「龍が如く 維新!極」クリアしました。

龍が如く維新!極
なんだかんだ1ヶ月ぐらい掛かりましたが無事クリアしました






完走した感想

龍が如く維新!極



「龍が如く維新!極」は完全にフィクションです。なので史実ではどうこうという話をするのはナンセンスだと思うのですけど、それを踏まえた上で、こういう風に解釈するのも面白いよねと思いながら最後までプレーしてました。

そう、終盤で人物確認のために「ほとぐらふ」というもの(いわゆる写真)が出てくるのですが、そもそも江戸時代の本人確認は書類のみであって、伝え聞く人物の名前はあってもそれがどんな風貌かというのは似顔絵ぐらいしかないわけですよね。だから、名前だけで1人の人間を同定するのは難しいし、1人の人間が違う名前で複数に分かれることも今よりずっと容易。そういう意味で、こういう世界観があってもいいなあ。






切りまくるアクションは爽快でした

ストーリーだけでなくゲームに関してもいうと、これまで基本的に素手での戦闘だった龍が如くシリーズですが、今作は武器での攻撃が基本です。一番最強で楽なのは短銃を撃ちまくる攻撃ですけど、爽快なのはやはり幕末らしく刀で切りまくる攻撃。豊富な技をシチュエーションごとに使い分けて敵を倒していくのはとても楽しかったですね。


素手での戦闘(格闘)もアクションとしてはとても楽しくて、受け流したり虎落としをぶち込んだりするのは爽快なんですけど、刀や銃に比べるとダメージ量が少ないので戦闘が長引きがち。ボス戦ならともかく雑魚戦でそれは面倒で、結果出番がどんどん減る羽目になりました。隊士の能力でヒートアクション使いまくれるようになっても結局刀の方がダメージ量が多いしね。もう少し派手な出番を作ってあげてほしかったかなー。



生き残る人たち(ネタバレ含みます)

最終的に本名「坂本龍馬」という男性(=桐生ちゃん)は「斎藤一」として生き残るわけですが、史実でも斎藤一は大正時代まで生き残っており(享年71歳)、そう繋がるのであれば納得感があります。

ただ史実で坂本龍馬に先だたれたおりょうはその後非常に波瀾万丈な一生を過ごすことになるので、「実は斎藤一として生きていた」ということになるとおりょうの後半生がとても幸せなものになって史実と噛み合わなくなってきます。

また僕らが知っている「坂本龍馬」の偉業は桐生ちゃんのそれではなく武市半平太が名乗っていた坂本龍馬の方の偉業であって、桐生ちゃんの方の坂本龍馬がしたことといえば大政奉還の提案と薩長同盟の取り次ぎぐらい(それも偶然そうなったってぐらいの話)。そういう意味ではやはり「坂本龍馬」は近江屋で死んでいるし、その後の「坂本龍馬」は「斎藤一」なのですね。


こういった「置き換え」は本作の随所に存在していて、新撰組初期メンバーとその後のメンバーの齟齬を補うために芹沢鴨は井上源三郎に名前を変えたという設定になっているし、もともと尊皇攘夷で新撰組を脱退したはずの藤堂平助は趙さんのキャラクターを生かすためか新撰組のスパイだったけど御陵衛士として死んだということになっているし、近江屋で殺されたはずの中岡慎太郎は「坂崎紫瀾」(明治時代に実在したジャーナリスト、作家)という名前で生き延びたことになっているし、武市半平太はなんと山内容堂になりかわって生き延びているし、面白い。


史実を完全に無視してるのは置き換わりがいない近藤勇ぐらいかな。近藤は殺されたままで代わりがいないので、このまま行くと戊辰戦争はもっと早く終結したかもしれないですね(土方がこのあとどうするのかわからんけど)。



龍が如く維新!極


龍が如く維新!極


龍が如く維新!極



ちなみにプレイ時間は約80時間でした

龍が如く維新!極



龍が如くシリーズの中では一番短かったのが「6」と「3」でしたがそれに比べると楽しんだかなと思います。ただ、まあこれは龍が如くシリーズあるあるですけど、ストーリーをほっぽりだして釣りとか農作業とか料理とか競鶏とかバトルダンジョンとかに精を出しすぎ、本編も遊びもどっちつかずのままなんとなくクリアしてしまった感があって、ちょっと反省。これなら最初は脇道全部無視して本編だけ進めるぜって決めて最後までやった方が良かった気がします。

今作も最近の作品と同様に、クリア時のステータスでストーリーとは無関係に遊び続けられるモード(「幕末浪漫」いわゆる「プレミアムアドベンチャー」)があるので、サブストーリーその他のやり込みはそこでやればいいんじゃない?っていうね。


とはいえ、その脇道の楽しさも龍が如くの特徴の1つなので、それに時間使っちゃうのはもう仕方ないです。楽しいもん。クリアした今も幕末浪漫モードでまだまだ遊んでますしね。他にやりたいゲームもあるのに一向に維新が終わる気配がない……もうしばらくはこのゲームをやり込んでいくことになりそうです。今はプレイ時間80時間だけど、100時間は超えそう。

さすがにダンジョンに籠もりまくって240時間を超えてしまった「7」みたいにはならないと思いますけど、それでもせめてバトルダンジョンだけは制圧したいかなあ。



まとめ

史実というベースはあるものの、そこに存分にフィクションを加えて非常に面白い設定になっていて大変楽しめました。龍が如くシリーズとしてもスピンオフの自由さを目一杯満喫している製作チームの遊び心が見えてとても楽しかったです。特に人選については「極」でかなり変更が加わってより味が出てるんじゃ無いかなと思います(Wikipediaに比較があります、ネタバレ注意)。



やってよかった。良い作品でした!




龍が如く維新!極