【京都マラソン2024】自分の「最低限」を見に行ってきました【完走レポート】

京都マラソン2024
参加が決まるといつも楽しみな京都マラソンですが今回は楽しみだと心からは言えない自分がいて、そんな葛藤を抱えながら走ってきました






記録:4時間58分54秒(ネット)

事前に書いていたとおり、積んでいたトレーニングも、コンディションもこれまで走ってきた中で最低で、ある意味で「自分の最低限を見に行ったレース」でした。そして文字通り「最低」を見てきました。


京都マラソン2024 行ってきます



目標タイムは特に決めていませんでしたが、レース当日の天候や調子を見て次のように決めました。


  • 目標ペース(6分30秒/km)でなんとか序盤をしのぐ
  • 後半粘ってネットタイムで4時間30分を切る


正直に言って6分30秒/kmというのはかなりゆっくりのペースでそれで走れないことはないだろうとは思っていましたが、「走れる/走れない」と「走り続けられる」は別ものです。

実際に走り出してみると、自分にとってかなり珍しい日中のランニング、沿道を埋め尽くし応援してくれる皆さんの声、周りのランナーのペースなどなどさまざまな要因があり、6分30秒/kmのペースを維持するのは非常に困難でした。結果的に6分/kmから6分15秒/kmぐらいまでのラップを刻んでいくことになります。


率直に言って全くしんどくなく「6分15秒/km」であっても「楽走」といってもいいペースなので、このまま行けるなら案外悪くないタイムで走れるのかも知れない、、


範馬刃牙


僕にとっての京都マラソン2024は35kmまで

そうして頑張った結果がこちらです。1kmごとのペース推移。


京都マラソン2024


6分10秒/kmのペースを維持できていたのは27kmまでで、少しずつ左脚の付け根に痛みを感じ始めて、以降は少しペースを落としてなんとか走っていたのですけど、34kmを過ぎたところで両足の付け根に鋭い痛みがあってどうにも走ることが出来なくなりました。

僕のポリシーとして「どんなにしんどくても最後まで歩かない」というのがあったのですが、足が動かないのはもうほんとに仕方がない。かろうじて歩くことは出来て10分/kmぐらいのペースでは行けることがわかったので、35km地点でレースを諦めて歩くことに決めました。



歩くと決めてからは気持ちが楽に

率直に言って歩くことは非常に屈辱的で「走りたい」という自分の気持ちを裏切り続ける行為です。残念で仕方がない。

しかし一方で「今日はもう歩くことしか出来ない」と腹を括った時点で、それは失敗でありつつも僕にとっては「今出来る最善のアクション」となります。

沿道からいただく「あと少し!」「頑張って!」という応援をとても有り難く感じる一方で、しんどいから歩いてるわけじゃないんだ、走れるもんなら走りたい、でもたぶん物理的に走れない。そういう葛藤を抱えつつ、でも歩いている分沿道の方の表情始め色んなことが見えてとても楽しんでレースを終えることが出来ました。


結局、42km地点までなんとか歩いて最後の200mだけゆっくりjog。最後ぐらい格好付けたいじゃないですか。

ネットタイムは4時間58分54秒で、なんとか5時間は切ることが出来ました。歩くしかないとなったときには残り7kmちょっとで1時間半、このまま歩くペースも上げられなければ5時間も危ういと思ったんですけどね。なんとか。



もう一回上積みを

ここが「最低」というのがよくわかったので、明日からはもう上積みしかないです。すぐにレースに出るということはありませんけど、なるべく時間を空けずに長い距離を走って行きたいと思っています。まだ足痛いですけど、怪我もなさそうですし。

少しずつ距離をのばしながら、近年の課題である「足の付け根の柔軟性」をなんとか克服するように。元々筋肉がすごい硬いタチだから、意識してストレッチしていない場所は基本的に硬いんですよね。トレーニングまたはストレッチを重ねて少しでも柔らかくして行きつつ、自己ベスト更新を考えられるところまで戻りたいですね。


あと翌日になって腿の前面が特に痛いのを見ると、走りのフォームも悪くなってそうです。一時期ハムストリングを使うようにトレーニングを重ねていたことがあって、その時はバランス良く筋肉を使えていた(と思ってる)んですけど、いつの間にか大腿四頭筋だけで走る癖が付いてしまってる?その辺りももう一度見直しですね。

今後は出来る限り週末昼間に長い距離を走るようにしようとも思っているので(京都の河川敷は昼間しか走れない)、その中でじっくり見直していければ。



ああ、疲れた。ほんとに疲れた。でも楽しかったなー。最近のレースの中では一番「ありがとうございます」って言えた気がします。

また来年。



ちなみに、来年はボランティアでの参加でも良いかもなと思いながら走ってました。

いつも思っていることですけど、ボランティアの皆さんのご協力にはほんとに感謝しかありません。直接伝えられたのは、本当に僅かなボランティアの方だけですけど、お会いしなかった方も含め全てのボランティアの方に感謝いたします。本当にありがとうございました!