バズワードに超敏感になりつつある人にどう対処して良いのか解らない

「俺の勘だから」という発言に対して「その勘のせいでこの有様になってるんじゃないですか!」とぶち切れたのが3年くらい前。「俺はあんまり知らないんだけど、でも」と繰り返される発言に対して「だったら勉強したら良いんじゃないですか」と呆れたのが2年くらい前。以来、あらゆるビジネス本、マーケティング本を読みあさり、知識は増え造詣も深めて、より攻撃的な戦略を次々と打ち出すようになって、凄いなぁと尊敬しているのだけども、最近もの凄く気になるのは、1冊の本や1つのバズワードに対してもの凄くセンシティブであること。 全体に閉塞感がある業界ならそれを何とか打破したいと考えるのが当然だと思うし、もともと他人のしないことを先取りして優位性を築くようなスノッブ気質のある人なので、先行者利益とアーリーアダプターに憧れる気持ちも理解できるのだけれども、なにぶん現場ではなく本を通しているので1週遅れているのは否めないし、執筆者のフィルターが掛かっている情報を鵜呑みにしているような空気がある。そう仄めかすと否定するけれども、実際の行動はそのまんま。

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プログラマには「種類」があるのよ

最近、プログラムだったら何でも出来ると思われてて困る。 会社設立以来のCTOだった人間が退職して以来だ。 在職中は僕はWebデザイナ、彼はプログラマと棲み分けが出来てた。Webアプリケーションについても、仕様を最終決定するのは彼でコーディングは僕とか、フレームワークは彼でViewは僕とか。彼はC/C++が書けたのでその他にデスクトップアプリケーションも書いていた。市販のレジシステムとWebDBとのブリッジとか、手入力の省力化とか。

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売り上げと利益の話

実に当たり前の話で大した話ではないんだけど、「売り上げ前年比2割減」とか「売り上げ前月比3割増」とか聞いた場合、経済に明るくない僕だと「あんまり大した数字の動きじゃないな」と感じてしまうんだけど、よくよく考えてみると結構でかいんだね。 おままごとみたいな計算をしてみると。 仮にざっくり次のような企業があったとして、

  • 売り上げを100としたとき、
  • コストが90
  • 利益が10
売り上げが前年比で2割減だと「利益も2割減」…ではないよね。 売り上げが2割減だと、
  • 売り上げ:100 → 80
  • コスト:90 → 90
  • 利益:10 → -10
だから、利益は200%減。 逆に売り上げが前月比3割増なら「利益も3割増」…ではなくて、
  • 売り上げ:100 → 130
  • コスト:90 → 90
  • 利益:10 → 40
だから300%アップ、になる。 (もちろん売り上げの上下でコストが動かないのは現実的ではないのであくまで仮だけど) 当たり前なんだけどなんとなく、数字の大きさの乖離がでかいっつーか。

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Web業務のコンサルティング

どうやら電話営業があったらしく、人手が足りなくて慢性的に仕事が山積みの状況を見かねて社長がそういう話を持ってきた。Web業務全般に関するコンサルティング。なんぞ。 どうやら話を聞いてみると、専門はWebの企画・制作会社で、ご多分に漏れずSEO対策や広告代理業務(多分、AdWordsの最適化とか)何かも手がけてて、サーバのホスティングみたいな業務もやってるとかそんな感じの会社。コンサルティングに関しては、その会社に外注として仕事を発注する前提であれば、どんな細かいことでも聞いてもらって構わないので、みたいな話。 どうなの?それ。 僕が知らないだけで結構一般的なんだろうか。

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ソーシャルなサービスをビジネスで利用するのは難しいね。

一般論としてですけれども。 個人がそれぞれ個人間の繋がりのためと思って利用しているところに企業として入っていってプロモーションを行うのは、集合マンションの一室に営業所を構えるくらい難しいんじゃないかと。存在理由がそもそも違うんで、その部屋で他の営業所と同様の営業を開始したところで、邪魔に思われるだけって言うか。 もちろん、難しいから不可能ということではないのだけど、方法論が全然違うんだよね。どっちかっていうと、それを担当している担当者個人の能力に掛かってて、結局「企業として参加」していても、そこに「中の人」っていう個人を見いだせるからこそ惹かれるし、ただの営業支店(例えば、Facebook支店)とかあってもそこの情報が通常の営業所を上回っていない限り街で見かける看板程度に過ぎなくて、ソーシャルだからどうこうっていう話にならないよね、と。 セカンドライフとかでも同じだったと思うけど、そこに場所構えておきさえすれば宣伝になるからコストは安く済むみたいな話なんだけど、いや実際の話、ソーシャルサービスの中である程度の位置を占めてファンを増やそうと思ったら、専任じゃないにしても業務中そのことを熱心に考えるスタッフを少なくとも1人くらいは置く必要があって、コストとしては最低限月に10万とか20万とか掛かってるわけで、純コスト的に言うとどこかの広告枠買っても大して変わらないような(mixiでも代理店通さない価格は20-40万/週くらいだと思われ)。 僕個人は、mixiにせよTwitterにせよFacebookにせよニコニコ動画にせよ、ソーシャルなサービスは好きだから、そこに「参入=広告」だけじゃないコストを超えた遊び心みたいなものがあれば、それは大歓迎なのだけど、純ビジネス的に「これで勝つる!」とか言うのはちょっと違うかなぁと思う今日この頃。

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Tumblr、ビジネス利用出来ないかと聞かれたので探してみた。

「Tumblrをなにか業務で利用できないか」と聞かれて、重度なユーザーである僕としては言いたいことたくさんある(第一は「止めておきましょうよ」だけどw)上に、語りたい高ぶりも半端無いのだけど、とりあえず必死で自重してプライベートとは切り離しつつ、実際に何が出来るんだろうと色々頭ひねってみたんだけど、プレスリリースを垂れ流す以外の用途が思いつかなくてちょっと難儀。 「ビジネス用途」って言うと先日、日産自動車が公式Tumblrを立ち上げたり、 NISSAN_TMS ナタリーがアカウント持ってたり(9月いっぱいで更新止まってるけど) Natumblr するのがそうなんだと思うんですが、なんかこういまいち面白くない。特にナタリーのは、Twitterで読めばかなり有用な配信方法だけど、Tumblrとしては微妙っていうか誰これ読むの?っていう感じ。おそらく配信内容のサービスとの親和性の問題だろうなぁとは思うのだけれど。

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今JASRACを潰してはいけない

JASRACは日本の音楽著作物をほぼ独占的に管理する団体(社団法人)で、通称「カスラック」などと呼ばれてかなりの悪者になっていることが多いのですが、僕個人はJASRACは批判されてしかるべしとは思いつつそれを潰すようなことは今はするべきではないと考えています。 JASRACに対する評価としては、「著作物を独占的に管理することで暴利をむさぼっている」などと評価されることがありますが、今現在の音楽業界の発展においてJASRACは必要不可欠だったと思うのです。それは、テレビや映画などの映像産業と比べてみればよく分かりますが、映像産業は俳優や裏方など参加する人間が多いせいか統括的に権利管理を代行する団体がありません(あるのかもしれませんが、影響力はあまりないでしょう)。結果として、ある1つの映像を他のメディアでも使用したい(例えばテレビ番組をネットで)と考えたとき、解決すべき権利の数が膨大になりすぎて非常に障壁が高い。理想を言えば、申請をすると許可の是非が伝えられたあと使用料の見積もりが来るなんてのが便利なんですが、そんなのとはほど遠い。制作時点で見据えておかないとなかなか難しいのではないでしょうか。 一方で音楽産業の場合、JASRAC管理楽曲であれば、JASRACに申請することでその楽曲を利用することが出来ます(JASRAC以外の管理法人もあります)。料金体系は、1曲いくらというものと団体割引と言える契約制とに分かれていて使用する側からするとわかりやすい。テレビや映画、YouTubeやニコニコ動画を始めとしたWebサービスでの音楽の使用、着うたの配信、本やマンガでの歌詞の使用、通販や店舗での試聴の実施など、JASRACが規定する仕組みが音楽業界にもたらした利便性ははかり知れません。今さらこれ抜きで著作権者と交渉しろと言われたら、大手以外殆ど商売にならなくなると思いますし購入者の利便性も損なわれてしまうでしょう。 もちろん、料金の妥当性やその分配の不透明さなど問題点はあります。なんでそうなるのよ、と思うことも多いです(徴収量と分配量の差がやたら大きいとか、JASRAC胸先三寸な徴収方法とか)。ですがそれはJASRACの運用が杜撰だということであって、権利管理の仕組み自体は利便性の高いものではないかと思うのです。JASRACを批判するあまり、その仕組みごとJASRACを破壊するのは誰の得にもならないと個人的には考えています。

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DPZを全力で応援するぜ

「お金をもうけろと言われたので……。嫌ですね、不景気って。みんなすさんできちゃって」――@niftyの人気サイト「デイリーポータルZ」(DPZ)のWebマスター・ニフティの林雄司さんはつぶやく。  DPZは、どうでもいいことを真剣にリポートする日刊更新のWebサイトだ。月間ページビュー1800万、月間ユニークユーザー80万人の一大メディアだが、広告もほとんど掲載されておらず、お金の匂いがしないのが特徴。記事内容も、でっかいたばこの箱を作って隣にあるものが小さく見えるかを実験したり、食べ物を青くすると本当に食欲がわかないか試したりなど、身近でお金のかからないものばかりで、ギラギラしたネットビジネスの世界とは縁遠い。
 
不景気だからね…利益とまではいかないまでも、何らかの形で売り上げを作れないものは切っていくという流れは仕方がないのかも知れない。 …知れないけど! DPZそのものにマネタイズを求めるより前にniftyとして出来ることたくさんあると思うんだ。部署としては端っこで遊軍扱いかもしれんけど、niftyの上の人にもうちょっと巧さがあればほぼ日みたいな感じだって目指せるはず。DPZ自体にマネタイズ求めたってやれることは限られてるし、良さを削る羽目になっちゃったら目も当てられん。 ブクマで書いたのは冗談でも何でもなく僕はDPZを全力で応援するし、DPZの採算の問題なんていう理由でDPZを潰すんならnifty解約するよ。初めてネットに繋いだ日からずっとniftyにお世話になってて、つい先日もややこしい手続きをかなり親切にやってくれてniftyには本当に感謝してるし思い入れもあるんだけど、でもそれとこれとは別の問題だい。niftyがエネルギー使って残すための努力をしていいくらい、DPZには価値があると思うんだけどな。

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