いだことのない旨そうな匂いが漂ってきた。殿様が何の匂いかを聞くと、供は「この匂いは下衆庶民の食べる下衆魚、さんまというものを焼く匂いです。決して殿のお口に合う物ではございません」と言う。殿様は「こんなときにそんなことを言っていられるか」と言い、供にさんまを持ってこさせた。これは網や串、金属、陶板などを使わず、サンマを直接炭火に突っ込んで焼かれた「隠亡焼き」と呼ばれるもので、殿様の口に入れるようなものであるはずがない。とはいえ食べてみると非常に美味しく、殿様はさんまという魚の存在を初めて知り、かつ大好きになった。 それからというもの、殿様はさんまを食べたいと思うようになる。ある日、殿様の親族の集会で好きなものが食べられるというので、殿様は「余はさんまを所望する」と言う。だが庶民の魚であるさんまなど置いていない。急いでさんまを買ってくる。 さんまを焼くと脂が多く出る。それでは体に悪いということで脂をすっかり抜き、骨がのどに刺さるといけないと骨を一本一本抜くと、さんまはグズグズになってしまう。こんな形では出せないので、椀の中に入れて出す。日本橋魚河岸から取り寄せた新鮮なさんまが、家臣のいらぬ世話により醍醐味を台なしにした状態で出され、これはかえって不味くなってしまった。殿様はそのさんまがまずいので、「いずれで求めたさんまだ?」と聞く。「はい、日本橋魚河岸で求めてまいりました」「ううむ。それはいかん。さんまは目黒に限る」。

すとん。 まぁ要するに風刺ですね。殿様は庶民の魚であるサンマなんかもちろんも知らないし、魚がどこで水揚げされるかも知らんと言うね。 先に書いた通り「目黒」(Wikipediaによると渋谷道玄坂もしくは目黒と恵比寿の間)は江戸時代でも内陸で、サンマが目黒で水揚げされていたわけではなさそうだし、少なくとも「目黒はサンマで有名」ということはなかったようだけれども、サンマが庶民の食べ物として昔から愛されていたことと、目黒にはそういうサンマを愛していた庶民がたくさん暮らしていたと言うことがわかって、なんだかロマンを感じます。 そういう意味で言うと目黒で行われているサンマ祭も、「目黒で食べるサンマが美味しい」ということよりも、そういう庶民が暮らしていた当時を思うという意味でとてもロマンチックなお祭りだなあと思ったのでした。 サンマは美味しいなあ。

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芸術性と政治理念の関係について

坂本龍一さんの発言が注目を集めていますが、まぁあんまり中途半端な覚悟で言及するのもどうかと思うのでそれについてはノーコメントで。炎上したいわけではないですし。 ただまぁ気になっているのは、坂本龍一さんの政治的な発言を「変化」「変節」と呼んでいる人がいること。またこれを機に「大好きだったが嫌いになった」と発言されている方がいること。 坂本龍一さんと言えば古くから左翼思想を持ち、学生時代には学生運動に参加、アーティストとしての活動を初めて以降折に触れそうした活動を行ってきた方で、そのことはあまりに有名です。今さらの変節ではありません。そうした政治理念がどれくらい音楽家としての作品に滲んでいるのか僕には解りませんけども、少なくとも僕にとっての「坂本龍一」にはそういう味付けはなくて、それはそれ、これはこれです。 まあなので、考え方として、

  • 政治理念も含めて坂本龍一さんの芸術作品が好き
というスタイルも成り立ちますし、
  • 政治理念はよく分からないけど坂本龍一さんの芸術作品が好き
と言うスタイルだって成り立つわけです。あ、
  • 芸術作品はよく知らないけど政治理念には共感する
というのももちろん。 その上で「政治理念が理解できないから芸術作品を好きになれない」というのはないなあと言うのが僕の考え方です。坂本龍一さんの政治的な主張や活動には、賛同できる部分も賛同できない部分もあり、必ずしもすべてが素晴らしいとは思いませんが、その作品は大好きです。というよりも、芸術作品というのはそういうスタイルで楽しむことが出来るものでは無いのかな。 坂本龍一さんに限らず政治理念や政治思想を表明するアーティストが最近増えていますが、その理念や思想に賛同できないからと言って作品を嫌いになる必要はないし、作品が好きだからと言って理念や思想に賛同しなければならないと言うこともないでしょう。そうした芸術作品が大好きな僕らは、政治理念や思想に対する自らの主張を明らかにすることなくその作品を楽しむことが出来ます。そのことによって作品の良さは1つも傷つかないからです。プロパガンダとして作成された作品ではないのですから。 文化とは、そうして育まれていくものだと思っています。

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Yahoo!辞書の「新語探検」が7/12でサービス終了

新語探検一覧 – Yahoo!辞書

「新語探検」は7月12日をもって提供を終了いたします。長らくのご利用ありがとうございました。

うおお…超残念。 著作「若者言葉事典」では「意味を調べずに適当な話を持ち出している」「若者に対する憎悪がありそう」などと叩かれていたけど、「新語探検」で正確で妥当な話を短い文字数にまとめてくれていてとっても解りやすく、毎日の楽しみの1つになっていたのに… コンテンツのリストラなのか?なんてことしてくれんだよヤフーさんよ… …と思ってたんだけど、コンテンツ提供元のジャパンナレッジに行ってみたらばこんなお知らせが。

辞書・事典の検索が自由自在!ジャパンナレッジ

2012年6月26日 New!「亀井肇の新語探検」サービス終了のお知らせ 「亀井肇の新語探検」(「今日の新語」)は諸般の事情により、2012年7月5日(木)をもちまして、サービスのご提供を終了させていただくこととなりました。 長らくご利用いただき誠にありがとうございました。 ジャパンナレッジでは、今後もコンテンツの拡充とお客様への一層のサービス向上に取り組んでまいりますので、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

おおう。そうなのか。もしや亀井肇さんが体調を崩されたとかではないよね…? ご高齢(69歳)だしちょっと心配だ。 残念だけど仕方ないね。今までありがとうございました。大変楽しかったです。 亀井肇 – Wikipedia

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『「ダンス」が法律で規制されている』という呼びかけについて思うこと

クラブの営業に関する風営法改正、それを求める署名運動が開始から1週間経過しました。1週間のあいだ僕自身も呼びかけに賛同し友人知人と議論を重ね、また同時に様々な人が様々な媒体で行っている様々な呼びかけを観察してきました。その中で感じるようになった違和感があるので、少しだけ指摘しておきたいと思います。友人知人各氏に「一生懸命やってるんだから水を差すな」と怒られるのは正直怖いですが、僕は大事なことだと思うので。 以下は「レッツダンス署名推進委員会」からの抜粋です。

Let’s DANCE | レッツダンス署名推進委員会 風営法からダンスの項目削除を求めます。

「ダンス」が法律で規制されているってご存じですか? 現在の日本では、営業目的で「ダンス」をさせることが、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」(風営法)という法律で規制されています。ダンスが許可制になり、さまざまな条件が設けられています。同法は、「風俗営業」を対象に、「善良の風俗と清浄な風俗環境を保持」することを目的にしています。 しかし、ダンスをすることが、風俗や環境を乱すというのでしょうか。

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