僕はバスの最前席に座る乗客のつもりなんですけどねえ(仕事の話)

重い負担のイラスト(男性)
プロジェクトの雲行きが怪しい件






プロジェクトの雲行きが怪しい

とはいえ、責任を負わされても困ったもんだなので先月中旬ぐらいからやんわり詰め始めました。仲介の契約先は埋めたので、今週あたり責任者たちをやんわり詰めておこうと思います。誰か何か打開策を持ってると良いんですけどねー

【お仕事近況】2022年6月 – NOBODY:PLACE


昨日のこの続き。プロジェクトの状況はざっくりこんな感じ(まとめ)。


  1. プロジェクトリーダー(社外の人間)が多忙すぎて要件整理も環境整備も進捗管理も出来てない
  2. 3名で構成されるはずだったチームがプロジェクト開始以来ずっと1名(ぼく)
  3. とりあえずぼくにまかせればサービスが出来上がるという社内の期待(契約に対する誤解)


自分は現場担当作業員(バックエンド担当)として契約しJOINしているので、今さらリーダーの仕事の肩代わりとか、契約にないフロントエンドの実装とか振られても困るし、「このままだとプロジェクト絶対納期に間に合わないし最悪止まりますけどどうします?」って役員に聞いて返ってきた返信がこれ。

ご負担かけてすみませんが、引き続きよろしくお願いします!



おお、元気で良いね!


っていやいやいや、そういうことを言ってもらいたいんじゃなくて。なんというかこんな状況で「この人に任せておけば大丈夫」みたいにいわれてもそれ契約の範囲を大きく超えてるので、何とかして欲しいんですけど、上手く伝わらないんですよねえ。その上、どうやら役員に聞いた内容がリーダーの気に障ったみたいで、技術的な相談に対して「そんなの今答えられないから放置しておいて」とか雑な返事が返ってくるようになって、リーダーのストレスもマッハっぽい。

元々メンター(技術的な課題があったら相談する人ぐらいの意味合いで使われてるっぽい。要は技術コンサル)だったのが頼みこまれて責任あるポジションに据えられちゃって、本人的にもこんなに現場に出るつもりじゃなかった感が強いのかも。嫌なら止めりゃ良いのに。真面目だなあ。


楽して稼いでた技術コンサルが案件の事情で現場に出ざるを得なくなって、上手く回せなくて機嫌が悪くなるやつ、僕がエンジニア前職を退職した原因とも重なってなーーんか嫌な感じです。



停滞を僕のせいにされて今後の仕事に差し支えたら困る

本音はそういうことです。フリーランスとして働いている以上、メルカリやマーケットプレイスのせどり業者のみなさんと同様に、クライアントの評価が自身の売り上げに繋がるわけです。僕は仲介業者に登録してマッチングしたクライアントと契約する「契約社員みたいなフリーランス」ではありますけど、今の契約がスムーズに進んだのは前の仕事で結果を出していたからであり、今の仕事で良くない結果が出ることは次の仕事に支障が出ます。


そういった個人的な事情もアリでの、今のプロジェクトは期日には絶対間に合わないしスポンサーや他部署との兼ね合いもあるでしょうから早く改善した方がいいんじゃないですか、という話。もちろん意味合いは「このまま間に合わなくてもそれは僕のスキルのせいじゃなくて、環境整備を怠ったあなた方の責任ですよね?」という確認であり、ベストはもちろんプロジェクトが滞りなく進んで誰も損をしないという状況なので「早く何とかしましょうよ」という促しです。で、それに対する返答が上のセリフ。


いやあ……僕の負担とかじゃなくてね?



負担にはならないのですよ

これが納品できるまで何徹でも何時間残業でもして仕上げろみたいな環境であれば、「負担が重すぎるんで何とかしてください」と訴えることに意味はあるんでしょうけど、「月何時間まで作業をします」という契約の下で働いている人間にとっては、プロジェクトの進捗の遅れは負担ではないんですよね。頑張って早く運ぼうと懸命に作業はしていますけど、仮に遅れたとしても自分以外の責任まで背負おうとは思っていません。


「負担を掛けている」と思うことはすなわち「正常な進行のために負担してもらっている」「負担のおかげでかろうじて正常に進行している」という現状認識なんだろうと思うんです。でも僕が繰り返し訴えていることは「正常に進行していません」なので認識と現状にズレがあります。僕は僕自身の負担が大きいことに関しては特に問題にしてない。負担が大きかろうが小さかろうが、それが必要で報酬に見合っていれば僕はやります。仕事ですからね。それらを満たしている仕事に対して「必要以上の負担だ」と思うのはおかしい。


もっと簡単にいえば、このまま行くと御社は損害を出すことになりますけど、僕には責任はありませんし責任を取るつもりもございません、ということであって、僕の負担を心配する前に自社の状況を心配してくれということでもあります。クライアントの責任で結果が出なくても契約は更新されていくし、契約が続く限り僕には報酬が支払われますからね。



バスの最前席

なんだろうなー


会社側は僕を「プロジェクト」というバスのドライバーだと思ってるみたいなんですけど、違うんですよ。僕はただ最前席に座っている乗客に過ぎなくて、後ろから「その道行ったら混んでますよ」的なことを言っているだけに過ぎません。あくまで善管注意義務であってナビじゃないんです。それで「いや路線バスはルートが決まってるんで」って会社側がいうんなら「そうですか」って言うだけです。行き違いがどこかっていうとそこなんだろうな。僕はプロジェクトを進行しているのではなく見守っているだけだって言うね。


というわけで今プロジェクトが暗礁に乗り上げつつあって、フリーランスの案件てこんなんばっかりかよと若干辟易しつつありますが、なんとか軌道修正されてプロジェクトが正常に進行し着地することを祈ります。マーケティングとか広報とかの採用は積極的みたいなんだけどなあ。ベンチャーに来るIT技術者って本当にいないのな。みなさんなんとか頑張ってください。