通称「キムタクが如く」
「JUDGE EYES:死神の遺言」は、「龍が如く」シリーズを制作しているチームが木村拓哉さんを主人公に据えて神室町を舞台に制作した新シリーズです。世界観は共有しているものの「龍が如く」シリーズとは直接の関係はなく、スピンオフといって良いかどうかも微妙な立ち位置ですが、「龍が如く7」までを制作された名越さんが監督され、「龍が如く極2」「龍が如く6」の神室町を表現するために作られたゲームエンジン(「ドラゴンエンジン」)を使って制作されていることもあり、雰囲気はまったく「龍が如く」です。ファンの間で通称「キムタクが如く」と呼ばれているのはそういう理由によります。
キムタクが苦手でも八神は格好いい
正直に言うと個人的に木村拓哉さんは少し苦手です。嫌いってことはないんですけどあのスカした感じがちょっと鼻につくというか。独特の雰囲気がある人ですからね。そのキムタクが出演しているこういうゲームがあると言うことは知ってはいたんですけど、キムタクが神室町にいるからなんだって言うの、龍が如くにキムタクが入って来て雰囲気壊してるだけじゃないのと思って実は見て見ぬ振りしてました。知らない振りというか。そういう意味で言うと今回Steamで買ってしまったのはまったくもって気の迷いでしかなく、やってみて合わなかったら「SEGAに寄付したと思おう」とすら思っていたぐらいなんですけど、やってみたらこれがもう楽しくてね。だってさ、ストーリーとかゲームシステムとか細かい部分は違う形で作り込まれているとしても、アクションその他ゲーム内の雰囲気がまんま「龍が如く」なんですもん。「龍が如く」じゃんこれ。
考えてみれば「龍が如く4」など、桐生ちゃん以外のキャラクター、民間人を主人公にしてプレイする作品もあったわけで、そう考えるとそれが木村拓哉さん(キャラクター名は「八神隆之」)になっただけとも言えます。そうか、そうだったのか。
ゲームシステムとしてはやれることもやれないことも
とはいえ、ゲームとしては別のゲームなので全く同じことがやれるわけではありません。例えば「JUDGE EYES」にはカラオケがありません。ゲームセンター周りも結構そのまんまでダーツはあります。アクションで言うとかなり高齢になっていた桐生ちゃんに比べて八神は軽快。工事閉鎖中の中華街なんかにもダッシュからそのままのジャンプで侵入出来ちゃいます。歩いていて普通に路駐の車に乗っていったりとか。まあぶっちゃけキムタクも今年で50歳になるわけでそんなに若くはないんですけど、良いキャラ付けになってます。「いきなり!ステーキ」なんかも健在。まあ社長はこの間、退任してしまいましたけども。
「VRすごろく」といった新しいミニゲームも登場してて、いやあこれ1周目だけでマジで時間超使いそうな気が。今、全13章あるうちの第4章なんですけど、全然終わる気がしません……寄り道しすぎなんかな。キムタクの中国拳法的な戦い方が気持ち良くてついついチンピラ狩りしちゃうんよなー。虎落としも序盤から手に入って適度な使いやすさですごい気持ち良いし。やばい。
結論:買って良かった
キムタク食わず嫌いであやうく買わずにスルーするところでした。「龍が如く」ファンならやっておくべきゲームだったなんて知らなかったんだよー。誰か教えておいてくれ。買って良かった。ちなみに今回プレイしている「JUDGE EYES:死神の遺言 Remastered」はシリーズ1作目のリマスター版。これがSteamで販売開始されたのは、最新作である「LOST JUDGMENT 裁かれざる記憶」が9/14にSteamで配信開始されたのに合わせたもの。こちらの「LOST JUDGMENT 裁かれざる記憶」の方もDLCとセットで購入済みなので、向こう2ヶ月ぐらいは毎日キムタクの顔を見て過ごすことになりそうです。それもどうなのかと思うけど、面白いからまあ良いか。
興味がある方はぜひ。