ITmediaの記事から
三菱電機は、睡眠環境プランナーの三橋美穂さんと共同で、1）エアコンを一晩中つけっぱなしにした場合と、2）オン／オフを繰り返した場合の消費電力量を計測しました。
真夏の夜、エアコンは「つけっぱなし」でいい 電気代は一晩20円ちょっと：はみだし節電テック（1/2 ページ） – ITmedia NEWS
冷房28℃設定で8時間の睡眠をとった場合、エアコンをつけっぱなしにしたときの消費電力量は697Whでした。一方、8時間のうち2時間オン→1時間オフを繰り返した場合は588Whと若干低くなりました。
電気代を目安となる単価31円／kWhで算出すると、一晩つけっぱなしの時は8時間で約21円です。オン／オフした場合は約18円。違いはわずか、と言って良いのではないでしょうか。
家電メーカーが実際に測った消費電力量なので説得力があります。正直言って「え、そんなもんなの？」とびっくりしますが、そんなもんらしいです。ポイントは外気温と設定温度の温度差で、昼間は外気温が高くそれを冷やして取り込むためにかなりの電力を必要としますが、夜は昼に比べて外気温が下がるため消費電力量も下がる……ということのようです。記事の受け売りですけど、こんなイメージ（出典元はパナソニック）。
2部屋で毎晩エアコンをつけっぱなしにすると
「20円」という数字はもちろんエアコン1台の数字なので、例えば2部屋で同じことをすると一晩で電気代は40円ということになります。40円を1ヶ月続けると1,200円。夏場の我が家の電気代は、あくまでマンション居住時の実績値ではありますが、おおよそ9,500円前後なので、11,000円ぐらいまで上がる計算です。電気代として1割増ということなので決して安くはない数字ですが、快適な睡眠と睡眠時のリスク排除と考えると1ヶ月1,200円ならかなり安いんじゃないかなと個人的には思います。もうね、この猛暑は仕方がないっすよ。
ちなみに：我が家のモデルでは
計測に使用したと書かれている三菱「霧ヶ峰」の8畳用スタンダードモデル「MSZ-GE2520」の仕様上の消費電力は「745W」となっています。消費電力 (W) 冷房 745
MSZ-GE2520-W｜三菱電機WIN2K
消費電力というのは1時間当たりの消費電力量ですが、「745W」というのはあくまで平均的な数字で、実際には最小「165W」から最大「990W」まで幅があり、外気温との差が縮まる状況と合わせた結果「697Wh」という消費電力量になっているようです。なるほど。
一方、我が家で最近購入し奥様の居室に取り付けたエアコンはシャープの主に6畳向け「AY-R22N」。仕様上の消費電力は「590W」となっています（最小100W、最大820W）。
590
仕様 / 寸法 | R-Nシリーズ | エアコン：シャープ
消費電力が小さいから消費電力量も少ないとは言い難いですが、もし仮にこの差がそのまま消費電力量に繋がるのなら、1晩当たりの電気代は1台16円になり、1ヶ月の電気代増加分も960円におさまります。寝る時に1ヶ月付けてそれなら安いもんですよね……もっとコスト掛かると思ってた。それで付けずに寝たりしてたのに。全然付けて良いじゃん。
結論：夜は気にせず付けましょう
日中は外気温との差が大きくなるので消費電力量も大きくなります。もちろんだからこそエアコンが必要なんじゃないかという話もありますが、それはそれとして、夜に関しては外気温との差が小さくなることもあって消費電力量は思った以上に低く抑えられるようです。寝室の広さや型式によって変わるとは思いますが、概ね1ヶ月1,000円ぐらい。掛け捨ての生命保険でもそんなに安くありませんし、それぐらいなら命の保証として十分支払う価値はあるかなと思います。コツコツ節約するのはとても大事だとは思いますが……夏場に無理して体壊したら節約どころじゃないので、そこはもう諦めて使っていきましょう。特に今年はヤバいしね。あと2週間か3週間ぐらいはヤバそうだなあ。
