【健康に関するメモ】 第17回:BMI30はBMI22よりも長生き?沖縄県は……

お菓子を持ってコーラを飲もうとする外国人サラリーマン こういうニュースが流れてました。

「ちょいデブ」が最も健康的との研究結果 身長170cmの理想体重86.3kg – ライブドアニュース

アメリカ疾病管理予防センター(CDC)がさまざまな人種の約288万人を対象に行ったレポート結果では、BMI値が「18.5~25未満の標準体重グループ」と「25~30未満の過体重グループ」では、過体重グループのほうが死亡リスクが6%も低いということが判明したのです。   実はこれ以前から「ちょいデブのほうが健康的である」というデータは多数発表されていたのですが、CDCの発表は300万人に近いサンプルを元に作成されたデータなので、その信頼性に医学界が揺れたのです。   現在の理想体重はBMI値22と言われています。つまり、身長170cmの人の場合、63.3kgが理想とされてきました。しかし、このレポートではBMI値22よりもBMI値30(身長170cmの場合、体重86.3kg)の人のほうが、死亡リスクが低いということが明らかになったのです!

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【今日のニュースから】米研究者「卵を週に3個以上食べるとコレステロール過多になります」

CNN.co.jp : 週に3個以上の卵を摂取、心疾患のリスク増大か 米研究 – (1/2)

(CNN) 1週間に卵を3~4個食べる人や、食事から1日当たり300ミリグラムのコレステロールを摂取する人は、そうでない人に比べて心疾患や早死にのリスクが高い――。そんな調査結果がこのほど医学誌JAMAに発表された。 論文を執筆した米ノースウエスタン大学のビクター・ゾン氏によると、卵の黄身は特にコレステロール値が高く、卵1個には大きなもので約186ミリグラムのコレステロールが含まれる。 研究チームは、2万9000人あまりについて平均で17年半にわたって追跡調査した米国内の6研究グループのデータを詳しく調べた。 その結果、心血管系の疾患を発症していたのは計5400人で、うち1302人は脳卒中(死者を含む)、1897人は心不全(同)を発症し、113人はそのほかの心疾患のため死亡していた。それ以外の原因で死亡した患者は6132人だった。 今回の調査では、食事からのコレステロール摂取が1日当たり300ミリグラム増えると、心疾患に関連したリスクは3.2%高まり、早死にする可能性は4.4%増えるという結果が出た。 卵は1日当たりの消費量が半個増えるごとに、心血管系疾患のリスクは1.1%上昇し、早死にリスクは1.9%上昇するとしている。

コレステロールが上がるとか関係ないとかやっぱり病気になるとか一体どっちなんだよと思うわけですが、最新版のコレステロール論では「やっぱ心疾患のリスク高くなるわ」だそうで、もうなんか好きにしてって感じ。コレステロールの上下に様々な要因があって、食品との関連性がなかなかわかりづらい(他要因と分離しづらい)ってことなんだろうなと思うんですけど、卵の黄身に多くのコレステロールが含まれているなら、血中コレステロール値が上がることがあっても不思議ではないし、コレステロールの作用について良く言われていることが正しいならそれが病気の原因になってもおかしくないわなとも思うわけですけど、でもいつも思うんですが、病気になりやすいかどうかは血中コレステロール値で判断したらええんちゃうのと思うわけですよ。摂取食材それぞれじゃなくて。 よく知られていることだと思いますけど、コレステロール値の高い低いにも体質があって、同じ食事をしている似たような習慣の2人であってもコレステロール値が全然違うというようなことはままあります。我が家であれば、粗食で薄味でお酒があまり飲めなくて痩せている彼女の人の方が、毎朝卵かけご飯を食べ彼女よりは濃い味好き(一般的には薄味だけど)でお酒好きで中肉中背の僕よりもコレステロール値が低いように感じられますが、実際には僕の方がコレステロール値は低いです(というか下限ギリギリです)。 なので、コレステロールを上げ下げする要因についてあれこれ議論したところで、それが誰にでも当てはまるものかどうかって微妙だと思うんですよね。 この話は多分2段階になっているはずで、
  • コレステロール値が上昇しやすい食品とは何か
  • コレステロール値が高いと病気になりやすいのかどうか
ここで語られているのは「卵を摂取するとコレステロール値が上がる」だけであり、その後病気になるかどうかは「人による」としか言いようが無いのではないかと思うのですよね。仮に高コレステロールが病気になりやすいのだとして、大事なのは総量としてのコレステロールであるはずなのに、それを飛ばして病気を語るのはなんか端折りすぎじゃないのかなと(記事のせいかも)。 しかもこれがアメリカの研究であることを考えると、
  • 卵の摂取が病気のクリティカルな要因となっている
ということではなくて、比較的コレステロールが多い食事をベースとしている人にとって、
  • さらに卵を食べることがどんなリスクを引き起こすか
ということでしかないんじゃないかとさえ思います。まあ研究なので、その辺の食生活の要因は調整しているだろうとは思いますけども。 結局のところ、コレステロール値が高い人は卵の摂取を控えれば良いし、そうでもない人は気にしなくて良い程度のことかなと。でもまたこういうのでテンション上がる人たちっているんだよなあ。なんか「理由」があると「付加価値」を付けられて、最終的に商売になるからなんだろうけどねえ。なんだかなあ。 次回、コレステロール食が寿命を延ばす!(再)ご期待ください!

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景品表示法の「優良誤認」「有利誤認」

20151105.jpg 自分はどちらかというとバカ正直な人間で、「上手いこと商売して売り抜ける」みたいなのには全くもって向いていません。事実を少し盛った表現でアピールとか、都合の悪いことは隠し都合の良いことだけを大々的に打ち出すとか、そういうのが好きじゃないのです。なので、そうして上手く商売している人を見ると、良い悪いとは別の次元で「すごいなー」と思ってしまいます。 会社を存続するためにはお金を稼ぐことが必要であり、お金を稼ぐためにはある程度そういうのが必要だと言うことはわかっているのですが、僕には出来ない。「損しても誠実でありたい」みたいな、平和な日本じゃないと生きていけない人種なんですよね。平和ボケか。少なくとも、中国人やインド人やアラブ人やロシア人とは商売出来ないだろうなあ。

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肉を食べることは悪なのか

まかないでもらってくるメニューに毎日肉が入っていて、健康オタクの同居人から「肉を食べ過ぎだ」とずっとなじられているのですけど、僕のまかない以外の食事を考慮しつつ、食肉の適正量を調べると、どう考えても食べ過ぎでは無いんですよね…… 公的な機関、企業の研究機関や学会などの資料を並べるとこんな感じになります。一応、肉を食べること前提では無くて、「肉 摂取 目安」などで検索して信用出来そうな資料を並べたつもりです。 日本動脈硬化学会 一般啓発サイト -動脈硬化の病気を防ぐガイドブック- 高齢者こそ肉を?!  – NHK クローズアップ現代 農林水産省/「何を」「どれだけ」材料と料理区分 赤肉・加工肉摂取量と大腸がん罹患リスクについて | 現在までの成果 | 多目的コホート研究 | 独立行政法人 国立がん研究センター がん予防・検診研究センター 予防研究グループ それ自体は信用度の低い質問サイトの回答ですが、回答内で上げているリンクからある程度目安になるかと思うのでこちらも上げておきます。 こんにちは、栄養士です。 蛋白質は太りにくい栄養源なので、 【OKWave】

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【健康に関するメモ】第13回:醤油の製法の種類と原材料および安全性について

#sky #イマソラ 良い空

「健康に関するメモ」シリーズについて

このシリーズは健康に関する話題、特に「根拠無く危機感を煽る」または「根拠無く安全性を訴える」ような話題について、科学的な情報を持ち根拠を提示できる人の意見を集め、可能な限り文献や論文、公的機関の報告書に目を通した上でまとめています。情報源としては正しさが疑われるページが多数あることは承知していますが、記述に出典元が付けられており出典元と合わせて合理的であると判断できる場合には、Wikipediaの記述を根拠として採用する場合もあります。 このシリーズの性質上いわゆる「トンデモ」や「似非科学」と言われている話題を扱うことが多くなりますが、始めからトンデモだと決めてかかるのでは無く、もちろん正しいと決めてかかるのでも無く、きちんとした根拠が揃うまでは出来るだけフラットに話題を捉えるよう心がけます。 ただ僕自身は専門の知識を持っているわけではありませんので、どう努力しても1ブロガーのメモ書きを越えるクオリティを保証することは出来ません。基本的には自分が考えるためのベースとしての資料集積でありますし、内容の正しさについて疑問に感じる部分があれば独自に調べることをオススメします。 第13回は、醤油について。 彼女の人がかねてから気になっていたこだわりの醤油を買うことにしたらしく、「自分の興味だから家計じゃなくて自腹で買うね」的な話をしていたのだけど、その話の流れで「一般的な醤油は本醸造じゃないし脱脂加工大豆入ってるし安全性に疑問がある」的な話になって、健康に興味がある人というのはどうしてこう「既存の食品」を敵視するのだろうか、そしてなぜきちんと調べないのだろうかとちょっとうんざり。 やあ、ブログで彼女の人の悪口を書きたいわけではないのだけど、基底部分にある「市販の製品が体に良いわけがない」的な概念ってのは、もう心の中にこびりつくようにしてあって取れないのだろうなあ。僕のようなニュートラルな人間から見ると、正直、強迫神経症じゃないのかなと思うときもある。醤油の話なんてほんとそう思う。 というわけで、少し調べてまとめました。

目次

  1. 醤油の製法の種類について
  2. 醤油の原材料
  3. まとめ
  4. 参考サイト

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【健康に関するメモ】第12回:カット野菜は安全なのか?というお話

180度の虹。

「健康に関するメモ」シリーズについて

このシリーズは健康に関する話題、特に「根拠無く危機感を煽る」または「根拠無く安全性を訴える」ような話題について、科学的な情報を持ち根拠を提示できる人の意見を集め、可能な限り文献や論文、公的機関の報告書に目を通した上でまとめています。情報源としては正しさが疑われるページが多数あることは承知していますが、記述に出典元が付けられており出典元と合わせて合理的であると判断できる場合には、Wikipediaの記述を根拠として採用する場合もあります。 このシリーズの性質上いわゆる「トンデモ」や「似非科学」と言われている話題を扱うことが多くなりますが、始めからトンデモだと決めてかかるのでは無く、もちろん正しいと決めてかかるのでも無く、きちんとした根拠が揃うまでは出来るだけフラットに話題を捉えるよう心がけます。 ただ僕自身は専門の知識を持っているわけではありませんので、どう努力しても1ブロガーのメモ書きを越えるクオリティを保証することは出来ません。基本的には自分が考えるためのベースとしての資料集積でありますし、内容の正しさについて疑問に感じる部分があれば独自に調べることをオススメします。 第12回は、カット野菜の安全性、栄養価などについて。 「カット野菜は悪!」というのは、健康に気を遣う人たちの中では固く信じられていることなのですが、必ずしもその信じられていることが正しいというわけではないようなので、そのあたりにスポットを当ててまとめています。

目次

  1. 「カット野菜は悪!」なぜそう考えられているのか
  2. カット野菜はどう作られているのか
  3. カット野菜の安全性について
  4. 最近のカット野菜の栄養価は?
  5. まとめ

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第23回参議院選挙が終わったので何か書く

選挙が終わりました。 期間中、思うことはたくさんあったのですけど、なんとなくブログ記事を書く気にならなくて、その分、FacebookやTwitterに書き散らしていました。その辺を上手いことまとめて書いておきたいと思います。感嘆文みたいなツイートではない、なんだか真面目ぶった独り言ツイートは、基本的にはあとでブログでまとめようと思って書いているのでね。そのままにしてたら自分の思いごと流れて行っちゃうし。 散漫な文章になっているので、いくつかのテーマに分けて書きます。

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【健康に関するメモ】第11回:キャベツの苦味成分について

とても良い天気 このシリーズでは、健康に関する話題について可能な限り文献や論文、公的機関の報告書に目を通した上でまとめます。性質上いわゆる「トンデモ」や「似非科学」と言われている話題を扱うことが多くなりますが、始めからトンデモだと決めてかかるのでは無く、もちろん正しいと決めてかかるのでも無く、出来るだけフラットになるように心がけます。ただなにぶんメモ書きであり、自分が考えるための資料の集積でありますし、僕自身は専門の知識を持っているわけでもありませんので、内容の正しさは保証できません。疑問に感じる部分があれば独自に調べることをオススメします。 第11回となる今回は、キャベツを囓ったときにときおり感じる「苦味」の成分についての調査です。

目次

  • キャベツを「農薬臭い」と感じる理由は?
  • 「イソチオシアネート」の効能について
  • 「硝酸態窒素」(硝酸塩)について
  • まとめ

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【健康に関するメモ】第10回:トランス脂肪酸について調べつつ「クリスピー・クリーム・ドーナツ」さんに聞いてみた

dawn-sky 健康に関して気になる情報について調べ可能な限り文献にも目を通した上でまとめます。始めからトンデモだと決めてかかるのでは無く、また正しいと決めるのでも無く、出来るだけフラットになるように心がけますが、なにぶんメモ書きであり内容の正しさを保証するものではありません。基本的にはWikipediaの情報を参考文献や他の検索結果を見つつメモし、考えるための資料を用意していく予定です。 第10回はトランス脂肪酸についてです。トランス脂肪酸の影響についてWikipediaから引用したのち、「クリスピー・クリーム・ドーナツ」さんからの返答を交えて、その影響についてまとめてみます。

目次

  • トランス脂肪酸とは何か
  • 「クリスピー・クリーム・ドーナツ」の取り組みについて
  • トランス脂肪酸を忌避すれば問題は解決するのか(農林水産省の見解)
  • まとめ

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【健康に関するメモ】第9回:白砂糖のGI値は100?60?(よくあるGI値一覧とGI値定義の乖離の謎)

dawn-sky 健康に関して気になる情報について調べ可能な限り文献にも目を通した上でまとめます。始めからトンデモだと決めてかかるのでは無く、また正しいと決めるのでも無く、出来るだけフラットになるように心がけますが、なにぶんメモ書きであり内容の正しさを保証するものではありません。基本的にはWikipediaの情報を参考文献や他の検索結果を見つつメモし、考えるための資料を用意していく予定です。 第9回はGI値とは何か、正しいGI値とは何かです。

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