海の家の話
ちょっと酔ってるので軽くだけ書きますよ。 以前、クラブの問題が大きく取り上げられるようになったとき、法律の不備はあるけれども、それと同じくらいクラブ側の意識の低さもあるんじゃないのという主旨のことを書きました。きちんと営業しているクラブはだいたい、周囲の住人の皆さんや地域の警察とコミュニケーションを取り、社会の中に自分たちがいて良いという環境を築いていますが、それを怠る一部のクラブのせいでそうしたクラブまで法律基準で合法/違法を判断されることになります。 聞いた話では海の家の件は、禁止していた「花火」を客が勝手に行い、それが引き金となって閉店に追い込まれたと言うことのようです。そこだけ聞くと「店は努力していたのに身勝手な客のせいで」という話なのですけど、それ以前にやはり周囲の理解を浅くしか得られていなかったのだろうな、とも思うわけです。常識的に考えて、夏になると深夜まで騒音が響き酔った若い奴が近所を徘徊するというのであれば、その是正を申し入れるのは普通のことです。それに疑問を感じる人は、仕事帰りの平日、すべてが終わって布団に入ったときにもう一度考えて下さい。その時に同じような状況が起きていたら、僕ならブチ切れます。そういう想像力ではないんですかね。 結論がすべからく「閉店」だとは思わないんですよ。昼間だけ営業する、夜21時までとすることで了解を得る、ごみ拾いなどのボランティア活動で貢献する、合意に反する行動を取った客に対して厳しい対処を行うなど、考えられることはたくさんあって、そして僕なんかが言うまでもなくそういうことは既に行われているんでしょう。その上で合意が得られなくなったんだとしたら……それはもう仕方がないことだと思うんですよね。人が暮らしているところに分け入って何かをしようとする以上、自分たちの道理だけを押し通すのは難しいですから。 そのあたりを理解した上で、上手く地元の方達と折り合いを持ち、幸せなイベントや箱を作っていける人たちが増えることを祈ります。大変だと思うけどね。年代の断絶や偏見を乗り越えていくのはさ。あくまで「自分たちに如何に価値があるか」ではなくて「相手の都合にどうやって合わせるか」という立場に立たなくてはならないし。でも僕、京都でそれ23年もやってる人たち知ってるから。きっと出来ると思うよ。