【龍が如く】2021年は「龍が如く」ばかりやってたので「龍が如く」シリーズを振り返る

真島吾朗
「龍が如く」がsteamで配信されるようになり(最初に配信されたのは「0」で2018年8月1日のこと)、僕がシリーズをプレイし始めたのは2020年4月5日でした。3ヶ月掛けて配信されていた「極」「0」「極2」をプレイし、2021年に入ってからは新たに配信が開始されたリマスターバージョンである「3」「4」「5」「6」および最新作である「7」をプレイしてきました。途中「サクナヒメ」や「World of Tanks」をプレイした時期もありましたが、それでもこの1年半ほぼずっと「龍が如く」をプレイしてきたといってもいいすぎではありません。1日の日記の締めくくりが「じゃあ神室町行ってくるか」で終わった日がどれだけあったことか。僕にとっての2021年のゲームは間違いなく「龍が如く」でした。というわけで、ざっくりとシリーズを振り返りたいと思います






初期のゲームシステムを感じた「極」




始まりである「龍が如く」にはやはり熱がありました。それはリメイクとなる「極」も同様で、チームが情熱を持って作り上げた「龍が如く」、それをさらに情熱を持ってリメイクした「極」。名作にならないわけがありません。リメイクとは言えゲームシステムをすべて総取っ替えするわけにいかない関係上、セーブがしづらいなどの古いゲームシステムを感じる部分は多々ありましたが、純粋にゲームとして面白いし、神室町が楽しい。

ストーリー展開には多少の無理(というか過剰なまでのドラマチック性)があるなとは思うけれど、でもそれはいってみれば「龍が如く」シリーズを形作る上で欠かせない要素でもあるわけで、その原点をこの展開に見たという意味ではやはり金字塔であろうなと思います。名探偵コナンとか金田一少年の事件簿みたいにあんまりドラマチックになりすぎると桐生ちゃんの周りに人がいなくなってしまうんじゃないかと心配になるけれど。

「4」「5」以降の洗練されたゲームシステムに比べると少しもっさりした感じがあるのは否めず、何度もプレイしたくなるか?といわれると微妙なところではありますけど、たぶん、来年のうちにもう一回はプレイするんじゃないかと思います。若い桐生ちゃんたちに会いに。





時代背景を色濃く感じて今でも最高に好きな「0」




僕は「0」が一番好きなんですよ。バブルという時代設定が魅力的なこともあるけれど、やはりね、とにかく真島の兄さんが格好良すぎる。正規ナンバリングシリーズでは「あくまで桐生ちゃんが主人公であって真島の兄さんは脇役だから」というような立場だったのに、本作ではこれでもかというほど真島の兄さんの魅力満載で、何回やり直しても痺れます。シリーズの中で一番たくさん周回したのはこの作品じゃないかなあ。

「0」は時代設定が古めであることもあってその後の作品でも話が回収されることがあり、シリーズをプレイするなら絶対にやっておかなくてはいけない作品。「0」の発売は「5」のあとになるんですけど、「極2」には「0」のアフターストーリー的な位置づけになる、真島の兄さんのおまけストーリーが収録されているので「極2」の前に必ずプレイしなければ行けません。絶対です。

他の作品はもう一回プレイするかどうかわかりませんが、「0」に関しては今やっている「Skyrim」が一段落したら絶対にもう1回プレイします。もしかしたら「強くてニューゲーム」じゃなくてまっさらな「ニューゲーム」から始めるかも。それぐらい好き。絶対やって欲しい作品です。ていうか、やれ。





新しくなったゲームシステムとシリーズの時間軸にギャップを感じた「極2」




ゲーム内の時間軸的にはシリーズ2作品目ではあるんですけど、「1」または「極」の間に技術革新がありまして、「極2」はドラゴンエンジンでリメイクされた作品になっています。まあ、諸事情ありましてチームが熱を持ってリメイクしたと言うことではないみたいなんですけど、そのせいかストーリーは少し古いのにゲームシステムだけは最新というちょっとちぐはぐな印象は否めません。

ただ「極2」というのは「極」のストーリーを回収するという役割を持つ作品でして、これがなかったら「龍が如く」シリーズが正しく動いていかない肝になる作品でもあります。「極」が起承転結の「起」であるとするなら、「極2」は起承転結の「起」を終わらせ「承」に繋ぐ作品。ゲーム自体は変わらず面白いので、漏れなくプレイして欲しいですね。

「0」でも書いた通り、「0」を踏まえた作りになっている部分もあるのでぜひ「極」→「0」→「極2」の順でどうぞ。





物語が展開し始める「3」




「3」以降はリメイクではなく「リマスター」(高画質化など)なので、ゲームシステムなどが変わっていることはありません。その分ストレスを感じる部分もなくはないのですが(例えば街の中で中に入れる店が少ないとか)、それでも個人的に思い入れのある沖縄の街を桐生ちゃんで徘徊できてすごい楽しかったです。もし今のドラゴンエンジンで作り込んだらもっとすごい琉球街が見れるんだろうなとは思うんですけど、それでも十分楽しい。

物語的にはこの辺りで桐生ちゃんの特異な立場(カタギなのにヤクザ界に強い影響を持つ……など)が強調され始めます。そういう意味では起承転結の「承」であり、あるいみで「結」を予感させる展開になっています。まあ制作時にどこまで意図していたかはわかりませんが。神室町を離れて今までとまったく違う時間が流れる沖縄でのプレイを是非楽しんで欲しいです。

なお個人的にはこの「3」をプレイするために数年ぶりにパソコンのスペックを総入れ替えすることになりました。そういう意味でも思い入れの深い作品ではあります。返す返す、最新のグラフィックボードを要求されなくて良かったと思っています。グラボの換装は値が張るからなあ……





とにかくやることが多い「4」




「4」からは主人公が増えました。今までは桐生ちゃんだけだったのが主人公が4人に増え、キャラクターごとにプレイスタイルが変わり、色んな戦い方をまんべんなく習得する必要が生じると同時に物語を多面的に捉えることが出来るようになりました。制作側としてはある意味冒険だったと思いますが、プレイ的にもストーリー的にも大成功だったと思います。やっぱりね、プレイしてると戦い方とか使うスキルとか偏ってきますからね。起承転結の「転」。

個人的に「4」で好きだったのは谷村さん。神室町での谷村さんの生き方がとにかく好きだったし、谷村さんのプレイスタイルも好きでした。後の作品で大きく変わってしまう中華街のロマンを残す最後の作品が「4」であり、がっつり神室町に根を張る谷村さんは良いなあと。「6」とか「7」とかその「神室町にどっぷり漬かる」感が希薄なのが不満だったんですが、それはもしかしたら「4」辺りの感じが影響してるのかも知れません。

そんな「4」なんですが、主人公が4人いてそれぞれにサブストーリーやミッションが存在しているのでとにかくやることが多い。地下もあり屋上もあってとにかく神室町が広いし、結構忙しい。でもそれがいいんだよなあ。「龍が如く」の神室町はこうではくてはいかん。シリーズで最高の神室町は「4」の神室町です。間違いなく。





とにかくゲーム自体が面白い「5」




一番好きなのは「0」、一番魅力的なのは「4」と書いてきたんですけど、一番楽しいのは「5」です。「4」に引き続き主人公は4人(正確には5人)、谷村さんの代わりに品田が参加しています。

「5」の特徴は主人公それぞれに「ホームタウン」があり、それに加えて神室町があってとにかくマップが広いこと。それから「アナザードラマ」というほとんどメインストーリーに匹敵するようなサブミッションがそれぞれに用意されていること。これがねえ、とにかく出来が良いんですよ。桐生ちゃんだったらタクシードライバー、冴島さんだったら狩猟、遥ちゃんはダンスバトル、品田はプロ野球。個人的には特に狩猟が大好きで、周回重ねた場合最低限で良いのに毎回きっちり最後までやり込んでしまうので時間が掛かる掛かる。遥ちゃんのダンスバトルについても僕あんまり音ゲー好きじゃなかったんですよ。やったこともないし。「龍が如く」シリーズのカラオケもあんまりやったことない。それでもこれも毎回最後までやりきっちゃう。なんか燃えるんですよねえ。「5」のプレイ時間が162時間にまでなったのは完全にこの「アナザードラマ」のせいです。楽しかったなあ。

物語としてはまあいつもの「龍が如く」ではあるんですけど、最後の渡瀬の兄貴の天下一品の土下座が最大のハイライトでしょうか。格好良かったですね。





ゲームのクオリティは高いけどちょっと内容が薄い「6」




桐生ちゃん編最後の作品となる「6」は技術革新が進みまくってとにかく探索が快適です。プレイするという視点でいうとどう考えても「6」が一番良い出来なんですが、開発の時間が押してしまったのかイマイチ作り込みが足りないというか……いや、サブストーリー的なミニゲームは出来が良いんですよ?草野球にしても漁にしてもかなり作り込まれてかなり楽しい。なんですけど、なんだろう、個人的にはもうちょっといろいろと街を探索したいんですよね。尾道も神室町も広くて綺麗なんだけど行けるところはそんなに多くなくて、ああ、もっと色んなところに行けて色んなイベントが起きたら!と思うと残念で残念で……僕の中でシリーズ作品中一番「惜しい」のが「6」です。

「6」に関してもうひとついうならキャラクター陣がかなり豪華かつ世界観に合ってて、素晴らしいこと。ビートたけし始め「演技」が良いんですよね。味があって。ストーリーに関しては、うんまあ、ぶっちゃけ「そうはならんやろ」という感じですけど、「龍が如く」ですし、でもキャラクターの作り込みはさすがです。最後まで魅せるもんなあ。





春日一番がとにかく格好いい「7」




そして最新作「7」。やりこみ要素が多くやってて楽しくいつのまにかプレイ時間が200時間を越えてしまっていました。

「7」の最も大きな特徴といえばジャンルがアクションからRPGに変わったこと。しかもリアルタイムRPGではなく演出こそ違うけどシステム的には昔ながらのコマンド入力式です。プレイ前はちょっとどうかなと思っていましたけど、実際やってみると違和感はなく十分に楽しめました。ただプレイを終えてからもう一度振り返ると「それでも龍が如くはアクションゲームであって欲しいなあ」と思うあたり、ファンとして擦り込まれたものが大きいんでしょうね。春日一番をアクションで操作したらどうなるだろうって思ってしまいますし、虎落としが決まった時の爽快感は忘れられないし。どっちもは出来ないんですけどね。神室町の作り込みはイマイチ薄かったですが、その分「横浜・伊勢佐木異人町」を死ぬほど遊び尽くせたので満足です。

相変わらずゲームの最後は大団円であり、この終わり方したら続編とかなくね?とか思うんですけど、「8」の開発は既に発表されているので、春日一番を中心になんらかの展開をしていくんでしょう。たぶん。春日一番はとにかく格好いいですからねえ。ぶっちゃけ「堂島の龍を継ぐ」っていうほどは若くないんですけどね(笑)





「8」も楽しみです

振り返ってみるとほんとずっと「龍が如く」ばかりやってました。「4」ぐらいまではゴリゴリのヤクザゲーでしたが、「5」ぐらいから徐々にヤクザの世界から離れてきて「7」ではあんな展開になっちゃって、「龍が如く」の世界の歴史も随分遠いところまで来たなあという感じです。物語としてはどこかで幕引きがあってもいいのかなと思いつつも、現実世界に幕引きがないのと同様に登場人物が生きている限り紡がれていくのが「龍が如く」なのかなと思うし、だから今後も続いていくんでしょうね。「8」はどんなゲームになるのかなあ。


セガの「龍が如く8」について、ファミ通2021年12月2日号で、龍が如くスタジオの新代表である横山氏が少しコメントしています。

(中略)

これによると、「龍が如く8」の物語は、「龍が如く7」から地続きになっているとのことです。

 ここで言う「地続き」とは、7の物語の何年後かの話になっているというものです。

 現時点では、具体的に何年後かは明らかに出来ないものの、龍が如くシリーズの特徴の1つでもある、ゲームの発売年がそのままゲームの舞台の年数になっているという仕様は、8でも継続しているとのことです。

 また、「龍が如く8」の主人公が、7の主人公の春日一番なのかについては、「うーんと、まあ、はい、ええ、そうですかね」とコメントされています。

龍が如く8、物語は7から地続き。名越稔洋氏の元で開発をスタートか | ゲームメモ




さて、また「極」からやり直しましょうかね。