【統一地方選挙2023】京都府議会/京都市議会議員選挙【結果】

投票所のイラスト(選挙)
統一地方選挙2023の前半が終わりました






日本維新の会、大躍進

前回の選挙(第26回参議院議員通常選挙)以来(支持率的な意味で)ちょっと元気がなかった日本維新の会ですが、今回の地方選挙では関西を中心にかなりの存在感を見せました。まず最初に本拠地である大阪の大阪府知事選挙と大阪市長選挙、いわゆる「ダブル選挙」はどちらも日本維新の会系会派である大阪維新の会が制しました。


現職と新人、あわせて6人の争いとなった大阪府知事選挙は、大阪維新の会の現職の吉村洋文氏が2回目の当選を果たしました。

大阪府知事選挙 吉村洋文氏 2回目の当選 6人の争い制す | NHK | 統一地方選

新人5人の争いとなった大阪市長選挙は、大阪維新の会の新人で元府議会議員の横山英幸氏が初めての当選を果たしました。横山氏は、政令指定都市の現職の市長で、最も若い市長となります。

大阪市長選挙 維新 横山英幸氏 当選 新人5人の争い制す | NHK | 統一地方選


吉村氏は2位の立候補者の6倍弱、横山氏も2.5倍の得票を得ていて圧勝です。さらに大阪では大阪府議会議員選挙、大阪市議会議員選挙も行われ、いずれも大阪維新の会が過半数を獲得しました。


大阪維新の会は、大阪府議会議員選挙と大阪市議会議員選挙で目標としていた過半数の議席を確保することが確実になりました。両方の議会で過半数となるのは初めてです。

維新 大阪府議会議員選挙と大阪市議会議員選挙で過半数確実 | NHK | 統一地方選


吉村知事に対する個人的な人気も背景にはあると思いますが、それにしても強い。府外からはなかなか伺えませんが、大阪府内においては大阪維新の会による様々な活動が目に見える形で府民、市民に影響を与えているんだろうなと思います。でなければこんなに継続的に支持されませんもんね。すごい。



大阪から溢れる日本維新の会への支持

さらに衝撃的だったのは、奈良県知事選でも日本維新の会の新人候補が当選したことでした。


現職と新人、あわせて6人の争いとなった奈良県知事選挙は、日本維新の会の新人、山下真氏が初めての当選を果たしました。大阪府以外で初めて維新の公認知事が誕生しました。

奈良県知事選挙 山下真氏 初当選 維新公認知事は大阪以外で初 | NHK | 統一地方選


現職の荒井氏(前回は自民党奈良県連推薦)が立候補する一方で、自民党奈良県連は新人の平木氏を推薦するといういわゆる「保守分裂」選挙になっていたのですが、その隙を突いて当選したのが日本維新の会の山下氏。漁夫の利といえばそうですけど、新井氏と平木氏の得票数の合計が293,762票であるのに対し、山下氏の得票数は266,404票となっており、仮に保守分裂になっていなくても接戦になったであろうことは想像に難くありません。関西においてはゆっくりとではありますが徐々に日本維新の会が浸透しつつあります。



そして京都でも

日本維新の会の勢いは京都にも伝播していて、さすがに過半数というような情勢にはならないものの(そこまで候補者も立ててないし)それでも京都府議会では選挙前「3」から選挙後「9」へと2倍増(共産党と並んで第2会派に)、京都市議会でも選挙前「4」から選挙後「10」へ倍増以上と躍進しています。


【京都府議選の議席確定】 京都府議会議員選挙は、すべての議席が決まりました。 府議会の定員60人に対し、▽自民党が28人、▽共産党が9人、▽日本維新の会が9人、▽公明党が5人、▽国民民主党が4人、▽立憲民主党が3人、▽無所属が2人となりました。 維新は、府議会で、選挙前の3議席を上回り過去最も多い議席を獲得しました。

京都府議選・京都市議選 全議席が確定 維新が過去最多の議席|NHK 京都府のニュース

【京都市議選の議席確定】 京都市議会議員選挙は、すべての議席が決まりました。 市議会の定員67人に対し、▽自民党が19人、▽共産党が14人、▽公明党が11人、▽日本維新の会が10人、▽京都党が5人、▽国民民主党が3人、▽無所属が3人、▽立憲民主党が2人となりました。 維新はこれまでで最多だった5議席を上回って、過去最も多い議席を獲得しました。

京都府議選・京都市議選 全議席が確定 維新が過去最多の議席|NHK 京都府のニュース


京都といえば共産党がえらく強い地域という印象がありましたが、京都府議会ではすっかり自民に制され、京都市議会においてもなんとか第2会派は維持しているものの公明、維新や地方政党(京都党)に追い上げられて存在感が希薄になりつつあります。それでも僕が住んでいる地域の京都市議会議員選挙では共産党の候補者がトップ当選していてさすがだなという感じでしたが、その一方で日本維新の会の新人候補が高齢の自民現職候補を蹴落としており、ここでも日本維新の会の勢いをひしひしと感じました。

京都市議会選挙の選挙結果をざっくり眺めてみると、全11選挙区のうち日本維新の会が立候補者を立てたのが10選挙区、そのうち実に7選挙区で日本維新の会の候補がトップ当選または2位当選していていやもうほんとにマジで支持されてます。勢いあるなあ。



まとめ:日本維新の会の活動に期待します

京都の府政・市政がダメだとは思いませんけど、自民党と共産党がやり合うという構図が長年続いてきてある意味で分業制的な状態にあり、悪くいえば固定されているとも言えると思います。混乱を生じさせることは期待しませんが、新しい目線での変化をもたらすという意味で、京都での日本維新の会の活動に期待しています。

もちろんだからといって国政選挙でも支持するかというとそれはまた別の話ですけど(別に支持はしてないし今回も投票してないし)、もし府政・市政で存在感を増し結果を残すようなことになるのなら、そう考えるようになることもあるのかなと。


地方から地味に実績を積み上げつつある維新の会はすごいよねと素直に思います。「非自民は左派」というこれまでの概念からこぼれる人たちの受け皿卯になってるのかなあ。今後どうなっていくのか引き続き興味深く見ていきます。