「龍が如く 3 リマスター版」をクリアしました。

念願だった「龍が如く」シリーズがsteamでプレイ出来るようになったその最初の作品、「龍が如く 3 リマスター版」をクリアしました。プレイするまでにはパソコンの実質買い換えなどなかなか大変でしたが、そこまでする価値はありました。楽しかった!









最初にダメ出しを

基本的にポジティブな印象であんまりダメだったな感は無いのですけど、洗練された最新バージョンと同等である「極2」から連続してやるとどうしてもね。粗が目立ちますよね。多少映像が高画質化されてるとは言え、基本的には12年前の作品ですから。しかたない。 

「極2」と比較したときの不満点を列挙すると、


  • 武器・防具・装備品の改造がわかりにくい
  • 闘技場含め、戦闘での経験値が溜まりにくすぎ(サブストーリーでレベル上げする感じ)
  • 移動中のダッシュがない
  • アイテムの所持上限が少ない
  • セーブがしづらい

武器や防具の改造については、例によって上山さんに依頼するんですけどレシピがわかりにくいんですよね。自分が持っているアイテムがレシピを満たしているかどうかもわかりにくいし、既に開発済みかどうかもわからない。もうちょっとなんとかならんか。しかも悪いことに、改造武器・防具がなくても余裕でクリア出来るんですよ。武器や防具の改造は、正直いって全然重要じゃないです。やらなくていい。いやあ、もうちょっと必要な要素に出来ませんでしたかね。もったいない。

経験値に関しては、ほんとにあがらない。しばらく闘技場にこもってみましたけど、全然。街でチンピラ倒してる方がまだ効率が良い。せっかく戦闘スキルを上げるんだから、もっと戦闘で上がりやすくして欲しかったなあ。サブストーリーではガンガン経験値はいるんですけどね。







後半3点については、当時はそういう仕様だったから仕方ないだろということではあるんですけど、「龍が如く5」以降のゲームはオートセーブですし、「極」では電話ボックスが豊富にあってセーブしやすい。それに対して「龍が如く3」は電話ボックスが限られていてセーブがしづらいんですよね。どこかでイベントがあるからセーブしておきたいと思っても、そこからだいぶ移動する必要がある、それが地味に面倒くさい(チャンピオン街とか)。

移動ダッシュやアイテム所持システムにしても、ぶっちゃけ、最新バージョンが優遇されてるだけな気もしないでもないですが、でもねー。「極2」も「6」もアイテム所持数は実質的に無制限ですからね。そのストレスフリー加減たるや。ゲーム内でやることはたくさんあるので、そういう部分は軽減してくれても良いんじゃないかなと思います。12年前なので仕方ないけど。



「龍が如く3」のよかったところ

ダメ出しも終わったところであとは好きなところを。ざっくり箇条書き。


  • とにかく琉球街が最高に素晴らしい
  • カタギの桐生ちゃんを描くストーリーが秀逸
  • 闘技場のタッグマッチシステムは案外楽しい

とにかく琉球街が最高に素晴らしい

ものすごく個人的な話なのですけど、僕、沖縄が好きで毎年夏に遊びに行ってるんですよ。なんなら移住したいぐらいなんですけど、沖縄に遊びに行くときの那覇の定宿が琉球街の辺りでしてね。モノレールの駅とかもうほんとそのまんまで超笑える。牧志公設市場もすごいよく出来てるし……南国特有のコンクリートが適度にくすんだ感じも最高で、いやほんと個人的な話なんだけど、これだけで僕は「龍が如く3」をやった意味がありました。2020年は新型コロナウイルスの影響で沖縄旅行出来なかったからなあ……







「龍が如く3」内では、今は亡き「三越」なんかも残っていて、ある意味で懐かしさも感じました。「OPA」はいまは「ドンキホーテ」になってるしなあ。龍が如く的には、それはそれで美味しいけど。



カタギの桐生ちゃんを描くストーリーが秀逸

ひたすらヤクザな話だった今までと比べて、アサガオの面々と穏やかな暮らしを過ごすその表現がほんとに愛おしい。桐生ちゃん、これまでほんとに心の安まらない生活だったからなあ……それが今、こうやって子供たちと平和に暮らしている、それがほんとに尊い。良かったなあと思って。







だからこそ、その生活を奪おうとする人たちに対して感情的になるんだけど。



闘技場のタッグマッチシステムは案外楽しい

ストーリーと全然違う話だけど、闘技場のタッグマッチシステムはすごくよく出来てると思う。「虎落とし」一辺倒になりがちな闘技場に比べて戦略が増える点でシンプルに面白い。タッグを組むことでパワーアップするライバルもいるし、こういうのいいなあ。







欲を言えば、真島の兄さんや伊達さんとタッグ組んで戦えたら最高だったんですけどね。残念。




まとめ

「龍が如く3」は正直毀誉褒貶ある作品であり、確かにこれまでの作品に比べるとパンチが弱いかなという側面はあるけれど、やはり個人的に、沖縄を描いてくれたという点でその時点で既に合格点です。ウロウロするだけですげー楽しかったし。これがもし「龍が如く6」以降採用されたドラゴンエンジンで琉球街を構築し直したら、いやあもうずっとそこにいるレベル。沖縄の、那覇の、混沌とした感じはホントたまらなく良いです。本作でも触りだけではあるけどそれを表現してくれてて本当に嬉しかった。

ストーリーに関してはのっけから「マジかよ」感は否めなかったけれど、やっぱり大吾くんは好きだし、アサガオのみんなも傷付きながら強く生きていけるようになったし、良かったかなとは思う。

あとはまあ繰り返しになるけど、もうちょっと真島の兄さん出番あっても良かったんちゃう?自分とこの土地貸してる割にはさっぱり出番がなくて寂しかったわー。「極」の時なんか鬱陶しいくらいランダムエンカウントしてたし、「0」では主人公だったからなあ。今んとこ、真島の兄さんレスです。ま、そのときはまた「0」やれば良いんですけどね。「0」はまごうことなく名作。



というわけで「龍が如く3」、おおむね3週間のプレイでした。まだやりこみ要素は残ってるんだけど、「龍が如く3」の場合ゲームに対するやり込み要求度があんまり高くないので、この辺で良いかなーと思います。そろそろ次の「龍が如く4」にいってみましょう。いやあ、やるゲームが途切れない幸せ。素敵。