SONY BMG問題。

話の内部にもいろいろな視点があるし、 ここから派生していく問題、さまざまな業界の思惑など、 もうとにかくいろんなところに繋がり得る問題なので、 ニュースで聞きかじっただけで何かを書くのは非常に問題なのだけど、 とりあえず、こういうことをやってるらしいぜ、ってことと、 それに付随する企業倫理、について、批判だけでも。 この問題は、簡単に言うと、 SONY BMG(音楽会社)が、自社製品のCDに、コピー防止用プログラムと一緒に、 スパイウェアと同等の動きをするプログラムを混入させたこと。 コレを明らかにしたのは、マーク・ルシノビッチ氏という方で、 日本では、二日後の11/2に、ITMediaでも『速報』という形で取り上げている。 ITmediaニュース:SONY BMGのコピー防止CDがrootkitを組み込む rootkitというプログラムが、実際にスパイウェアとして運用実績があり、 (スパイウェアという名称が嫌ならマルウェアでもなんでもいいけど) ユーザの検証では、このCDを起動させた結果、 なんらかの個人情報がソニーBMGに送信されているということもわかっている。 意図はともかく、結果として、SONY BMGがスパイウェアを蔓延させたというのは事実のようだ。 このrootkitというプログラム、スパイウェアの中でも特に悪質な物で、 windowsのコードを書き換えて自らの姿を隠す、クロークということもするらしい。 無理に削除すると、windowsプログラムが壊れる可能性もあるとか。寄生? でもって、SONY BMGは、疑惑をすべて打ち消すような声明を出した後、 スパイウェアのみを削除するツールをリリースした…のだが、 これがまた欠陥品で、削除はせずにクロークを解除するだけ、 また、セキュリティ・ホールもあるとかで、またまた批判を浴びる。 ITmediaニュース:SONY BMG、コピー防止CDのrootkit問題に対処 ITmediaニュース:「穴」を広げるSONY BMGのXCPアンインストーラ ITmediaニュース:SONY BMGのXCP削除ツール、批判受け配布中止 もうこうなってくると何が何だか解らなくなってくるが、 その辺は、SONY BMGの人間も同じようで、

同社のグローバル・デジタル事業部門責任者のトーマス・ヘシ氏は11月4日、米ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)のインタビューで「大半の人はルートキットが何なのかも知らないのに、どうしてそんなことを気にするのだ?」と発言(ソニーCDが明らかにしたセキュリティー業界の本質的問題(上)より引用)
したりしていて、 要は、これが悪いって誰が決めた?みたいな態度を取ってるわけで。 でも、ユーザの同意無しに、セキュリティに脅威を与える可能性のあるプログラムを、 PC内に勝手にインストールすることは、 少なくとも倫理的には、許されないことだと思うのだけど… 結果、多くの場所で、ユーザーが裁判を検討または実際に起こし、 米テキサス州では、スパイウェア規制法違反で提訴されてしまった。 ITmediaニュース:電子フロンティア財団もSONY BMG相手取り集団訴訟 ITmediaニュース:テキサス州、スパイウェア規制法違反でSONY BMGを提訴 こういった中で、ビジネス的には、売り上げへの影響は軽微だ、という報告もあるけれども (確かに、購入者全員がPCで音楽を聴いているわけではない) ソニーBMGのrootkit CD問題、売上への影響は軽微–米調査会社発表 – CNET Japan それでもソニーというブランドイメージに対しては、 若干、悪影響があるのではないだろうか… 事件後の対応が最悪だもの。 いずれにせよ、普通の音楽会社が、スパイウェアを仕込む時代になったのだ。 ブルース・シュナイアー氏の主張 ── セキュリティ会社はメディアと結託しており、 今回のように仕込まれたら、我々は発見も出来ずにただ搾取される ── は 多少ヒステリックすぎるとは言え、 あながち、嘘とも言い切れない。 企業倫理とか、過去の美徳、なのかなぁ…。 (だとすると怖くてGoogleのサービスなんか使えないけどね)

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本日の気になったニュース。 – 2005/11/21

大トリで3回転半 浅田真らがエキシビション
 【パリ20日共同】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦、フランス杯の上位選手によるエキシビションが20日、当地で行われ、女子で初優勝した15歳の浅田真央(グランプリ東海ク)、3位の荒川静香(プリンスホテル)らが華麗な演技を披露した。  浅田真は4種目の優勝者の中でも最後の「大トリ」で登場した。「ちゃんとやらなきゃいけないと思い、ちょっと緊張した」というが、得意のジャンプを次々に決める競技さながらの内容。アンコールではトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を鮮やかに成功させ、大きな歓声を浴びた。 [ 共同通信社 2005年11月21日 7:41 ]
凄いな。 やーやたら騒ぐつもりはないけれども、 ジュニアからシニアに移ってしかも活躍してるって…一体。 可愛いしなぁ。 このまま奔放に育っていって欲しいものです。 (父親の挨拶みたいだ(苦笑))
[MLB Column from East] 「A?ロッドの守備はゴールド・グラブ級」の嘘 – goo スポーツ:NumberWeb –
11月14日、アレックス・ロドリゲスがデイビッド・オーティースを僅差で抑えてア・リーグMVPを獲得した。トータルの打撃成績をOPS(出塁率と長打率の和)で比較したとき、A?ロッド10割3分1厘(ア・リーグ1位)、オーティース10割0分1厘(同3位)とほぼ互角だったが、たとえば終盤接戦時(註)に限ってOPSを比較したとき、A?ロッドの9割3分8厘(同12位)に対しオーティース12割9分3厘(同1位)と、勝負強さという点では圧倒的にオーティースが勝っていた。勝負強さが物を言って、オーティースが指名打者として史上初のMVPとなるのではないかという下馬評も強かったのだが、結果として「打つだけの選手をMVPにするのはいかがなものか」とする意見が優り、A?ロッドがMVPを獲得したのだった。
Number Web上の、李啓充氏のコラム。 能力を数値化する、というのは結構大変なことだと思うのだけど、 MLBでよく使われている数値をいろいろと紹介してくれるので、 この人のコラムは結構面白い。 実際に自分で数値を出して遊ぶのは難しいけれど… OPS(出塁率と長打率の和)くらいなら、NPBでも適用できるかもしれない。 で、今回のコラムで弾き出されているのは、『アウト寄与率』。 これをもって、守備力の高さを測ろう、と言うわけだけど、 コレだって、ポジションによって差があるだろうし、ピッチャーによっても違うはず、 守備率や、エラー数に比べれば、複数球団の同じポジションの選手を比べる際には、 信用できる数字かもしれない。 アメリカ人がとにかくデータ好きなのは有名なのだけど、 (だいたい、日本には、『終盤接戦時』という言葉の定義すらないし) 同じくデータ好きの僕としては、もっとNPBでもこういうことを発表してくれると、嬉しいんだけどなぁ。 そういう機関とか、ないかしら。
[スポーツの正しい見方] 「飛ばないボール」が野球を変えた – goo スポーツ:NumberWeb –
今年のプロ野球はマリーンズの31年ぶりの優勝で幕を閉じ、ポストシーズンはマリーンズの話題一色だったが、振り返れば、ミズノが「飛ぶボール」の供給をやめ、全球団の使用球が「低反発ボール」に統一された年でもあった。開幕後はすっかり忘れ去られてしまったが、開幕前はそれが一番の話題だったのである。
もうひとつ、NumberWebから海老沢 泰久氏のコラム。 そうそう、全く忘れてたけど、 飛ばないボール、話題になってたよなぁ。 ホームランが減って、プロ野球がつまらなくなる、とか言ってた解説者もいたっけ。 じゃあ実際どうだったんだろう?ということを考えると… ホームラン数は、確かに減ったらしい。 文中の数字では、パ・リーグは100本近く減っている。 (セ・リーグは前年から導入していたチームがあったので比較しにくい) でも、ホームラン王に輝いた2選手(パはホークスの松中、セは広島の新井)は、 共に、46本、43本と素晴らしい成績を残しており、 実感として抑えられている感はないなぁ。 むしろ、コラム内の指摘の通り、ピッチャーが勝負しやすくなっている、 しかも、四球が約19%も減っていることを考えると、 ある意味で大改革だったのかなぁ、という気もする。 長距離打者のホームラン数に、それほど影響がないのは、 そういう勝負する姿勢にも関係があるだろうし。 ん、ここでもやっぱり数字だなぁ。 野球はやっぱりアメリカのスポーツなのかなー
「原子力+風力」で水素燃料がガソリン並みに?
カナダ原子力公社(AECL)の研究者、アリステア・ミラー氏とロムニー・ダフィー氏が、原子力と風力を組み合わせて水素燃料を生成する方法を考案したと発表した。この方法で作った水素燃料は、ガソリンと競合できるほど安価になるという。
原子力というエネルギーに関しては… どうしても、原子爆弾、放射能、というイメージが強いせいか、 良いイメージを持たれないことが多いけど、 『事故さえ起きなければ』 最高にクリーンで効率的な発電方法だと思うんだよね。 太陽を動かしているのと同じようなことなわけだし、  少なくとも、火力、水力よりも、自然には優しいと思う。 (放射性廃棄物の問題があるか…決して優しくはないか) 一方の風力、少し前に書いたけど、 発電できるときもあれば出来ないときもある、なんていう牧歌的なイメージは過去のもの、 今の風力発電は、ウィンドファームなんかもあって、かなり実用的になってるんだね。 もちろん、不安定さは仕方のないことではあるけれども、 出来たらいいね的な、ファンタジーではなくなってきてる、と。 で、このニュースは、二つを使って発電してその電気で水素を作り出す… と書いてるのだけど、えーと、よく考えると意味あるんだろうか… 『二つの発電形式で得た電気を水素の形で蓄積する』 という考え方もできるとは思うけど、 なんか本末転倒っぽ。 ただ、現在の水素生成方法に、問題があるのも事実なようなので、 なんらかの改善策は必要…なんだって。
現在、水素はほぼ全てがメタン水蒸気改質というプロセスにより、天然ガスから生成されている。この方法では、電気分解法とは異なり、二酸化炭素が排出されるほか、天然ガスの価格高騰に従ってコストが上昇する。
ITmedia +D Games:NPCからの依頼、村が発展、拠点となる村にもさまざまな変化が――「モンスターハンター2」
カプコンから、2006年2月に発売予定のプレイステーション 2用ソフト「モンスターハンター2(ドス)」(以下、「MH2」)。本作は、独自の生態系を持つ強大なモンスターが住む世界で、時に1人で、時に仲間と協力しながら狩りをし、ハンターとして生活をするハンティングアクションシリーズの最新作となっている。
前回(モンスターハンターG)の発売に関しては、 コレって…ただのパワーアップキットじゃん…ていうか、マイナーチェンジしただけ? と、なんだか裏切られた気もしたもんだけど、 今回は期待して良いのかもしれない。 うむ。

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CAPTCHA

CAPTCHA
Captcha(“completely automated public Turing test to tell computers and humans apart” (訳注: コンピュータと人間を区別する完全に自動化された公開チューリングテスト)の頭文字を取った略語)は チャレンジ/レスポンス型テストの一種で,ユーザが人間であるかどうかを決定する計算処理に使われます。この用語はカーネギーメロン大学の Luis von Ahn, Manuel Blum, Nicholas J. Hopper, IBMの John Langfordによって 2000年に造られました。一般的なCaptchaでは,歪められたり覆い隠されたりしている文字や数字の系列が画面上に表示され,ユーザがその文字をタイプする必要があります。コンピュータがテストを監督することから,人間が監督する標準的なチューリングテストとの対比として, Captchaはときどき逆チューリングテストと述べられます。 (Captchaのアクセシビリティより抜粋)
結構前から見かけるようになっている、CAPTCHA。 アカウント取得する際に、入力が求められることがあります。 コレを入れておくと、BOTではなかなか対応できないために、 無限にアカウントを取得されるのを防げる、、、らしいです。 IP検索に便利な、GEEKTOOLSにもありますね。 G E E K T O O L S やはりこういう技術は必要なのかなぁ。 もう少し、簡単に扱えるようになると良いんだけど。 (それはそれでハックのリスクが高まるか…?)

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電池を使い捨てない生活

ITmedia +D LifeStyle:三洋電機、“買ってすぐ使える”充電池「eneloop」を発表
三洋電機は11月1日、自己放電を抑えたニッケル水素充電池「eneloop」(エネループ)を発表した。環境との共生をうたった同社の新ビジョン「Think GAIA」の第1弾商品という位置づけ。繰り返し利用できる充電池の利便性を向上させ、乾電池からの置き換えを進めたい考えだ。
こんな商品のニュースが。 まぁ確かに、充電電池って、『困った!』って時には買わないわな。 もちろん、値段的なモノもあるんだけど、 そう思って電器屋に行っても、充電電池は買ってから充電せなあかんし。 そういう意味で、もちろん買った時点で100%ということは無いにしても、 画期的な商品だなぁ、と思うわけです。 で、ニュースの最後の方に、『電池を使い捨てない生活』っていう見出しが付いて、 三洋電機CEOの野中ともよ氏の発言が載っているけれども、 うん、確かにそうだよね。 電池って、その材料的なこととか、技術的なことの割には、 使い捨てられるモノ、消費物資だよね。 僕自身は、電池式のワイヤレスマウス、デジタルカメラ、 などで電池をたくさん消費するので、 基本的に全て充電電池でまかなうようにしてるのだけど、 (一眼デジカメ買ったおかげで、現在充電電池も余り中) 店頭での値段だけ見れば、 安売りの電池を買って、それで当座、当座をしのいでいった方が 安く付くんじゃないかと思いがち。 単純な、今払うカネ、という視点で。 でもよくよく考えれば、資源的にも、金銭的にも、もの凄い浪費… というか、地球を削る作業なわけで。 僕は、今さら原始生活には戻れないと思ってるし、 電池の廃棄を無くそうともいわないけれども、 (単2電池とか、電池のモチ的に充電電池なんかには出来ないし) 自分が、財布と相談してしていることが、 実はそういうことにも繋がってるんだなぁ、というのが、 ちょっと興味深かった。 他の色んな環境運動も、 とにかく人間の心情や道徳観に訴えるだけじゃなくて、 そうした切り口を残した形で、 実現して行けたら、 日本のような国でも、もう少し地位が上がるかもしれませんね。

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本日のニュース:盛りだくさん!

やばいなぁ。妙に盛りだくさんになってしまって、長くなりすぎるかも。 まぁいいや。 飽きるまで適当に流していくことにしよう。 まずは、google関連のニュースから。

ITmediaニュース:Google売り上げ2倍、利益7倍
米Googleは10月20日、第3四半期(7?9月期)決算を発表した。売上高は前年同期から96%増えて15億7800万ドルとなり、純利益は3億8100万ドル(1株当たり1.32ドル)で、前年同期の5200万ドル(同19セント)に比べて7倍強となった。
すごいね。もう、ただただ敬服。 昔から、検索エンジンと言えば、GoogleよりYahoo!Japanの人だったので、 Google信者というわけではないんだけれども、 でも新しい物を次々と開発する、そのエネルギーには、いつも驚かされる。 しかしまぁ、厳しいこともあるわけで…
ITmediaニュース:Google、英国でGmailの名称利用を中止
Googleは10月19日、英国でWebメールサービスの名称を変更したことを明らかにした。今後、英国の所在を示すIPアドレスからメールアカウントに登録する場合は「@gmail.com」ではなく「@googlemail.com」のアドレスが提供される。
ブログスパムの悪夢–「スプログ」でグーグルのBloggerが大混乱 – CNET Japan
電子メールの厄介者だったスパムが、ブログの世界向けに生まれ変わった。そして「スプログ(splog)」と専門家が名付けたこの問題に関して、Googleが非難の矢面に立たされている。  Googleの提供するブログサービス「Blogger」と「BlogSpot」ホスティングサービスの組み合わせは、ウェブで最も人気の高いブログ関連のサービスだが、先週末に両サービスは過去最大のスプログ攻撃に遭い、RSSの購読が不可能になったり、メールの受信フォルダがいっぱいになったほか、検索エンジンのランキングが不正操作された可能性も出ている。
googlemail.comじゃあなぁ…(苦笑) なんかスマートじゃないよなぁ。 言語によらず同じUIが使えるってのがウリでもあるのに、 国毎にドメイン使い分けるってんじゃなぁ。 それから、splog。 まぁ、ほんとうちでも、スパムコメントの類は多いんだけど、それとは違って… とにかくリンクをやたらと貼って、クローラーを混乱させることを目的にしたサイト、かな。 日本のblogサービスでも問題になってたよなぁ。一時。 どこのサービスだったか忘れたけど(アメブロだったかな) 頑張れ。Google。 続いて、gooによるこんなサービス。 ちょっとコレ便利じゃない?
ITmediaニュース:衛星写真と地図を重ね合わせ表示 gooが実験
NTTレゾナントは10月20日、衛星写真と地図を重ね合わせて表示する地域情報検索サービスの実証実験を始めた。国内ポータルでは初の試みだとしている。
記事内の写真を見て貰えればわかるけど、すごくわかりやすい、 僕は、地図を読むのが結構好きなんですが… GoogleMapsの衛星写真なんかを見てると、意外に道がわかりにくくて、 ん?なんて思うことも。 その他、地下道とか、地下鉄とか、上から見たんじゃわかりにくい情報もあるし、 見た目わかりやすい衛星写真をベースに、 情報を付加していくっていうのは素晴らしい案かと。 ちなみに京都にはまだ対応していないようでした。 大阪だとこんな感じ。(クリックで拡大) 続いて、ライブドア。
ITmediaニュース:ライブドア、カタログ通販のセシールを買収 楽天を追撃
ライブドアは10月21日、関連会社のネット広告会社・ライブドアマーケティングが、カタログ通販大手のセシール(高松市)を子会社化すると発表した。東証1部上場のセシール株式の過半を公開買い付け(TOB)などで取得する。ライブドアグループは、セシールが抱える1500万人の会員ベースをネット通販事業に活用する。
もうなんだか、『有識者』の目の敵になりつつある、IT企業ですが、 ライブドアがセシールを買収という報道。 こりゃまたびっくりするよねぇ。 セシールと言えば、超有名企業だし。 手法としては、セシールの親会社を100%子会社にすることで、ということなのだけど 会見の様子だと、険悪な感じは全くなくて、資本提携の発展として今回の形、というような状況。 業界によってここまで違うかと思うけど。 (いくらセシールが赤字に苦しんでいるとは言え) 携帯電話ネタをいくつか。
ITmediaビジネスモバイル:KDDI、業績好調?今後警戒すべきは「ボーダフォンの動き」
KDDIは10月21日、2006年3月期上期の決算を発表した。半期の営業収益は1兆4688億円で、営業利益として1667億円を計上。経常利益は前年同期比5.5%増の1649億円で、当期利益では同30.3%増の1014億円を計上するなど、引き続き好調な業績となった。  会場ではまた、小野寺正社長が今後の戦略に言及。いまのところ音声定額サービスの提供は考えていないことや、今後何を警戒すべきかなどを話した。
最近、周りの友人の間でも、 『ボーダフォン最近頑張ってるよな』という声が聞かれるようになり、 (友人の多くは元ボーダフォンユーザで、au乗り換え組) 少し安心してはいるけれども、いやまだまだ。 基本的に、Jフォンの頃から同じなのは、NTT、KDDIが目を付けない、細かいところを制したり、 または殆ど奇襲のようなサービスを始めたり、という点。 むしろ資本が全然違うので、そうじゃないと勝負にならない。 で、NTT、KDDIがそのサービスに乗り込んできたらまた次へ…という展開か。 現在、auは、3G開始からのさまざまな取り組みが一服し、一休みという感じなので、 ドコモやボーダフォンが目立って見えるけれども、 このまま黙ってるわけはないわけで。 逆にこの沈黙が怖いなぁ、と思う今日この頃。
ITmedia +D モバイル:プッシュトークはどう操作する? 徹底攻略
NTTドコモが発表した「プッシュトーク」は、久々に新しさを感じさせるサービスだった。PTT(プッシュ・ツー・トーク:用語参照)の技術を利用しており、「ボタンを押しながら話す」という、トランシーバーのような通話スタイルを採用。その使い勝手は、これまでの携帯電話とはかなり異なる。
あんまり取り上げて、注目してると思われても困るので(苦笑) さらりと。 なんとなく、バーチャルボーイ的においがしてるんだけど、 (妙に張り切る企業姿勢など) そうならんことを切に願っております。 サービスとしては面白いけど、キラーにはならんのではと…。
ITmedia +D モバイル:ウィルコム、VGA液晶のWindows Mobile端末を投入──W-SIM対応の「W-ZERO3」
ウィルコムが、W-SIM(10月19日の記事参照)に対応したMicrosoft Windows Mobile 5.0 日本語版搭載のスマートフォン「W-ZERO3」(WSOO3SH)を市場に投入する。端末はシャープが開発。12月上旬頃の発売を予定しており「5万円を切る価格で出したい」(ウィルコム)としている。初回の出荷として10万台を見込む。
これは、人によってリアクションが全く違って面白い。 具体的に言うと、ITMedia+D内のblog、『モバイル編集部、ただいま取材中』にある通り、 PDA好きの人から見ると、大絶賛、 携帯側から見ると、ちょっと微妙…というような。 早い話、携帯にもなるPDAということで、 スマートフォンよりも、PDAより。 実際に持ったら便利かもしれ無いなぁとは思うのだけれども、 値段(5万切るくらい)と、スペック(待ち受け200時間)を考えると、ちょっと。 まぁビジネス用途の無い僕には語りようのない端末だけどね。 ただし、一部にはかなりの支持を受けそうだ、というのは事実。 そしてコレを提供するのがウィルコムだというのも大きな事実。 ひょっとすると、大きな橋頭堡になるぞ、と。思うわけです。はい。
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ブッシュ大統領の失言が携帯「着メロ」に
ブッシュ米大統領の失言が携帯電話の着信メロディになり、インターネットで配布されていることが21日明らかになった。ワシントンで働いているウェブサイト・プログラマーがブログで公開しており、ハリケーンへの対応遅れにクギを刺す内容になっている。
WIRED NEWSより。 コレは笑った(笑) しかも失言ってところがいいね。 最後に、こんなので締め。
ITmedia +D LifeStyle:ウォークマンの未来(前編)
“ウォークマン Aシリーズ”の発売を1カ月後に控えるソニー。新シリーズは好評であった“ウォークマン スティック”(NW-E400/500シリーズ)から名称も変更し、「ポータブルオーディオプレーヤーといえばウォークマン」という同社の作り上げたブランドイメージの復活を目指す製品だ。
正直に言うと、欲しいんだけど買えない、という状況。 てのもさ、PC上で走ってるソフトは、断然iTunesだから。 良いとか悪いとかいうより、他のソフトを入れて再構築するっていう気になれない。 それだけで、iPod以外の選択肢がなくなっちゃう。 で、じゃあ何でiPod買わないんだ?というと、 んー難しいけど、ああお前も買ったの!的感じが嫌なのよ。 俺も買っちゃった!的感じは良いんだけどさー。 そういうわけで、ソフトの間に板挟みで買えない状況。 どうしたもんだか。
ソリッドアライアンスはかく語りき: 4980円超常現象シリーズ!? [ITmedia +D Blog]
こんにちは。 社長の方です。 最近、新製品の企画に関して集中的に悩み続けていたのでさっさと専務に先を越されてしまっておりました。 で、何をどう悩んでいるのかと言えば、これなのです。
うーむ。 さすが、ソリッドアライアンス。 記事内のアイディアを見てもらうとわかるが、かなり突拍子もない。 『UFOディテクター』とか、『超能力トレーナー』とか、 どういう原理で作られるのか全く想像できない。 しかも、社長曰く、
実は仕様面に関しては、著名な超能力者の方ともちらほら相談させて頂いています。(テレパシーでなく、日本語で)
頂いてるのかよ! ビックリである。 またヒットを叩き出せると良いねぇ。期待してます。 そんな感じで、今日のニュース終わり。 長すぎ。

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ムラタセイサク君

ITmedia +D LifeStyle:ウワサの「ムラタセイサク君」に会ってきました
「CEATEC JAPAN 2005」の展示会場に、ひときわ人口密度が高く、熱気あふれる場所があった。注目のワンセグ放送ではない。フルHDの大画面ディスプレイでもない。自転車に乗ったロボット「ムラタセイサク君」のデモンストレーションだ。
すげー! 開発したって言う話は聞いてたけど、ここまで高性能だったとは。 もしかしたらバランス・センサーって、 もう既に人間より発達してるのかも? 補助輪無しで走行可能っていう時点でなんか、 ロボットに対するイメージを超えてる(何となく愚鈍なイメージってあるじゃない?)し、 それにまして、曲がる、停まる、不倒停止、障害物認知… 不倒停止なんて、2秒くらいしかできないもんなぁ…俺… (自転車乗りなのに)
(当日の模様:製作blogより)
『ムラタセイサク君』っていうネーミングはどうなんだろ、とは思うけど、 その真っ直ぐすぎるネーミングに、何となく愛情も感じる。 コレが、我々の技術力です!というような。 激しく格好いいぜ、村田製作所! 村田製作所 ムラタセイサク2日記 CEATEC JAPAN 2005までの道のり

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本日のITニュース。 – 2005/09/28:汎用京速計算機

ITmediaニュース:再び頂点を目指せ 科学立国・日本のスーパーコンピュータ
次世代スーパーコンピュータについて議論する「計算科学技術シンポジウム」が9月26日から都内で開かれている。いま、地球シミュレータの約250倍となる超高速計算機を2010年度に実現する国家プロジェクトが動き出そうとしている。1000億円を超える巨費を投じ、日本が再び最速スーパーコンピュータを目指すのはなぜか。最速スーパーコンピュータで目指すのは何か。どう目指すか。研究者や技術者が知恵を絞る。
一時は、世界最速を誇った日本の地球シミュレーター。 でも現在は、欧米のものに抜かれて、 それも大きな差を付けられて、の、世界第4位。 もちろんそうは言っても、 かなりの能力を誇ることには違いないのだけど、 やっぱり、なんだろう、 日本人のプライドってヤツなのか、 どうしても世界最速、それもぶっちぎりを作らなきゃ気が済まない! そういう人々が集って、ついにプロジェクトが動き出したらしい。 記事中にもあるけど、例えばアメリカは 軍事解析用にスーパーコンピュータを使うわけで、 最新のものは機密扱い。 それ以上に、目的があって、そのために開発している感じなのだけど 日本の場合、まず開発ありき、みたいなところがあって、 その違いが面白い。 僕はとーぜん、その気持ちは分かります。日本人だし。 理屈で言えばさ…予算も小さくないわけだしさ、 まず用途から入って、それでスポンサー(政府含む)を獲得して、 それから開発…という順なのだろうけど、 もちろん、日本の開発もその手順でやってるのかもしれないけど、 発表のコメントを読むとどうもそうは思えない(苦笑) 開発すると言うことは、 それに付随する技術も、数多く開発されるということだ、 それは、先日紹介した、Ringoさんの『火星にロボットの国を作る』と同様。 だから、開発すること自体が目的になっても良い、 という理屈も理解できるんだけど、 いや、ていうか、正直言えば、 作りたいんでしょ?とね(笑) 文中、
時に「大艦巨砲主義の戦艦大和」と評されることもある地球シミュレータ
という表現もあるとおり、 コンピュータの性能を決めるのは、 ハードウェア(統合ソフトも含めた計算能力という意味)だけではないわけで、 実際に運用するアプリケーションにもっと金を掛けた方がいいのかもしれない、 でも、欧米やアジアとの戦争に対する、 ある意味で『象徴』という意味では、それ(大和)でもいいのかもしれない。 さらに、日本のプロジェクトとしては色が違うのは、 きちんと将来を見据えていること。 つまり、
「持続的」はスーパーコンピュータ自体の開発でも同様だ。1回限りの国策マシンでは技術に断絶が生じてしまう懸念があるため、ロードマップに基づく継続的な開発が必要だとの指摘だ。ただ、メーカーが多額のコストをカバーするには限界がある。このため、スーパーコンピュータ技術の民生技術への移転、またはその逆──という技術の相互乗り入れを視野に入れていく必要があるのでは、とした。
ということ、 まさに、開発のための開発、 計画的なご利用(ちょっとまつがった)、 日本人が一番苦手な部分だ。 僕らはねぇ、基本的には、合理的な計画的活動よりも、 雰囲気やノリに任せたアドリブが好きだからね。多分。 多人数の決定(国会とか)だと、もっともらしい理屈が付随してくるけど、 郵政?解散だってまぁ、アドリブみたいなもんでしょ。 ああ、話が逸れた、ともかく、 何か、『ホンダのF1挑戦』とか、そういうのと同じようなレベルの夢に思えた。 夢、もちろん実現する目標という意味ね。 単体での対費用効果がどの程度か、 もしかして無駄かもしれないけれども… 全体ひっくるめたら、きっと面白い効果があるんじゃないかと思う。 期待してます。 (税金だしね(笑))

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3次元バーコード。

いや、冗談抜きで、秀逸なアイディアだと思いました。 『僕秩。』参照のこと。 2→3次元の変更で、増やした次元が時間軸かよ! という意外性もさることながら、 実際に携帯で読み込める楽しさというか、 これ、例えばプレゼントとかでも応用できるんじゃないかなぁ。 とりあえず、僕秩さんの習作、 『3次元バーコードによるおみくじ』 お手元の携帯で、レッツ・トライ☆

速い版
遅い版

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iTunes 5.0

一気に話題になったiPod nanoと同時に公開されたのが、iTunesの新バージョン。 どんなところが変わったか… …というところはITMediaのレビューを読んでもらうことにして(手抜き) ITmedia +D LifeStyle:iTunes 5の新機能をチェックする 考えてみると、iTunesって凄いよなぁ、と思う。 何がって、iTunesのソフトウェアとしてのカテゴリ分けで言うと、 昔から競合ソフトウェアはたくさんあったわけですよ。 MP3プレイヤーしかり、音楽プレイヤー、CDプレイヤー、ラジオ、エンコーダ… 言ってみれば、既にソフトウェアが飽和状態で、 新規参入の余地なんか無かったわけですよ。 そこへ、iPodというキラーアイテムを従えて、 ガツッと割り込んできたのがiTunes。 しかも、iPodを使ってない人でも使いやすいユーザーインターフェイス。 今までのソフトと何が違うかって言われると困るけど、 なんとなく、すべての面でベターを取れるソフトという感じで。 コアな人…例えば、高音質のMP3化を求める人とか、 そういう人は別にして、それ以外の多くの人が入りやすいソフトだよね。 この、今まで多くのソフトがあって、 多くの人にそのチャンスがあったにもかかわらず、 実現できていなかったことを、 さくっと入ってきて実現した、と言うのが凄いな、と。 しかも、バージョンアップ毎にきちんと使いやすさも向上してるしね。 無駄に機能追加、とかではなくて。 僕は、Appleにも、iPodにも何の感情も抱きませんが、 これだけは認めるな。ホント。

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研究対象としての「mixi」

こんな記事が載っていた。

ITmediaニュース:研究対象としての「mixi」
ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に、社会学からアプローチする研究が始まっている。SNSのコミュニティーは、人間同士のつながりを把握できる貴重なサンプル。解析すれば、人脈の広がり方や情報の伝わり方の解明につながりそうだ。  SNS「mixi」の人脈ネットワークはどんな特性を持つのか――運営者のイー・マーキュリーから公式データを得た3グループが、このほど開かれた「社会情報学フェア2005」(京都大学)のワークショップで研究内容を発表した。
確かに僕も、mixi上でのコミュニティの広がり、 コミュニケーションの増加には非常に興味がある、 全く縁のなかった人が、ただネット上で触れただけで リアルでも繋がっていくという様は、正直自分でいてもおかしな現象だ。 また、僕自身は積極的に【コミュニティ】には参画していないけれど、 なんらかのコミュニティないで『顔』になっている人もいるし、 そんな中で知名度を上げる人もいる。 ただもちろん、mixiもコミュニケーションの一つ、 コミュニティの形のひとつであるわけで、 うまくいかない関係や、うまくいかない付き合いもあるだろうし、 必ずしもすべての面でメリットがあるわけではない。
mixiは今後どう発展するだろうか。国立情報学研究所の大向一輝氏は「個人の“多重人格性”を保持しながら、サービスをどう進めるかが課題」と指摘する。ユーザーは現実社会で複数のコミュニティーに所属しており、コミュニティーごとにさまざまな“顔”を使い分けていることが多い。mixiは、すべてのマイミクに対して同じ顔しか見せられないため、マイミクが増えるにつれ息苦しくなってやめてしまうユーザーも少なくない。(同記事より)
確かにこういう面はある。 閉じられたコミュニティだと思って、油断して日記を公開していると、 思わぬことに巻き込まれることもある。 人数が増えれば、当初は閉じられていたと思っていた中に、 オープンな環境ができあがってしまうのも当然だ。 本来はあくまで、自分自身を明らかにし、 クローズな場所でのオープンな自分を表現するような場所だったと思うけれど、 僕の友人でも匿名のユーザは多いし、 自分が自由に呼吸するためには、 なんらかの努力が必要な場所にもなりつつある。 いずれにせよ、社会学的に研究対象になり得るほど、 成熟してきたコミュニティ。 僕の周りにはあまり、ネットに熱心な友人がいなかったこともあって 初動は遅かったけれども、最近になって徐々に増えつつある。 どうなっていくんだろう…?

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