本当にすべてのAmazonの荷物がヤマト配送になってて草生える

置き配をする配達員のイラスト
西日本を中心にAmazonの小口配達を請け負っていた運送会社「TMG」が契約解除になったというニュースがありました。なにかプレスリリースが出ているわけではないので、実際にそうなったのかどうかはわからないのですが、しかし最近Amazonから我が家(京都)に発送される商品が小物から大物まですべてヤマト運輸での発送になってて、ニュースの信憑性を否応なく実感します。本当にやっちまったんだな、TMG。

【今日のニュースから】TMGが資金着服でAmazonから契約解除され、下請け2,500人が路頭に迷う? – NOBODY:PLACE



発送日順に簡単に並べてみると

デリバリープロバイダでの発送はいつからか「Amazonで発送します」という表記に変わったので、実際TMGがどの程度関わっていたのか正確にはわかりませんが、最近の発送を並べて見ると明らかに変化があります。


  • 8/2 …… Amazon
  • 8/23 …… Amazon
  • 8/31 …… Amazon
  • 9/25 …… Amazon
  • 9/26 …… Amazon
  • 9/28 …… ヤマト
  • 10/8 …… 日本郵便(書籍)
  • 10/10 …… ヤマト
  • 10/14 …… ヤマト
  • 10/15 …… ヤマト
  • 10/19 …… ヤマト
  • 10/20 …… ヤマト

9月下旬まではビール1ケースなど特殊な場合を除き、ほとんどすべての注文が「Amazonで発送」になっていたのですが、最近はほとんどすべてが「ヤマト運輸で発送」になっています。10月上旬にちょっと要りようになったものがあって複数回注文したんですが、書籍単品で発送されたものを除いて見事にすべてヤマト運輸で配達されました。どうやら西日本、少なくとも京都への配送に関しては、今のところ基本的にヤマト運輸でということになっているようです。

マジで切られたのかw




現在は裁判にて係争予定らしい

T.M.Gにも事実確認をすると、代理人弁護士を通じて書面で回答があり、アマゾンを相手取って「裁判手続きを提起」していると明かした。詳細については係争中であることを理由に、説明は行われなかった。

アマゾンと配送業者に契約トラブル、ドライバー悲鳴 「この配送センターはつぶれます」「いきなり無職に」: J-CAST ニュース【全文表示】


J-castの取材では珍しく相手側のコメントを得ていて(この手の取材では「期日までに返答はなかった」と締めることが多い)、それによると裁判手続きをしているところなので説明できないとのこと。このコメントを「ノーコメント」と取ることも出来るけれど、ある意味で契約解除は事実と認めた上で、Amazon側の一方的な解除は許容できないという意思表示だとも受け取ることも出来ますね。まあ、いかにTMG憎しとは言えどもAmazonの主張が100%正しいとまでは思わないし、そもそもこじれる前になんとかしとけよっていう案件でもあるので、Amazon利用者としてはより改善された形でTMGとの契約が復活してくれた方が便利かなとは思うわけですけど(TMG以外の良いデリバリープロバイダが出てくれば最高だけど)、いずれにしてもこのご時世で大変ですね、とドライバーのみなさんには同情せざるを得ません。会社なんか知らんけど。



Amazon Flexはどうなってんのよ

しかしそう考えて見ると、以前の記事で書いたAmazonが構築する配送システム?「Amazon Flex」っていうのは、まだそんなに広まってないってことなんでしょうか。「Amazonと直接業務委託」と謳っている以上、デリバリープロバイダへの紹介とか仲介とかそういうことではないんだろうとは思うんですが、それにしても穴開きすぎ。もうちょっとAmazon Flexに金使って、広告を出すようにすれば、UberEats的なノリで人が集まるんじゃないかと思いつつ、でも登録には黒ナンバー(貨物軽⾃動⾞運送業の届け出済み)の軽バンが必要だからUberEatsほどは敷居が低くないかとも思いつつ、しかしそれにしても、いくらTMGがあかんかったとしてもそんなに慌てて契約切らなくても良かったんじゃ無いですかね……もちろん、ヤマト運輸とは話して大丈夫そうだからゴーしたってことではあるんでしょうけど。ヤマト運輸の現場の人は多分今死にそうになってると思うんですよね……ほんといつもありがとうございます。


全国展開を目指して投資を増やしていたTMG、年商160億ってことらしいんですけど今後巻き返せるのか。

手広くやってるみたいだから大丈夫なんじゃないのとは思いますが(上場企業じゃないからかIR情報も無いし年商におけるAmazonの比率がどれくらいかわからんけど)、その辺の今後も興味深く生暖かい目でじわーっと見守っていきたいと思います。どうなるんすかね。