Web業務のコンサルティング

どうやら電話営業があったらしく、人手が足りなくて慢性的に仕事が山積みの状況を見かねて社長がそういう話を持ってきた。Web業務全般に関するコンサルティング。なんぞ。 どうやら話を聞いてみると、専門はWebの企画・制作会社で、ご多分に漏れずSEO対策や広告代理業務(多分、AdWordsの最適化とか)何かも手がけてて、サーバのホスティングみたいな業務もやってるとかそんな感じの会社。コンサルティングに関しては、その会社に外注として仕事を発注する前提であれば、どんな細かいことでも聞いてもらって構わないので、みたいな話。 どうなの?それ。 僕が知らないだけで結構一般的なんだろうか。

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ソーシャルなサービスをビジネスで利用するのは難しいね。

一般論としてですけれども。 個人がそれぞれ個人間の繋がりのためと思って利用しているところに企業として入っていってプロモーションを行うのは、集合マンションの一室に営業所を構えるくらい難しいんじゃないかと。存在理由がそもそも違うんで、その部屋で他の営業所と同様の営業を開始したところで、邪魔に思われるだけって言うか。 もちろん、難しいから不可能ということではないのだけど、方法論が全然違うんだよね。どっちかっていうと、それを担当している担当者個人の能力に掛かってて、結局「企業として参加」していても、そこに「中の人」っていう個人を見いだせるからこそ惹かれるし、ただの営業支店(例えば、Facebook支店)とかあってもそこの情報が通常の営業所を上回っていない限り街で見かける看板程度に過ぎなくて、ソーシャルだからどうこうっていう話にならないよね、と。 セカンドライフとかでも同じだったと思うけど、そこに場所構えておきさえすれば宣伝になるからコストは安く済むみたいな話なんだけど、いや実際の話、ソーシャルサービスの中である程度の位置を占めてファンを増やそうと思ったら、専任じゃないにしても業務中そのことを熱心に考えるスタッフを少なくとも1人くらいは置く必要があって、コストとしては最低限月に10万とか20万とか掛かってるわけで、純コスト的に言うとどこかの広告枠買っても大して変わらないような(mixiでも代理店通さない価格は20-40万/週くらいだと思われ)。 僕個人は、mixiにせよTwitterにせよFacebookにせよニコニコ動画にせよ、ソーシャルなサービスは好きだから、そこに「参入=広告」だけじゃないコストを超えた遊び心みたいなものがあれば、それは大歓迎なのだけど、純ビジネス的に「これで勝つる!」とか言うのはちょっと違うかなぁと思う今日この頃。

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Tumblr、ビジネス利用出来ないかと聞かれたので探してみた。

「Tumblrをなにか業務で利用できないか」と聞かれて、重度なユーザーである僕としては言いたいことたくさんある(第一は「止めておきましょうよ」だけどw)上に、語りたい高ぶりも半端無いのだけど、とりあえず必死で自重してプライベートとは切り離しつつ、実際に何が出来るんだろうと色々頭ひねってみたんだけど、プレスリリースを垂れ流す以外の用途が思いつかなくてちょっと難儀。 「ビジネス用途」って言うと先日、日産自動車が公式Tumblrを立ち上げたり、 NISSAN_TMS ナタリーがアカウント持ってたり(9月いっぱいで更新止まってるけど) Natumblr するのがそうなんだと思うんですが、なんかこういまいち面白くない。特にナタリーのは、Twitterで読めばかなり有用な配信方法だけど、Tumblrとしては微妙っていうか誰これ読むの?っていう感じ。おそらく配信内容のサービスとの親和性の問題だろうなぁとは思うのだけれど。

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今JASRACを潰してはいけない

JASRACは日本の音楽著作物をほぼ独占的に管理する団体(社団法人)で、通称「カスラック」などと呼ばれてかなりの悪者になっていることが多いのですが、僕個人はJASRACは批判されてしかるべしとは思いつつそれを潰すようなことは今はするべきではないと考えています。 JASRACに対する評価としては、「著作物を独占的に管理することで暴利をむさぼっている」などと評価されることがありますが、今現在の音楽業界の発展においてJASRACは必要不可欠だったと思うのです。それは、テレビや映画などの映像産業と比べてみればよく分かりますが、映像産業は俳優や裏方など参加する人間が多いせいか統括的に権利管理を代行する団体がありません(あるのかもしれませんが、影響力はあまりないでしょう)。結果として、ある1つの映像を他のメディアでも使用したい(例えばテレビ番組をネットで)と考えたとき、解決すべき権利の数が膨大になりすぎて非常に障壁が高い。理想を言えば、申請をすると許可の是非が伝えられたあと使用料の見積もりが来るなんてのが便利なんですが、そんなのとはほど遠い。制作時点で見据えておかないとなかなか難しいのではないでしょうか。 一方で音楽産業の場合、JASRAC管理楽曲であれば、JASRACに申請することでその楽曲を利用することが出来ます(JASRAC以外の管理法人もあります)。料金体系は、1曲いくらというものと団体割引と言える契約制とに分かれていて使用する側からするとわかりやすい。テレビや映画、YouTubeやニコニコ動画を始めとしたWebサービスでの音楽の使用、着うたの配信、本やマンガでの歌詞の使用、通販や店舗での試聴の実施など、JASRACが規定する仕組みが音楽業界にもたらした利便性ははかり知れません。今さらこれ抜きで著作権者と交渉しろと言われたら、大手以外殆ど商売にならなくなると思いますし購入者の利便性も損なわれてしまうでしょう。 もちろん、料金の妥当性やその分配の不透明さなど問題点はあります。なんでそうなるのよ、と思うことも多いです(徴収量と分配量の差がやたら大きいとか、JASRAC胸先三寸な徴収方法とか)。ですがそれはJASRACの運用が杜撰だということであって、権利管理の仕組み自体は利便性の高いものではないかと思うのです。JASRACを批判するあまり、その仕組みごとJASRACを破壊するのは誰の得にもならないと個人的には考えています。

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DPZを全力で応援するぜ

「お金をもうけろと言われたので……。嫌ですね、不景気って。みんなすさんできちゃって」――@niftyの人気サイト「デイリーポータルZ」(DPZ)のWebマスター・ニフティの林雄司さんはつぶやく。  DPZは、どうでもいいことを真剣にリポートする日刊更新のWebサイトだ。月間ページビュー1800万、月間ユニークユーザー80万人の一大メディアだが、広告もほとんど掲載されておらず、お金の匂いがしないのが特徴。記事内容も、でっかいたばこの箱を作って隣にあるものが小さく見えるかを実験したり、食べ物を青くすると本当に食欲がわかないか試したりなど、身近でお金のかからないものばかりで、ギラギラしたネットビジネスの世界とは縁遠い。
 
不景気だからね…利益とまではいかないまでも、何らかの形で売り上げを作れないものは切っていくという流れは仕方がないのかも知れない。 …知れないけど! DPZそのものにマネタイズを求めるより前にniftyとして出来ることたくさんあると思うんだ。部署としては端っこで遊軍扱いかもしれんけど、niftyの上の人にもうちょっと巧さがあればほぼ日みたいな感じだって目指せるはず。DPZ自体にマネタイズ求めたってやれることは限られてるし、良さを削る羽目になっちゃったら目も当てられん。 ブクマで書いたのは冗談でも何でもなく僕はDPZを全力で応援するし、DPZの採算の問題なんていう理由でDPZを潰すんならnifty解約するよ。初めてネットに繋いだ日からずっとniftyにお世話になってて、つい先日もややこしい手続きをかなり親切にやってくれてniftyには本当に感謝してるし思い入れもあるんだけど、でもそれとこれとは別の問題だい。niftyがエネルギー使って残すための努力をしていいくらい、DPZには価値があると思うんだけどな。

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やっぱりデパートの接客指導は凄いと思うんだ

僕の仕事の帰りが遅いので、普段の食事の用意は共働きにもかかわらず同居人に任せっきりなんですけど、せめて休みの日は食事の用意をってことで買い出しに出掛けてなにがしか作ります。夕食と、来週のお弁当用に2品くらい。 買い出しに行くのは、高島屋京都店、藤井大丸の地下の食品売り場と、ダイエー系スーパーのグルメシティ(旧サカエ)、24時間スーパーのフレスコ(本社京都)。それぞれ特色があって使い分けてるんだけど、接客に関して言うとだいたいこんな感じになってる。

高島屋 > 藤井大丸 >> フレスコ >>>>>>>> サカエ
高島屋、藤井大丸の接客が気持ちが良い一方で、サカエの接客は死をも恐れぬレベル。やっぱりねぇ、なんだかんだ言ってその辺のデパートのノウハウって言うか意識の高さって凄いよね。単体の利益で考えればそんなの過剰で非効率かも知れないけど、素晴らしいんだから仕方ない。

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CDとレコードの違い。

インスパイア元はこちら。

音楽はこれまで「レコード」「CD」という媒体に固定されて流通していましたが、最終的に再生するためのハードが別途必要となること、また「放送」によっても流通していたことから、媒体への依存度が低く、結果としてネットでの流通が爆発的に増えました。その点では「インターネットはレコードを殺している」と言えるでしょう。
 
あくまで「レコード」関する言及についてだけなので、記事全体については考えない方向で。 (そういう意味でインスパイア) で、引用部分において、筆者が「レコード」について勘違いしていることが2つ。

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おいらがやりたかったのは「とらのあな」のビジネスなんだな

僕は職種としてはWebデザイナ兼プログラマなんですが、所属は京都に本社を置くレコード屋でありまして、書くプログラムの99%はその通販業務に関するプログラムです。 で、ちょうど1年ちょっとくらい前、音楽やってる人の間でもだいぶ初音ミクが浸透してきて、ニコニコ動画で大物の曲が次々に発表されているような時期に、そのあたりのCDをうちの店で扱えないか真剣に考えたことがあるんですよ。Mix CDとか同人と言うよりはインディですけどCD委託の取り扱いもやってることだし、業務的な面では問題ないはずで、あとはそのジャンルをわかる担当者がどれだけいるかって言う話で、実際の話、社長を始めとして音楽を売ってる人間にはそんな人は1人もいなかったんですね。僕を除いて。

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