子供の頃も見てはいました。いましたが、当時はもっと演歌歌手の比重が大きかったし「ここ演歌歌手のための時間帯です」「ここ昭和歌謡のための時間帯です」みたいなのがあって、子供には退屈だったんですよね。別部屋にあった小さなサイズのテレビをダイニングに持ち込んでリビングのテレビと二元で見てたりもしました。懐かしい
NHKはやっぱスゲえ
で、紅白歌合戦を久しぶりに見た感想としては「NHK、すごい頑張ってるな」。いろいろと批判もあるだろうし実際に数値としての視聴率が下がっていることもあるから、あの手この手で視聴者を飽きさせないように色んなことをやっていて、シンプルにスゲえなと思いました。19時半から23時45分まで4時間超、ほぼ全編生放送で視聴者を釘付けにするのは簡単なことじゃないです。で、それにトライしてる感じがすごい。単純なコラボレーションとかMCとかだけではなく、きちんと台本のあるコントや作り込まれたエンターテイメント(「マツケンサンバII」など)も用意されて歌だけでなくでも歌中心に楽しめる構成になっているのは楽しかったですね。歌以外の要素があまりに増えすぎると逆に興を削がれるところがあり、テレビの中の空騒ぎを覚めた目で眺めるみたいな心境にもなりがちなので全編楽しめたかというとそれは違うかも知れませんが、でもNHKスタッフ各員の「紅白歌合戦を作り上げるんだ」という熱は感じました。
視聴率の信頼度や重要度が下がっている昨今ですが、そんな中で30%台の視聴率で叩かれる番組なんか他にないですよね。歌番組で30%の視聴率だったらぶっちゃけ伝説です。しかも4時間を越える生放送。一部ニュースを除けばCMによる休憩もなし。おかしいだろ……常識的に考えて。NHKはすごいことをやってると思います。
僕にとっては知らない歌手がほとんどではありましたが、それなりに楽しめました。若い歌手はみんな歌上手だねえ。
大泉さんは素晴らしかったと僕は思います
あの大泉さんが紅白歌合戦で司会をやってるというだけで感慨深いのですけど、ただ司会をやるだけでなく派手な衣装を何度も着替え、コントもやり、歌も歌い、存分に持ち味を出して番組を盛り上げてくれていたと思います。「大泉洋」という俳優・タレントに対する批判はいわば「不気味の谷現象」の結果であって、慣れている人とそうでない人との間で正反対の評価が出てしまうということなんだろうと思うわけです。「大泉洋」という人をタレントとして、または俳優として長く見てきた人たちにとっては、NHK紅白歌合戦で司会をしている「大泉洋」は今まで見てきた「大泉洋」と完全に地続きの存在であり、どんな舞台でも「大泉洋」を出せることは彼の才能の一つです。横柄そうに見えて非常に謙虚で、共演者にもアーティストにもスタッフにも好まれ、番組を表だけでなく裏からも盛り上げる「大泉洋」という存在は番組にとっても非常に大きな存在だなあと思いながら見ていました。それぐらい彼は映えていました。
まあ、その年を締めくくるときにある顔が大泉さんでいいのかという点については議論の余地があるかとは思いますが(笑)、個人的にはとても楽しかったし、なにより頑張ってる大泉さんを見るのが好きなんですよね。彼にとっては不本意かも知れないけれど、映画に出てもドラマに出ても最初に感じることは役やストーリーのことではなく「大泉さん頑張ってるなあ」であり、そういう意味では良い年越しになったなと思っている次第です。
大泉さん2021年もお疲れさまでした。どうでしょう新作も待ってます。最近緩みがちなあいつらをなんとかしてやってください。
まあ、ミスターと藤村さんはOOPARTSの次回公演でしばらく忙しいけど。