【体重管理】摂取と消費、どちらが先?

体重計のイラスト
痩せるために必要なことはとてもシンプルで、消費カロリーが摂取カロリーを上回れば人は痩せていきます。消費カロリーは生活スタイルや年齢、性別などによって変わってきますが、だとしてもその変化を上回って消費し摂取しすぎなければ痩せるわけで、「頑張ってるけどなぜか痩せない」というのは特殊な体質の場合を除いて「もっと頑張る余地がある」か「やり方が適切ではない」ということでしょう。



歳を取ってもそのルールが変わらないことがわかった

よく「中年太り」というように、ある程度年齢を重ねたら太っても仕方がないという風潮があるわけで、なんとなく自分も「痩せにくくなってきた」「太ってきてるけど仕方ない」とうっすら思い始めていましたけど、決意して計画しカロリーをコントロールしていったらすんなり痩せました。平均すると1ヶ月2kgぐらいは減っているので、どれだけ油断しても少なくとも半年ぐらいあれば正常値の範囲内に戻せるっていうことかなと。


だいたい、中年になったら太るっていうのが理屈に合わないことなんですよね。生活スタイルが変わらないのであれば、太るかどうかは基礎代謝量の差で決まることになるわけですが、20歳の僕と44歳の僕とで基礎代謝量を比べるとこんな感じです(体重はあえて揃えました)。

  • 20歳 男性 174cm 70kg …… 1,747.64 kcal
  • 44歳 男性 174cm 70kg …… 1,611.39 kcal

20年歳取ったところで差はたったの136kcalです。ご飯一杯が156kcalなので、1日の差はご飯一杯にも満たない量です。それだけの量を毎日消費できないだけで、みっともなく腹が前に出るというのですか?それは違うでしょう。


太っているのは加齢が理由なのではなくて、生活スタイルの変化が原因です。若い頃よりも脂っこいものを食べている、食事のタイミングが不規則になっている、運動量が減っている。もし生活スタイルが変わらないのであれば基礎代謝量の減少が原因で蓄積されるカロリーは1ヶ月4,000kcalで、2ヶ月で1kg、1年で6kgほどの増量に相当します。

それを聞いて「何だやっぱり太るんじゃないか」と思いました?いやいや、3km早足でウォーキングしたときの消費カロリーが約150kcalです。つまり2駅ぐらい歩いたらカバー出来るんですよ。通勤時に乗り換え期間を早歩きすると往復で400kcal弱になるという計算もあります(通勤30分の消費カロリーは?通勤ダイエットは早歩きすれば2倍の効果! – スポーツナビDo)。それ考えると、しんどいサラリーマンの方が大学生に比べて消費カロリーが少ないというのは果たして正しいのか?


人間の体はもっとシンプルで、摂取カロリー以上に消費すれば少なくとも太りません。体重増加に悩む人はもっとそのことについて真剣に考えてみるべきです。



ところで、摂取と消費はどちらが先?

僕のバイブル「マラソンの強化書」(小出義雄著)にこんな記述がありました。朝食前に走ると体にカロリーがない状態で走ることになるので効率的に脂肪を燃焼でき、体重のコントロールがしやすくなると。もしそれが本当だとしたら、摂取と消費は消費が先ということになりますね。運動してカロリー枠を空け、その枠を埋めない程度に摂取することで体重をコントロールする。

一方で生きてて直感的なのは、摂取が先の方です。今日はちょっと食べすぎたから長めに走ろうとか、ジムに行こうとか。リカバーってのは非常に人間的な考え方だと思うんですけど(通常生物はリスク管理に神経質でリカバーは前提にしないと思うんですよね)、でも僕も実際にそうしてしまいますし、「昨日たくさん走ったから今日は何食べてもいい」よりも「今夜たくさん走るから今日は何食べてもいい」という方が精神衛生上良さそうな気がするというね。あれ、果たしてそうか?やるべきことを先にこなしておく方が清々した気分で食べられるんじゃないか?



個人的には消費を先に

結論としてはきっと別にどちらが先でも変わりないということになるんだろうなとは思うんですけど……まあ、先に消費しておく方が個人的には良いかな。摂取→消費の順でやったとして、摂取した分全て消費できるとは限らないけれど、消費→摂取なら余った分さらに後で消費も出来るし、食事をしているときの心の穏やかさが違う。どうせ同じものを食べるなら幸せな気持ちで食べたいですもんね。このあと消費することを心配しながら食べたくない。


というわけで現状、僕個人としては消費を先にするスタイル(つまりいわゆるチートデイ的な考え方と一緒)でやっていこうと思います。どうせ羽目を外すって言ったってたかが知れてるしなあ。次、20kmそうした翌日には大好きな赤味のステーキ肉でも焼いて食べようかな。