Garmin「Running Dynamics Pod」を使ってランニングに関する各種情報を取得してみた

先日、とある理由で長年使ってきたランニングウォッチを新調しました(それについては後日レポートします)。それによってランニングウォッチ単体で心拍数を計測出来るようになり、今まで別に心拍計を用意していたのが必要なくなりました。またオプション品としてして付属してきた「Running Dynamics Pod」を装着して走ることによって、ランニングに関する各種情報(ランニングダイナミクス)を取得出来るようになりました。それについてちょっと書いてみたいと思います。






「Running Dynamics Pod」で取得出来る「ランニングダイナミクス」とは

取得出来る情報は以下の6つです。

  1. 接地時間
  2. GCTバランス
  3. ピッチ
  4. ストライド幅
  5. 上下動
  6. 上下動比

2021/10/19 現在の僕のデータ

走る距離やメニューによっても変わるのですが、普通に距離走をすると大体こんな感じになっています。





それぞれ、評価の目安と見比べながら自分の走りの特徴をつかんでいきたいと思います。

評価の目安

評価の目安に関しては、Garmin公式サイトにある取扱説明書内の「トレーニングレベル測定機能 > ランニングダイナミクス > カラーゲージについて」を参考にしました。また「ランニングダイナミクス」の詳しい情報に関しては、Gamin公式サイトの「ランニングサイエンス」が非常に参考になります。あわせてご覧ください。





接地時間:206ms

  • < 218 ms
  • 218 – 248 ms
  • 249 – 277 ms
  • 278 – 308 ms
  • > 308 ms

経験が多い人の目安は接地時間218ms未満。僕の数字は206msでこれを満たしているんですけど、一方で上級者の接地時間はもっとずっと短いみたいです。


接地時間とは、ランニング中に足が地面についている合計時間のことです。接地時間は通常とても短く、ミリ秒(ms)で測定されます。一流ランナーになるとさらに短く、多くは200ms未満です。経験豊富なランナーになると、ほぼすべての人が300ms以下です。

ランニングサイエンス | Garmin 日本


その上、接地時間というのはそれ自体を目標にするものでは無くて、筋力を中心に走力が上がることによって滞空時間が延びスピードが上がって結果的に接地時間が短くなっていくものらしいので、あんまり気にしても仕方がないかなと。これを意識してフォームを変えることはしないけど、走力が付いて来ているかどうかの目安として数字を気にしてみようかな。



GCTバランス:左 50.7% / 右 49.3%

  • 左 > 52.2%
  • 左 50.8 – 52.2%
  • 左 50.7% – 右 50.7%
  • 右 50.8 – 52.2%
  • 52.2% < 右

左右平坦な道を走っているわけではなく、どちらかに傾いていることが多いのでコースによって左が多くなったり少なくなったりしているような気がするんですけど、ともあれ大体標準の範囲内に収まってるので大丈夫そうです。



ピッチ:173spm

  • > 183spm
  • 174 – 183spm
  • 164 – 173spm
  • 153 – 163spm
  • < 153spm

平均ピッチは標準ぐらい。これはトレーニングメニューによって変わって、スピードが上がれば上がるほどピッチも上がるんですが最近はずっとハムストリングの調子見ながら走ってるので低くなってます。調子が良かった去年の秋ぐらいには180spmぐらいでした。これもこのままな感じでいいと思うんですけどねー。



ストライド幅:1.02m

ストライド幅に関しては以前にも考えたことがありました。で、結論は、


以前走っている時のストライドについて、自分と速いランナーを比較したときにピッチは変わらないが、ストライドの幅に違いがあるというようなことを書きました。

それを思い出して、ストライドを広めに取るようトライしてみたことがあったのですけど、最近気付いたことがあります。それは、ストライドを広くすればスピードが上がるのではなくて、スピードが上がるとストライドが広がるだった、ということです。原因と結果が逆だったんですね。

【ランニング】ストライドに関して最近感じたこと – NOBODY:PLACE


というわけでこれも接地時間と同じでスピードが上がれば伸びていく感じ。あんまり気にしても仕方がないかな。



上下動:10.5cm / 上下動比:10.2%

  • < 6.8cm
  • 6.8 – 8.9cm
  • 9.0 – 10.9cm
  • 11.0 – 13.0cm
  • > 13.0cm

  • < 6.5%
  • 6.5 – 8.3%
  • 8.4 – 10.0%
  • 10.1 – 11.9%
  • > 11.9%

ざっくりいうと僕のフォームはかなり上下動が大きいみたいです。自分ではピッチ走法を目指してるつもりなんですけど実際にはそうなっていなくて、上下に大きく動いてるんですよね。どうしたらいいんだろう……ただ1回の走行での上下動の推移を見てみるとこんな感じに。




前半はかなり上下動が大きくて、7kmぐらい走った後の後半は上下動9cmぐらいのところに収束していく感じ。もう少し前半から安定していったら平均値も良くなるのかなあと思いますが、でも割と5kmぐらい流すことが多いからなあ。最終的にどの辺に収束しているかに注目して見て行った方がいいかなと思います。



まとめ

全体的に良い数字が出ているようなんですけど、上下動に関しては改善の余地がありそうです。なんかねー走り始めって上手くペースつかめないんですよね。力んでたり呼吸が合わなかったり。落ち着くまで5km以上掛かるので、それがもうちょっと早く落ち着くように慣れると良いなと思うんですけど、でもどうしたら良いかはよくわかりません。ま、おいおい見つけていければ。

これらの数字を日々気にするのはちょっと違うと思うんですけど(数字それぞれが改善目標になり得るのか、走力向上の結果でしかないのか、いろいろあるし)、現在の自分の走りがどんな感じなのかを追える数字が増えたのはちょっと嬉しいかな。ときどきチェックしてフィジカル的な調子を加味しつつ、検討していければ良いかなと思います。