今さらながら「映画版 ハリー・ポッター」を最後まで見ました

「不死鳥の騎士団」までは見た記憶があったんですが、それ以降見ていなかったので






「謎のプリンス」




クライマックスに向かっていくところので仕方がないのだけど、とにかく暗い。スネイプがダンブルドアを殺すシーンはまさにそのピークで、この先何も楽しいことは起こらないのだという気にさせられて辛かったです。「中の人たち」にとっては実際にそういうシチュエーションなんだろうし、その感想で正解なんだろうけど。

総じて面白かったけれど、久しぶりに見るとハリー・ポッターが学校でも学校外でも理不尽にいじめられるのがちょっとキツかったです。何年かに1回、原作で読んだり映画で見たりする分にはそれほどキツくないけど、連続して見ちゃうとねーちょっと食傷気味。周りの理解がないこととか、あとで謝ることとか、わかったわかったと。ハリー・ポッターを白い目で見るシーンのいくつかは早送りしてしまいました。

ああ、あとドローレス・アンブリッジの登場シーンも嫌いだったなあ。「謎のプリンス」には出てこないけど、前作の「不死鳥の騎士団」ではだいぶ端折りました。



「死の秘宝」




Part1、Part2の2部作。最後の最後、心理描写も含め状況がとても丹念に描かれていて、また戦闘の描写がとても美しく感銘を受けました。分霊箱を探して旅をする場面はちょっと冗長かなとも思ったけれど、社会に進出していく死喰い人との対比として時間経過が必要だったし、相変わらずだったロンが最後に成長するシーンでもあるので必要なんだろうなと。

ただそれでもやはり原作の表現から漏れてしまった部分はたくさんあり、Wikipediaでも指摘されてたけど、例えば「人さらい」が人狼の集団でリーダーはリーマス・ルーピンを人狼にした張本人(フェンリール・グレイバック)みたいな背景がほぼ割愛されてるのは、エンターテイメント性には影響は無いけど原作ファンにはちょっと物足りなく感じました。

でもまあそれはね、原作読めってことなんでしょうね。戦闘を含めた描写をあれだけ美しく描いた結果のそれなら、それは必要な代償だったんだなと今は思います。「炎のゴブレット」の頃は文句言ってましたけど。



まとめ:終わっちゃったんだなあと

全てハードカバーで原作を購入して繰り返し読み(さすがに重すぎて引っ越しの時に全部売ってしまったけど)、副読本なども買って一時はその世界にどっぷりつかっていたファンの1人としては、原作最終巻を読み終えたときが最初の「終わり」でした。

そしてそれがきちんと映像化され、結末が表現され、さらに完全に大人になったダニエル・ラドクリフが画面に表示されたことで改めて最後の「終わり」を、映画の持つ意味はそういうことなんだろうなと感じました。

「ハリー・ポッターシリーズ」としては過去の物語を描いたシリーズがその後リリースされ、本編から19年後のエピローグから続く形で子供たちの話も「呪いの子」として演劇になっているそうですが、その間の19年間が描かれることはもうないわけです。


終わりかー。


とても良いシリーズでした。長すぎて今から誰かに「面白いよ」と薦めるのは正直躊躇しますけど、個人としてはきちんと追っかけて原作も映画も完走出来てとても良かったなと思います。全編Amazonプライム会員特典だったしね!楽しかったなー