IKÜZÖNEさん(Dragon Ash)の訃報によせて
何か結構意外な顔されることが多いんですけど、Dragon Ashが好きです。ああいや、正確に言うと「好きでした」かな。『Grateful Days』のヒット以降顕著になっていくHipHop志向にはついて行けませんでした。僕にとって『Grateful Days』はとある年を明確に指し示すほどの想い出のある曲なのですけど、それでも僕が好きだったのはやっぱりぎりぎりアルバム『Viva La Revolution』までで、それより後については音源を買っていないし、というよりもそもそもどんな曲を出していたかも知りません。 僕が好きな頃のDragon Ashがどんなだったかというと、とてもロックでパンクなインディーバンドでした。基本にあるのは馬場さんのベースと桜井さんのドラムで、それに建志のボーカルとギターが加わるという構成。そういう意味で僕にとってDragon Ashというのはベースの馬場さんであり、ドラムの桜井さんであり、建志はあくまでフロントマンでした。彼ら2人はそれくらい格好良かった。今、最新シングル『SPIRIT OF PROGRESS E.P.』を聴いてみたらば一時よりは全然2人の重みが増してましたが、いやそんなもんじゃなかったんですよ。。 NHKでやってたツアーを録画したビデオテープ、何回見たか分かんないな。Zeebraがスペシャルゲストで出てたり、もう大分初期とは変わってたけど、それでもライブでの馬場さんの存在感が半端なくて。 今のDragon Ashを否定する気は全くないし、今は今でベストだと思うけれど、でも僕の中の好きなDragon Ashを支えてたのは桜井さんであり馬場さんであったわけで。その馬場さんが急逝されたことは本当に……、本当に残念です。とっても素敵な魂のあるミュージシャンだったのに。 生前の演奏に感謝と敬意を。 R.I.P.