映画「焼肉ドラゴン」

最近、すっかりTEAM NACSに嵌まり倒してしまっている同居人に誘われて大泉洋さん出演の映画「焼肉ドラゴン」を見てきました。舞台は1960年から70年代くらいまでの大阪、伊丹空港の側にあった在日韓国人(または在日朝鮮人)たちの居住地。書類上の事実としては、本来国有地で会った土地を伊丹空港の滑走路建設のためにやってきた在日韓国人を始めとした労働者が不法占拠して出来た街であるけれど、でもそこには戦争の影があり、当然のように差別があり、それらに対立しながらでもなんとなく緩く受け入れ合う空気があり。 この映画の不思議なところは。環境として明らかに差別のある世界であるにもかかわらず、映画の中で直接差別が描かれるのがとても限定的だということ。在日韓国人たちに対する差別は明らかにあるのだけど、この居住地の中では、在日韓国人も、2世も、韓国からの移民も、日本人も、お互いを違うと認識しながら違うと受け入れつつ一緒に生活していて、その中では違いはあっても差別はない。それがねえ、なんかとても良くて。結局は差別というのは一方通行なんだよなあ。 色んなことが起きる慌ただしい映画だけど、お父さんお母さんのキャラクターが全体を締めていて、脱線して暴走しそうな流れも最後には落ち着く。なんかなあ、その感じがすごいいんだよね。必ずしもハッピーではないかも知れないし、これはフィクションではあるけど、でもこうしたことがあったというのは事実ではあるわけで。その生活がとても丹念に描かれてて、本当に良い映画でした。そうなんだよ、不安定に見える中にも平和や幸せというのはあるんだよ。たとえ外からは見えなくても。

ちなみに。

一番好きなシーンは、大泉さんと「タワシ」が、長女を巡って飲み比べをするところ。聞くところによるとここは本当はもっと早く終わるはずが、監督の意向でずっと回し続けた結果、あんなことになったとのこと。2人の様子から、お代わりが出てくるタイミングまで完璧な長回しでした。面白かった。 一番好きなキャラクターも「タワシ」さんでした。とにかく不幸な役回りでしたが、ほんと良い味出してて良かったです。

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映画「バーフバリ 王の凱旋」

maxresdefault.jpg 先月29日に1作目「バーフバリ 伝説誕生」を見て(Amazon Videoで100円でレンタルしてた)、その続編となる今作もレンタルしていたのですが、なかなか見るタイミング見つけられず今日になってようやく見ることができました。前作の最後、どうしてそうなったというエンディングからずっと気になっていた、そのすべてが明らかになってスッキリするようなしないような。事情がすべてわかった上でそれでもなお思う「どうしてこうなった」。あの強くて優しくて格好良かったバーフバリ(父)がなぜ。 ……なんというか、完全に魅せられてる人間のコメントですね。。 映画についてはもう至るところで語り尽くされているので、今さらなんか書く必要はないんですけど、でもねえ、なんか書きたいじゃないですか。喋りたいじゃないですか。この映画見たら。だから寸評なんか知らないけどとにかく感想を書きたいんですよ。

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「トップガン」続編制作決定

T・クルーズ確約「トップガン」続編、来年撮影開始 (日刊スポーツ) – Yahoo!ニュース

オーストラリアで新作「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」(7月28日日本公開)をPR中のトム・クルーズ(54)が現地時間の23日、トーク番組「サンライズ」で、1986年の大ヒット映画「トップガン」の続編が製作される予定であることを認めた。

なぜだろう、昔トップガン好きだったんですよねえ。 子供の頃の話。描写が大人っぽかったからかな。ドッグファイトシーンも格好良かったし。

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I know.

29_01.jpg 「Star Wars Episode 5」におけるハン・ソロのセリフ。 「I love you.」に対する返答として、最もクールで情熱的な返答だと思います。 このセリフ、アドリブと言われることもありますが、正確には、リハーサル中のアドリブ。それいいね、ということで採用され、本番でも使われたというわけ。DVDの特典映像で紹介されていたエピソードですが、ハリソン・フォードのインタビューにも出てきます。

Q4:「I know(知ってるさ)」という台詞はアドリブだったんですか? A4:厳密に言うと、あれはアドリブではなくて提案だったんだ。みんなの力をあわせて作った映画は、やはり最高だ。アドリブを入れるのではなくて、 “こんなのどうだろう” と提案し、リハーサルでやってみて意見を聞く。「I know」という台詞の方が、ハン・ソロっぽいと感じられたからね。すると監督も、レイア姫役のキャリーも賛成してくれた。だから「I know」になったんだ。

【本人降臨】俳優のハリソン・フォードさんが「何でも聞いてくれ」と質問を受け付け! Q&A 45選がこれだ!! | ロケットニュース24
「ハン・ソロっぽいと感じられた」まったく。 僕がこういうクールなキャラクターになるのは無理だと思うけれど、こういう粋な言い回しを出来たら格好いいなあとは思います。なんでもかんでもね、ストレートに伝えれば良いってもんでもないんでね。そういう意味で、昔からとても好きなセリフです。

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「ニッポンの嘘」を見てきた

なんというか、コメントのしようがないな、と言うのが直後の率直な感想でした。1人の情熱溢れる報道写真家の一生を振り返りながら現在の日本に繋がる様々な問題点に焦点を当て、90歳を過ぎてなお活動を続けるその報道写真家の今も伝える、そんな映像作品でした。彼の伝えることは事実であろうし、彼の心情や信念や考えにも真実は含まれていると思うけど、どこかで「それがあなたの生きた日本」と感じている自分を否定できなくて。 単純に彼の生きた時代の殆どを僕が体験していないと言うこともあるけれど、それ以上に、彼の表現していることがどうしようもなく「主観」だからそんな感じを受けたのかもしれません。「表面的な5W1Hをさらうようなマスメディアの伝え方ではなく、実際に自分が中に入ってその中に何があるのかを伝えたい」それが彼の信条であって、そのおかげで多くの実りある事実が広く知られることとなりましたが、それは同時に「現場の人間が何を感じどう考えているか」であって、歴史事象としての「事実」では必ずしもなかったとも思うのですよね。例えば昭和天皇の戦争責任について彼が語っていることを、彼の表現を通して見たときと「昭和天皇の戦争責任論」を通して見たときでは見え方が違うこととか。 それは単純な政治イデオロギーの差異ではなく、自分の見る範囲をどこまでにするかという問題だと思います。目の前に苦しみにあえいでいる人間がいる、その根源になった人間がいる、根源になった人間が苦しんでいる人間を認めない。それに対して抗議している。その中に入ってその抗議を切り取り残す。その抗議が妥当であるかどうかは、事実が存在していることに対して特に大きな問題にならない。妥当であろうとなかろうと「苦しんでいる人間がいる」「苦しんでいる人間が抗議している」「苦しんでいる人間を救うべきだ」という事実は変わらないから。ただこれが、歴史事象としての「事実」にならない理由は、これと同種の事実が当事者の数だけ存在するからです。 「歴史書」自体は往々にして1つの歴史だけで書かれてしまうし、現代日本の「歴史」は少ない事実を選択して記録しているわけで、そのことが「ニッポンの『嘘』」という事になるのだろうと思うけれど、果たして彼らの問いかける真実を歴史に組み込めば『嘘』がなくなるのかというとそれは違うと思います。ある部分補完はされますが『嘘』はなくならない。このことは歴史とは常に『嘘』を抱えるものだということを示しているんだと思うのです。そしてそれを知った上で、それでもそれに隠された人間に寄り添って行く、それが報道写真家である…そういうことなのかも知れない。個々のイデオロギーや虚実よりも、その状況に向けられる視線が彼の視線なのかも知れないなと。 それでもやはり僕は思うのです。彼らにあなたに真実がある通り、僕にもやっぱり真実があるわけです。僕に彼らの真実が見えないのと同様に、彼らにも僕の真実は見えない。そうしたことが積み重なって歴史になっているわけだし、僕がこの映画で学ぶべき事は知らなかった事実に影響を受け考え方を転換する…と言う類のことではなく「僕は僕の日本を生きる」ということではないか。 そんなことを強く感じました。

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スター・ウォーズ「エピソード7」が制作されることに!

CNN.co.jp : ディズニーがルーカスフィルム買収、スター・ウォーズ新作に着手

ニューヨーク(CNNMoney) 米娯楽大手ウォルト・ディズニーは30日、「スター・ウォーズ」などを手掛けた映画制作会社ルーカスフィルムを40億ドル(約3200億円)相当の現金と株式で買収すると発表した。 買収は、現金20億ドルとディズニー株約4000万株によって行う。これにより、ルーカスフィルム経営者のジョージ・ルーカス監督はディズニーの大株主となる。 ルーカスフィルムの特殊効果事業インダストリアル・ライト・アンド・マジックと、音響スタジオのスカイウォーカー・サウンドもディズニーの傘下に入る。 ルーカス監督は、「スター・ウォーズを新世代の映画制作者に託すべき時が来た」「私は常に、スター・ウォーズは私を越えて生き続けると信じており、自分が生きているうちに引き継ぐことが大切だと考えた」との談話を発表した。 ディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)は電話会見で、スター・ウォーズの新たなシリーズ3部作の第1作目となる「エピソード7」の制作に着手していることも明らかにした。ルーカス氏はこの作品でクリエーティブ・コンサルタントを務めるという。

というわけでね、なんというか完全に諦めていた「エピソード7」が、ルーカスフィルムをディズニーが買収するという経緯を経て実現することになりました。なんという…今のところ不安の方が大きいですが、名前だけでもルーカスが残ったことできっとクオリティを維持してくれると信じてます。

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