企業のメンタルケアへの理解ってどうなんだろ
ニュースやコラムを読んでいて、最近は日本でも企業のメンタルヘルスに対する理解も進んでいて、例えば社員に何らかの問題が起きた場合には、治療や復帰に対して前向きで柔軟に対応するようになってきている……と実感していたのだけれど、でもそういうのはあくまで企業や経営者が進歩的な考え方をしている、もしくは理解がある場合であって、そういうことを考えたことがなく、そういうものを単純に「コスト」としてしか捉えない人も少なくないんだなあと思う機会が。
ニュースやコラムを読んでいて、最近は日本でも企業のメンタルヘルスに対する理解も進んでいて、例えば社員に何らかの問題が起きた場合には、治療や復帰に対して前向きで柔軟に対応するようになってきている……と実感していたのだけれど、でもそういうのはあくまで企業や経営者が進歩的な考え方をしている、もしくは理解がある場合であって、そういうことを考えたことがなく、そういうものを単純に「コスト」としてしか捉えない人も少なくないんだなあと思う機会が。
前職のときは会社が極端なメール主義で、電話で打ち合わせすることもあるものの基本的にはメールで書いて投げることが多かったです。特にWeb関連に関しては僕が強く要求していたこともあって、決定事項はほぼメールで共有してました。当時、周りの仕事の仕方を見ていて、電話や口頭で約束して忘れたり、間違えたりといったことが多いゆるい雰囲気の会社だと感じていたので、自分の記憶力も含めて、その辺全然信用してなかったです。
内製のエンジニアとして働くときに一番神経を使うのは環境音との相性というか融和というか。している作業内容によっては話しかけられたくない、無関係な会話も聞こえて欲しくないということはよくあることなのだけど、内製ということは、部署として独立しているのでない限り周りは自分とは違う業務、営業とかサポートとかをしていることが多くて、正直言って難しい。一旦集中力が切れると戻すには少しインターバルが必要だし、もし気が散る状況が続いていたらその間は集中力を戻せない。 なので、極力常に集中力を維持できる環境を作りたいんですが……なかなかこれ理解してもらえない。「ちょっと話しかけるくらい良いじゃないか」。一般的に事務作業っていうのは緊張(集中)と弛緩を割と短いスパンで繰り返すことが多いので、自分や相手の作業に割り込むことを特に意識しないのでしょうけれど、エンジニア始め制作業務っていうのは一旦モードに入ったらしばらくの間集中を維持していたいものなので、そのモードにいる間は出来る限りそれを切って欲しくないんですよね。 もちろん、会話しながらコミュニケーション取りながら作業出来る人もいるのかも知れませんけど……いるのかな。漫画描く人には深夜作業中にスカイプで話ながら作業する人(「さぎょいぷ」というらしい)もいるからいるのかもしれない。わかんない。話しかけられたくないけど、自分が話しかけたいときは遠慮なく話しかけるって人はいたけど。 まあともかく、僕はそういう融通の利かない人間なので、作業に入るに当たっては出来る限り自分を周りから切り離してしまいたい。そのために一番手っ取り早いのが「作業用BGM」です。耳から入るものを自分が選んだものに限定することで、環境音が理由で集中が切れてしまうことを防ぎ、同時に「今集中しているので話しかけないで下さい」というアピールになります。 どこの職場でも最初は嫌がられるので(コミュニケーションを拒絶しているとか、うるさいって言われてるとか感じるんでしょうね)、良い解決案なのかどうかはわからないですが、まあ仕方ないよね。で、仕事に向かう前に良い作業用BGMが用意出来ていたらその日は勝ったも同然。今日も良い日になりますように。 ちなみに普段トランスなんか全然聞かないのに、なぜか作業用BGMでは聞いたりする。不思議。 【UK HARDCORE】 SPEED NONSTOP MIX! ~ANNIVERSARY HITS 30 TRACKS~ 【30みっくすめ】 あとは誰かのミックスCDとか、セレクトCDとか、水曜どうでしょうの副音声とか。
先週末から今週に掛けてのいわゆる「シルバーウィーク」。
大型連休ではあるけどまだ観光シーズン前だからと油断してたら、全日程ぎっちり忙しくて大変でした。開店からラストオーダーまで、比喩表現じゃなくリアルな描写で、ずっと動き回ってる状態。手も足も頭もずっと動いてる感じ。全部終わって片付けも終わってものすごく疲れたけど、なんかこうやりきった感と、なぜだかわかんないけど「楽しかったなあ」という感想がありました。
このめちゃくちゃ働いて「あー楽しかった」っていう感想は今まで感じたことがなかったので、ちょっとびっくり。多分これは、
作業する環境をこまめに「初期化」して同じ状態にしておかないと落ち着かないのです。 こういうの普通じゃないのかなと思っていたのですけど、他の人の仕事を見ていると案外そうでもない。それでみんな上手いこと仕事しているんですが、僕には難しい。別にマメな性格してるわけじゃないし、整理整頓が好きってわけでもないので、性格っていうかエンジニア気質みたいなもんだと思うのだけれど、これはここ、それはそこ、これは冷蔵庫の2段目の真ん中、これは冷蔵庫の横の棚の2段目の右手とか。自分の手元の状況をあるべき状態にしておきたい。 正直それらが他の場所ではない「そこ」にあること自体に意味はないし、そうでなくてはいけないということはないのですけど、根本的に技術が足りない自分は、それ以外の部分できちんと補わないと一人前の仕事ができないと思っていて、そのために出来うる限りの準備を事前にしておきたいのです。包丁を使う技術が不足しているなら、せめて常に包丁を切れる状態に保っておきたいし、ものを準備するスピードが足りないなら常に同じ場所に置いて追われてもすぐに手に取れるようにしておきたいし、味を決めるのに時間が掛かる(そしてぶれる)のであれば、ある程度分量を決めて「基準」を作っておきたい。欲しい時にものがなくて困らないように、こまめにチェックして補充しておきたい。 で、出来るだけいつも、「すぐに仕事が始められる状態」に「初期化」しておく。 事務仕事なんかでもそうなんですけど、普通に仕事をしている人と、ミスが多かったり仕事が遅かったりする人とを比べると、実際の手の早さとか頭の回転とかよりもまず準備段階で上手く出来てないなあと思います。さあ仕事をしようとなってまずものを探すところから始めるとか、前回どこまでやったか記憶を呼び起こして再開するとか(忘れてることも多い)、チェック項目をまとめていないとか。 パートタイムでエンジニアやってる会社の事務のおばさんもそんな感じで、1つ1つの作業の開始時と終了時に行うべき細かい作業、メモを付けるとか、記録するとか、周知するとか、そういう1分あれば済むことを面倒くさがってさぼるせいで、ミスが起きてリカバーに10倍の時間が掛かったり、すべき作業を忘れたり。大事なことは、ミスをしないことや忘れないことじゃなくて、ミスが起きないようにすることやそもそも記憶しないようにすることだったりするわけで、人によって様々コツをつかみながらみんな仕事しているんだろうと思うんですけど、僕にとっては「初期化」がそれってことなんでしょう。 作業にどう入るかの部分て、作業そのものと同じくらい大事なことですよね。 僕はそう思います。
厨房で必要になる基本的なアビリティの1つに「熱さに強いこと」というのがあって。熱いものを持てるかどうかで効率が変わるし、場合によってはクオリティも変わります。例えば、熱いものが持てず盛りつけるのに時間が掛かったら、お客様のもとに届く頃には冷めてしまうわけで、熱いものは熱いうちに盛りつけて出さなくてはならない。 長いこと飲食やってる人はみんな熱いものを平気で持つんですけど、あれ、別にその人の才能とかそう言うんじゃなくて、繰り返し熱いものを持ってだんだん持てるようになるってだけなんですよね。だから入ってすぐに持てなくても仕方が無いし、でも「僕は熱いものを持てない」で終わりってわけではない。僕も元々熱いもの、全然持てなかったのですけど、必要に迫られてと言うか訓練のつもりでというか、ギリギリを攻め続けていったら結構熱いものを持てるようになってきました。継続って大事ね。 で、「熱いものを持てるってなんなのか」というのを最近考えていて、思い至ったことがあって、それは「熱いものを持てる」っていうときの能力を測る基準は「熱さ」つまり「対象物の温度」だけではなくて、「時間」つまり「どれくらい長い間持っていられるか」ってのもあるんだなあということ。 どんなに訓練積んだって、熱いものは熱いんですよ。熱湯が大丈夫になったりしないし、火から下ろした鍋をすぐに素手で持てるようにはならない。それよりも、熱々のものを持てないと感じるまでに何秒かかるか?というのが仕事の上では有効は物差しで、僕が3秒しか持てないものでも30秒持つことが出来たら、その人にとっては、仕事の上では「熱くない」とほぼ同義。 って書いてたら、なんかこれ、水泳の息継ぎとか、ザ・ワールドの時間を止める能力とかに似てるなあ。時間さえ止まっていれば、存在していないも同じ。 直感的には「より熱いものを持てる」という認識で正しいとは思うけれど、でも実際には、違う基準の言葉上の置き換えでもあるなあという……何言ってるかわかんないかもしれないけど。
作業の見通しをよくして効率的に作業するのにガントチャートは便利なんですが、作ろうと思うと意外に良い無料ソフトがない。エクセルでもいいんですが、もう少しガントチャート向けの機能が揃っていて欲しい。他の作業者と共有出来るとさらにベターです。有償ならあるんですけどね。
社会人になって以来、夏休みなんてものをもらったことはありませんで、せいぜい「夏に気晴らししたいから有休使う」程度のことだったのですけど、それでもまあ「夏だしね」的な感じで割と問題なく休むことが出来、結果的に「夏休み」みたいなものをもらってはいました。ただ会社は夏だろうが冬だろうが動いているわけなので、社員それぞれが代わる代わる休みを取るのが一般的で、会社(もしくは特定の部署)ががっつり休みになると言うことはありませんでした。 いや、なんか大仰に書いてますけど、普通ですよね。日本の社会人として。 んで、昼お世話になっている会社は、今夏休み中なわけです。1週間、全社員が休み、店はもちろん閉店してるし、電話も取らないしメールも読まない。休みは(給料が減ることを除けば)嬉しいし、「おー」と思ったのですけど、でもよくよく考えると、会社で通販やってて1週間休んじゃうってすごいよな-。僕が社長だったら、時期ずらして1週間ずつ休みをって言ってしまいそう。 これは僕の中の「業務を止めてはいけない」という固定観念なのかなとちょっと思ったけど、いやそれもあるんでしょうけど、それ以上にこの会社っていうのは基本的に「小売店舗のメンタリティ」なんですね。僕の業務内容が前職とあまり変わっていなくて、僕自身の軸足がネット通販にあるから思い至らなかったのだけれど、リアル店舗を軸足に会社経営を考えるのなら、店舗の「夏季休業」って普通ですよね。普通に見掛けますし。そっか、僕と会社の考え方のすれ違いってそういう軸足を置いている場所の違いによるものなんだな、と、夏休みを焦点にしたら見えてきました。まだまだ会社にとっては、売上はともかく意識の上では、店舗がベースでネット通販はオマケなんだろうね。 そうねえ、考えてみれば昔はレコードショップもそうだったなあ。店頭で聴いて買うお客さんが第一で、通販は店頭での体験を再現する存在でどうしても店頭に行けないお客さんが利用するもの、みたいな。でもJET SETの求人情報でのコメント見ると、もはや店舗は売り上げを作るためのものでは無くて、カフェとかバーとかに近い存在なんだなという感じがあります。 売りたいものは、自分たちで作る。アナログレコードを盛り上げるJET SETの挑戦 | クリエイティブの求人情報サイト-CINRA.JOB これはもう僕が在籍してた頃からそうで、違いは、売上が減って存在意義がふわふわしていたリアル店舗の存在意義が、割とかっちり決まってきたことくらいかな。 もちろんすべての業種がそうなっていくわけではないけれど、可能なものはそういう形態に変わっていくのが時代の流れだし、変わっていかない業種における通販のあり方というのは、もう一度考えてみても面白い議題かもなあと、 何か夏休みの話題からすげえずれてるけど、思ったりしました。
夜の仕事までの仮眠中に、おにぎりが全く握れなくなるという夢を見て起きた。 もともとはカウンターに来た女優さんの特別オーダーと言うことだったのだけど、特別オーダーが何か?がわからなかったので確認に行ったら「鯛のおにぎり」とのこと。恐らく鯛の身をほぐしたまぜご飯的な感じだろうと考えて作ったのだけど、出来上がってよくよく考えたらそれは鯛じゃなくてブリかなんかのカマをほぐしたやつで、慌てて鯛の身をほぐしたやつを取り出してもう一度作ってちょっとボールに置いたら、そのボールは卵をかき混ぜて汚れていてまた作り直し。2回目は何が悪かったのかまぜご飯がぱさぱさすぎて上手く握れず失敗。3回も失敗してるうちにホールから「女優さんだし時間がないから早く出して」という督促が来て、慌てて炊飯ジャーを開けて4回目のご飯を取ろうとしたらなぜだか炊飯ジャーの中にカレーがこぼれていて白ご飯を取れない。店長には急かされるし今から炊き直しても間に合わないし絶望で真っ白になる中、そうだカレーを避けてなんとか白い部分を集めておにぎり一個分のご飯を確保しよう、それなら出来るかも知れないと思い立ち、しゃもじでなんとかご飯を集める……と言うところで目が覚めた。 夢で良かった…怖かった… 別におにぎりを握るのが苦手ってことはないし、「鯛のおにぎり」なんていうメニューもないんだけど、でも妙にリアリティがあって。ていうか、メニューにあるご飯もの「鯛と実山椒のまぜご飯」(焼いた鯛の身をほぐして実山椒と一緒にしたものがしそご飯の上に乗っている)をおにぎりとして握っても美味しそうだなあ。
夏大好き人間なので、暑いのはさほど気にならないのだけど、エアコンだけはどうも苦手。昼の仕事は窓際で陽が当たって暑いのでエアコンを入れさせてもらっているのだけど、ちょうど僕の真上にエアコンがあるので28度に設定していても、動かして10分くらいで寒くなってしまう。
寒くなったら切るのだけど、今度は5分くらいで暑くなる。
なのでまたエアコンを付け、10分経ったら消す……その繰り返し。もうね、いっそのことそういうループ設定が出来ないのかよと思ってしまうくらい。暑いか寒いかどっちかってもうちょっとこうなんかさあ……夏の自然は好きでも、そういうところが憂鬱。
もちろん、僕が寒がりというのもあるんですけどね。前の職場でもだいぶ戦ったしなあ。エアコン操作パネルの近くでかつエアコンの吹き出し口から遠いところにいる太り気味の男性と、操作パネルから離れていてかつエアコン直下にいてほぼデスクから動かない僕とじゃ体感温度が10度くらい違いそうだし、そりゃもう一触即発ですよ。
まあでも前の職場を辞めてからはそういう環境にないんで、肩も腰も助かってますけどね。その代わり、夏の厨房は死ぬほど暑いけど(笑)