長距離走。
僕は昔、長距離を走るのが苦手だった。もちろん、嫌いでもあった。 短距離は、鍛えていない割には速い方だったけど、 はっきり言って、1km以上を走るのは苦痛だった。 鍛えてもなかったし、たまに体育で走らされるだけで、好きになるわけもなかった。 そういう意味で、今ほど、走ることが好きになった時期は他にない。 長距離を走るのに必要なのは、もちろん、体力だ。 長く走り続けられなければ、長い距離は走れないし、 それには、心肺的にも、筋肉的にも持久力が必要だ。 でも、こうして長い距離がある程度走れるようになると、もう一つ必要なことがあることに気付く。 それは、長い時間を飽きずに我慢できるという、精神的なものだ。 これは、同時に、自転車競技にも共通する部分でもある。 自転車で何日か移動するとき、目安となるのは、1日100kmだ。 もちろん、無理をすれば、200km近くは行けるし、習熟度でも違う、 でも、同じ事を繰り返していくような場合には、その辺りが限界だ。 自転車は、休憩や信号待ちを含めると大体、時速15-20km/hくらいだから、 おおよそ、6-7時間かかるわけだが、その間は、精神的には“暇”だ。 体は動かしているけど、精神的にはずっと何時間も考え事をしている、そんな状態に近い。 ジョギング中は、長いと言ってもたかだか1時間くらい。 自転車に比べれば短いけど、やっぱり同じような精神状態になる。 もちろん、状況に対して判断が必要なこともあるのだけど、まぁ大体は考えごと。 走り終わるとね、大体は綺麗さっぱり忘れちゃってるんだけど、 次に走りに行ったときに、その続きから考え事が始まったり。不思議なもんだ。 もしかして、プロの選手でも、哲学的な人が多いような気がするのはそんなせいかなぁなんて。 もちろん彼らは競技だし、勝負だし、考え事をしてる暇はなくて、 頭をフル回転してるんだろうけど、 でもやっぱり、同じようなことがあるんじゃないかなぁ。 なんて事を考えて、夜の御所をじっくりと走る。

写真=フルキャストスタジアム宮城で
ミッキー君が広島市民球場で満点のデビューだ。1度目の三回裏は球審にボールを3個渡すつもりが2個で帰って来てしまう“そそう”をしたが、2度目の五回裏はきっちり3個のボールを届けた。前日は興奮して眠れなかったという。球界で初めて犬からボールを受け取った土山剛弘球審(33)は「指示通りやってくれました。ファンに喜んでもらえるし、試合時間が延びなければいい」とナイスなコメント。松田オーナーはシーズンでの実施に前向きだった。(デイリースポーツ)
広島市民球場で12日に行われたプロ野球、広島カープ対福岡ソフトバンクホークスのオープン戦で、主審にボールを届ける“ボールドッグ”がお目見えした。米マイナーリーグに例があるが、日本球界では初めて。
この日、ボールボーイ役を務めたのはオスのゴールデンレトリバー「ミッキー」(7歳)で、三回と五回の終了後、飼い主の掛け声に合わせ、ボール3個入りのかごをくわえて土山剛弘主審のもとに駆け寄った。
カープの松田元オーナーは「シーズン中の名物イベントにしたい」と大乗り気だ。(読売新聞)