新型コロナウイルスの感染拡大が、京の夜の街にも大きな影響を及ぼしている。大人数の宴席や会合の自粛が広がり、飲食店では予約キャンセルが続出。店主らは「廃業も脳裏をかすめる」「なぜこんな事態に…」と頭を抱える。歓送迎会が本格化する3月初旬の夜、京都を代表する歓楽街の木屋町通を歩いた。
売上票に並ぶ「0」店主ため息「廃業も脳裏に…」 新型コロナ自粛ムードの京都の歓楽街|社会|地域のニュース|京都新聞
「人通りは通常の半分に減った。連日、雨の日が続いているみたいや」。鶏料理店の男性社員(34)はため息交じりに話す。2004年に京都府丹波町(現京丹波町)で発生した鳥インフルエンザの風評被害に苦しんだ当時より客足は少なく、直近の売り上げは通常時より3割以上減った。男性は「歩行者より呼び込みの店員の方が多い」とこぼす。
新型コロナウィルスの影響を受けていない店はないと思うし、観光客偏重だった店や、元々それほど売上がなく2月を何とか切り抜けて一息つこうとしていた店は大打撃を受けている印象です。昼の仕事の仕事帰り(19時手前ぐらい)に色んな店を覗いて見るんですが、まったく客が入っていない店内とあきらめ顔のスタッフという取り合わせをよく見掛けます。平日だからとかまだ早い時間だからとかもしかしたら事情があってその後大盛況になったのかも知れませんけど、それにしてもあまりにもそういう店が多い。人口に対して飲食店が多く、人口+観光客で経済を支えている街なのでこういう事態が起きると一気に傾いちゃうんですよね。
でも全部が閑古鳥かというとそうでもない
ただ不思議だなと思うことは、全部の店が一様に売り上げが下がっているというわけではないんですよ。普段混んでいた店が空いている、儲かっていた店が赤字、そういう印象ではなくて、混んでいた店は相変わらず行列が出来て混んでいて、それ以外の店はさっぱりという表現が体感通りかなと。実際、出勤途中に通りがかるインスタ映えしそうな某人気喫茶店は平日夕方天候雨でもあいかわらずの行列ですし、ラーメン店や人気創作居酒屋なんかでも同じ。会社の飲み会はおおむね中止の傾向らしいので、団体客が主力だった店は厳しそうですが、個人に人気があった店はそうでもなさそうです。
京都の飲食店業界についに淘汰の季節がやってきたのかも。ここを生き残れるかどうかでこれまでの取り組みが評価されることになるんでしょうか。僕個人は経営者ではないので気楽なもんですが、でも自分事だと考えたら胃が痛くなる思いです。しんどいですね。
ちなみに:自分の働いている店では
自分がシフトインした日に限って言うと、ランチは結構影響が出てました。普段であれば12時前からサラリーマンと観光客が押し寄せる感じなんですが、どちらも控えめであまり追われない。京都でもリモートワークが広がってる、のか?夜は西洋系の外国人を中心にかなり賑わう時間帯もあるのですが(アジア系の観光客はかなり減りましたが、西洋系の外国人は今でもかなり多いです)、西洋系の外国人は残念ながらあんまりお金を使わない人が多くて単価が余り高くない印象。あと、観光客だけだと引くのが早いですね。19時から20時ぐらいに集中して21時過ぎには引く感じ(週末だともう少し長いですが)。
土日は割と賑わっているっぽいので、二極化で言うと売上はギリギリ人気店側に留まってるかなと思うんですが、なんせ人件費が高く損益分岐点も高そうだからなあ。さてどうなるかなあ。