小林よしのり『ネットに期待』
以下のサイトより。
(註:この文章は、SAPIO9月27日号に掲載された、小林よしのり氏の文章を 抜粋要約しまとめたもので、2chに掲載された文章である) 一時期、『ゴーマニズム宣言』を読んでたこともあるけど、 内容はともかく、糾弾姿勢に疲れてどうでもよくなった。 まぁ、正しいことを言ってる部分もあれば、 そうとは言い切れないところを語勢で押してる部分もあるな、 という印象だった。 んでね、なんで、2chじゃなくて、このエントリをピックアップしたかと言えば、 その下の方で、こんなことが書かれてたので、 ちょっとメモ代わりに。今のメディアにはもう何も期待できない。 わしは今までインターネットで保守を名のる者を批判してきたが、 あえてそのネットの者たちに共闘を求めたい。彼らに期待する。 わしの「ゴー宣」は、このとおり描いて発売まで3週間もかかる。 今後、講和条約第11条の件でデマを流している知識人がいたら ただちにネットで攻撃してくれ。 わしはインターネットの使い方は不得手だ。どんなやり方があるのか知らんが、 東京裁判の呪縛から日本を解き放つために、ネットを最大限利用してくれ! わしの力の限界を超えてくれ!
鳥越や小林のような年配の人間は、ネット上におけるノイズ(罵倒など)を除去できる能力がないので、表面的な言葉で判断しちゃうのでしょう。んで、「人間の酷い部分が表れている、あーやだやだ見たくもない」となっちゃう。(略)ネットにはノイズも多いけど、お宝もたくさん埋もれている。ある程度ネットに時間を費やせば、お宝を発掘する能力は自然と見につく。僕はね… 『真逆の行動は同じ行動である』と思ってるわけ。 二項対立の原理で動く人ってのは、瞬発力で(十分な知識または思慮なく)、 反対側に飛ぶことがあると思う。 結局、全体から自説を切り取った部分が相手なわけで、 自分のことも相手のことも分かる(わかったきになる)し。 だから僕はそれは『判断』だとは思わないのだけど、 こう、暗闇で見たロウソクってことですよ。太陽に見えるって言うね。 たまたま見た2chが醜悪で、それを持ってすべて『屑』とする人もいるだろうし、 逆にたまたま見たスレッドで熱い議論が交わされてて、凄いとか言う人もいるだろうし、 でも実際は、玉石混淆で、 ゴミもあれば、意味のあるものもある、 ネットを知らない人が一番誤解してるのは、単純に『情報量』だと思う。 誰かに会いに行って、話を伺う、ということが、 重要なのは僕もよく分かってるけれども、 ネット上ではそれは、『一つの意見』を聞いたことにしかならない。 メジャーな話題であれば、1時間もあれば、数十の人間の意見が読める。 それは決して深いものではないけれども、 そしてゴミためなものも、知識の不足してるものもあるけれども、 それもまた一つの意見なわけで。 そこから正しくものごとをつかむにはコツがいるけれども、 多種多様な意見の人がいるという事実は、 今やネット無しでは実感できないと思う。 その多種多様さに触れたときに、圧倒される、のかもしれない。 もしくは、話を伺っているときには、 その人がどう思って喋ってるか見てるはずなのに、 ネットは別物と思っているから、それが出来ないのかもしれない。 (まぁ、っつーか、俺だってできねーけど) まぁ、ともかく、ネットに期待する理由が、 マスコミを諦めた、では、筋が通っていない。実は。 なんで、それでネットに期待できるのだろうか? これ、SAPIO読んできたら解決するんかな? 知らないものに期待できる純朴さが危うい。マジで。 それ、小林よしのり氏の取材姿勢に反するんじゃね? 多分、鳥越氏も同じだろうと思うのね。 誰も欺そうと思ってないけど、一人で勝手に思いこんでるとこあると思う。 取材対象が、クッキリしてれば、きちんとそれを発揮できるんだろうけど、 (自分で調べて分かったものを伝えるという姿勢) 対象がネットになっちゃうと、発揮できないのかもしれない。 でもたとえそうだとしても、そこでぶれたら、 今までしてきたこと全部ぶれるよ。 そもそも、『共闘』とか言う考え方が合わないしな… 力があると思ったんなら利用する方に回ったらどうだい? 自分でやってみれば良いんじゃないの? 糸井重里氏を見習えと。言いたい。ホントに。 50歳の時に危機感覚えて、ゼロからネットを始めたんだってさ。 やりゃーできるのよ。