セブンイレブンの独占禁止法の件についてちょっと書いておくよ

消費期限の迫った弁当などを、フランチャイズ(FC)の加盟店が値引きして売る「見切り販売」を制限したとして、公正取引委員会は22日、独禁法違反(優越的地位の乱用)で、コンビニエンスストア最大手のセブン?イレブン・ジャパン(東京)に排除措置命令を出した。
 
消費期限の迫った弁当や菓子パンの値引き販売を認めず、大量廃棄を続けてきたコンビニの販売方式に、公正取引委員会が「待った」をかけた。期限切れ前に値引きする「見切り販売」が認められれば、消費者にとってメリットがあるほか、流通などの過程で食品がごみになる「フードロス」を減らす好材料となる。エコ活動などに取り組む消費者団体では「今回の命令が、コンビニ業界全体に波及すれば」と期待している。
 
公正取引委員会がコンビニエンスストア最大手のセブン?イレブン・ジャパンに排除措置命令を出したことは、24時間営業など「利便性」を売りに定価販売を維持してきたコンビニのビジネスモデルに大きな打撃を与える恐れがある。今後、全国のコンビニで売れ残り弁当などの値引き販売が常態化する可能性もある。消費不況の中、コンビニ各社は生き残りに向けてビジネスモデルの転換を迫られそうだ。
 
その筋の業界にいる友人がちょっと怒ってたので書いておくよ。

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ジャニーズと吉本興業の違い

きっかけはこのあたり。

日本最大級の芸能事務所を2つ答えろと問われれば、みんな「吉本興業とジャニーズ」と答えるだろう。どちらも日本のコンテンツ産業の雄である。しかし、同じコンテンツホルダーでも、大きな違いがある。その違いは、今後、さらに大きな差異になっていく予感がする
 

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音楽に対する趣味嗜好の多様化

さっきの件に関連して。

多分何よりも重要なのが、趣味嗜好の多様化により「こういう曲が好きなんだけど最近こういう曲ないよねー」というシーンが増えてきていることだろう。私の同年代(20代後半?30年代前半)ではそろそろ”オリコン新曲を追いかける”ことをやめ、懐かしい曲を中心に聴く人も増えてきている。具体的には90年代ソングなどだ。
 

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レコード業界やレコード会社。

ユーザが無料で曲をストリーミングできるサイトSeeqpodをレコード業界が憎んでいることは、誰もが知っている。昨年同社は、Warner Music Groupから訴えられた(判決はまだ出ていない)。そして今度は、EMIから告訴を食らった。でも今回の訴状はかなりどぎつい。Seeqpodの重役たちの実名を挙、さらに、SeeqpodのAPIをたまたま使ったRyan Sitというデベロッパの名前も挙げている。その部分を読んで怒り狂うデベロッパは、一人や二人ではないだろう。
 
記事の内容とはまっっったく関係ない話。

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Webショップの不自由さ…支店が持てない。

なんとなく感じたんだけど。 Webって言えば無限の場所とボーダレスなユーザとで、 際限なく拡大していけるっていうイメージがあるんだけど、実際には違うよね。 Webで商売してて、それを拡大していくのって結構大変。目にも見えないし。 これがリアル店舗だったら、手法自体の難しさ(資金とか)はともかく、 例えば支店や営業所の数を増やすことで拡大していることをわかりやすく認識できるし、 その拡大によるメリットも享受しやすいと思うんだけど(売り上げが伸びる、知名度が上がる)、 Webではそのメリットがリアル店舗に比べて大きくないような。

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ニコニコ動画の商用利用をYouTubeのそれと見比べてみる。

前回の続き。 利用規約違反でかなりの数の動画が削除されちゃったみたいなんだけど、 まぁそれは行為の一般的な善し悪しとは別に、利用規約に明記されてるんだから仕方ないね。 例え、タグで誘導するとか悪質なことをしてたんじゃないにしてもね。 「公共機関/企業/ブランド」あたりにチャンネル持ってPRしたらいいんじゃないかな。

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ニコニコ動画の商用利用。

とあるユーザが、『ビジネス目的で利用している』と堂々と明言し、 商品情報とカタログナンバー、価格を掲載してまさにカタログ的に商品動画をアップしてたので、 これって運営OK出してるの?とニコニコ動画に問い合わせてみた。

ニコニコ動画利用規約(抜粋)
  1. 禁止事項 利用者による「ニコニコ動画」の利用に際して、以下の行為が禁止されています。
    • 運営会社の許諾を得ない売買行為、オークション行為、金銭支払やその他の類似行為
    • 運営会社の許諾を得ない商品の広告、宣伝を目的としたプロフィール内容の公開、その他スパムメール、チェーンメール等の勧誘を目的とする行為

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「レコードマップ」のお話

そういえばで思い出したんですけど、 全国のレコード屋を網羅するガイド本、レコードマップのお話。 最新版の『’08-’09』から厚みがもの凄く薄くなりまして、 「ああ、全国のレコード屋も減ってるんだなぁと思った」と言う感想を、 いくつかのブログで見かけた気がするんですけど… あれ、実は事情があるんですよね。

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そろそろCisco Recordsの閉店について一言書いとくか。

先日、レコード小売りの最大手、CiscoRecords(シスコ・インターナショナル)が事実上倒産し、 昨年末の実店舗閉店に引き続き、残されたWEB通販も閉店ということになりました。

「シスコ」レコード自己破産申請(産経新聞) – Yahoo!ニュース
民間調査機関の帝国データバンク千葉支店によると、東京都渋谷区などで「シスコ」レコード店を展開していたレコード輸入販売、シスコインターナショナル(資本金5000万円、船橋市西浦、飯島均社長)と子会社のサウンドスケープ(同1000万円、同、和田仁社長)が10月末で事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。負債総額は計約11億円。
このニュースに関連して、WEB上では様々な感想が書かれており、 その多くは、『レコード終わったな』というものなんだけれども、 んーなんだかこのタイミングでそれ書くのはちょっと違うかも?とも思う。 以下、聞きかじりの情報を中心に書くので、これが事実であると言うことは保証できないのだけども、 文化的な視点および、ビジネス的な観点でのレコード小売業界の現状について見てみようかと。

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