【職場で小耳に挟んだ会話】 地獄のミサワ風痛いセリフに盛り上がる男と冷静に聞いてる女の会話

登場人物

  • 男:20代前半
  • 女:20代半ば

シーン1

  • 男)昨日、○○の△△さん(それなりに名のあるバンドの人らしい)とご飯してきたんですよ
  • 女)あ、行くって言うてたねー
  • 男)やっぱ格好良かったっす
  • 女)へー
  • 男)なんか「20代半ば頃ってどんなでしたか?」って聞いたんですよ(筆者註:自分の年。将来に迷いがあるのかも知れない)
  • 女)うん
  • 男)そしたら、「20代の頃は俺は負けたことはなかったね」だって!
  • 女)? どゆこと?
  • 男)だからあ、いつもこう自分が思ったことを実行してきたって言うか。やっぱり成功してる人は違うね。
  • 女)あー

シーン2

  • 男)やっぱあれだね、スパッと言う人は格好いいね。
  • 女)そかなあ
  • 男)△△さんって結構はっきりものを言うじゃ無いですか、って言ったら、
  • 女)うん
  • 男)「え、俺ってそんなに言うかなあ?普通じゃない?」とか!格好いい!
  • 女)あー、男の人ってそういうこというよね
  • 男)いや、格好いいじゃないですか
  • 女)あー結構そうね、まあうん
  • 男)いやー、格好よかったわー
男でも30歳半ばになってくると、この「男」君が感じ入っている△△さんのセリフが如何に痛いか解ってくるので安易に憧れたりしないんですけど、女の人は年齢関係なくその辺現実的に見てることが多いなあというのが昨日の気付きでした。男から見ると冷めてるとも言うけど、そりゃまあ盛り上がる場所が違うだけだしどっちが素敵とかいう話とは違うのですけどね。「男」君は結構、「有名人と仲良くしてる俺すげえ」「俺が関わったこのプロジェクト良いでしょ褒めて」系の子(自分に自信が持てないときにそう言うので下駄履かしたくなるってのはあるよね)で、「女」さんは適当に聞きながら素直に感動する素直さも持ってるような子なので、まぁこのコンビはお互いに良いコンビなのかも。 とりあえず△△さんの「え、俺ってそんなに言うかなあ?普通じゃない?」っていうセリフが僕にはどうしても地獄のミサワの絵付きで再生されてしまって、ビタイチ格好良く思えないんですけど、ていうかもう失笑すらするんですけど、まあそういうこと語っちゃう人っているよねえ。褒めてオーラ的な。地獄のミサワ的な。 …顔真ん中に寄ってるのかなあ。

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メロンブックスの店員が訓練されていた件

10月に大阪で開催される東方Projectの同人イベント「東方紅楼夢」に去年に引き続き出掛けてみようと思っていて、そのため入場チケット代わりになる「カタログ」を京都寺町のメロンブックスに買いに行ったんですよ。カタログはレジの前に平積みになっていたのですぐに見つかって、見掛けた新刊は「そういえば紅楼夢に来はるって言ってたな」と思って買わずにカタログだけを持ってレジへ。 お金を払う段になってそういえば財布のどこかにポイントカードがあったかもしれんと思い出し、探したけどすぐに出てこず。んで「あ、すみません、ちょっとカード見当たらないんでちょっと待って下さい」と言った店員さんの返答が、「大丈夫ですよー。ゆっくり探して下さいねー」。僕の反応 → 「あー(苦笑)」。 なんというかな、こういう店に来る人達の、レジ前でテンパっちゃう感じが一瞬で頭の中に浮かびました。自分も店員さん一般とのやりとりがそんなに得意ではないので、気持ちは解ります。で、店員さんはそういうお客さんを相手にするのに慣れていて、どうしたら相手が慌てないかを知ってるんだなあと言う。 ちょっと和んだけど、でも普通に考えてこういう対応って他の店ではないよなー。 小学生相手の駄菓子屋のおばちゃんとかなら解るけど、本屋で。 これも多分「訓練」だよなあと思いましたです。頑張ってるのなあ。 あ、これ書いてる途中で思い出したけど、 そういやこのセリフってコミケスタッフのセリフにそっくりだわ。 考えてみれば言い回しというか抑揚というかも似てた。あー。

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痛いところを突かれた大人はこう逃げる

仕事の話の流れで双方の意図が食い違い、テキストベースで議論になることがたまにあります。元々僕がそういうことに拘りがちの面倒くさい人間だということもあるのですが、往々にして先方の適当な態度が発端です(んで、最終的には言い過ぎて/書きすぎてしまう僕が悪くなります。ダメじゃん)。 普段自分が部下に対して厳しく言っていることを自分自身が延々行っていたり、年齢が上だったり経験が長かったりすることだけを理由に横柄な態度を取っていたり、誤魔化しているのは明らかなのに上手く言いくるめて逃げ切ったつもりでいたり、和やかな雰囲気を醸したいのか仕事のメールで顔文字を使ったり草を生やしたり。そういうことを指摘せずに黙っていれば穏やかに進む…なんてのは僕には出来ません。斬れぬものなど、あんまりない。 …まぁ、取締役社長と半径3メートルという零細企業にいるからこそ、そんな僕でも路頭に迷わずに済んでると言うこともあるのですけど。度量のでかい社長には本当に感謝です。

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システムを便利にすればするほど作業者の能力が劣化するというジレンマ

肉中心のお総菜 至極当然なのですけれどね。 今現在、すべて頭で記憶しその記憶を元に手を動かしてしている作業があったとします。例えば特定のお客様を記憶しておき、そのお客様からの注文の場合には必ず領収書を封入するとか、昼間は受け取ってくれないことが多いので何も指定が無くても夜指定で出荷するとか。もっと単純に「今日のランチメニュー」がなにか把握するとか。こうした作業は、担当者が十分に優秀であり、かついつも通りのパフォーマンスを発揮できる状態であれば特に問題は起きませんが、どちらかが欠けた場合には必ずミスに結び付くため業務フロー上のリスクとなります。 このリスクを減らすためには、自動化するなりリマインダ機能を付けるなりして人間が記憶しなくてはならないことを減らし、誰がやっても滞りなく作業できるような形へ持って行くことが必要です。業務フローの設計としてはそれで合格点であり、完了であり、計画通りに進めば確実に良い結果に到達するはずなのですが、機械とは違って人間相手の最適化ってのはなかなかそう上手くいきません。

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過小評価/過大評価されやすいタイプ

ずっと以前に「将校の4つのタイプ」に関するハンス・フォン・ゼークト(第一次大戦頃のドイツの軍人)の台詞と言われる言葉を引用したことがありますが、同じようなセリフが第二次大戦寺のドイツ軍人(最終階級は元帥)、エーリッヒ・フォン・マンシュタインの言葉としても残っているらしいです。どちらが本当なのかはよくわかりませんが、前述のゼークトのものと言われるセリフよりも柔らかな表現になっていてより好感が持てます。

将校には4つのタイプがある。
  • 第一に、怠惰で無能なタイプ。これは放っておいても害にはならない。
  • 第二に、勤勉で有能なタイプ。このタイプはどんな細かいことでもきちんと分析する優秀な参謀になる。
  • 第三に、勤勉で無能なタイプ。このタイプがいちばん始末に負えないので、即座に除隊を命じなければならない。
  • 第四に有能で怠惰なタイプ。このタイプを最高の位につけるのがよい。
現実的には1人1タイプというわけではなく、状況によって違うタイプが顔を出す事はあるなぁと思っているのですが、ともあれ、このタイプによって評価が過小だったり過大だったりするなぁということをいつも感じています。

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男の嫉妬に当てられた話

ゲリョス.jpg 「嫉妬」という漢字が両方とも女偏である通り嫉妬というと女性のイメージが強いけれど、男だってもちろん嫉妬しますよね。恋愛のこともあるし仕事のこともあります。人間として生きている以上、自分が持っていない他人が持っているものを羨むのはとても自然なことだし、ある程度の嫉妬は誰しも持っていることなのですけど、それが行動の指針や他人に対する感情の根本にあったりするとまぁいろいろと面倒なことになります。先日職場でふっかけられた喧嘩も根本は嫉妬でした。

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「慇懃」は難しい

vegetarian societyの中 昨日、久しぶりに職場で揉めましてね。 まぁ揉めた理由については詳しく書きませんけど「話が長い上にまとまってない」「日本語が不自由」「都合が悪くなると喚く・怒鳴る」「僕が贔屓されているという嫉み」など、僕が嫌いな成分がてんこ盛りであんまり上手くいってない相手です。「こいつどうしようもない馬鹿だな」と思ったら態度に出しちゃう僕にも問題はあるんでしょう。だが私は謝らない。 おっと話がずれた。俺がいかに正しいかみたいな話が書きたいんじゃないんだ。

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今日の夢(2012/04/22)

友達がなんだか病んだ夢(多分単身赴任で寂しいんだと思う)をTwitterで語ってたので思い出して。 いやまぁしょせん僕の個人的な夢の話なのでどうでもいい話なんですけども。 ちょうど3年前に社内結婚のあとほどなくして会社を辞め東京へ旅立っていった先輩がいます。ご主人の方は技術職で直接の同僚、奥さんの方は僕の職域的にとても近い部署のボスといった感じで、特に奥さんの方と仲良くさせてもらってました。たまにみんなでご飯をご馳走になりに行ったりとか。料理がメチャクチャ上手な女性だったので。あ、これは夢じゃ無くて現実の話です。 東京に行ってしまった後は、2人とも別に京都出身でも無いしご主人が某ゲーム会社開発と言うことで多忙であり特に会う機会も無く、たまにFacebookで見掛けて「おお、あのちっちゃい体でお子さんを…すごい」など、改めて凄い人だなぁと思っていたのですが、その奥さんの方が今日だか昨日だかの夢に出てきたのでした。 どんなシチュエーションだかは忘れてしまいましたが、なんらかのアレで久々に会っておお元気でしたかと。久々に会って嬉しかったのでハグしたらば、奥さんの方はあんまりそういうキャラじゃない(シャイゆえのツンデレみたいな感じ)ので案の定照れてて、それ見て可愛いなーとか思ってる僕…ってテキストに起こすとやっぱり何かやばいな(苦笑) 僕がその奥さんに何か異性的なときめきを感じたということは1度も無くて、それはお互いにパートナーがいるし別にそういうのを求めてないからであり、また同時に別に好みでは無かったからなんだけども、それはそれとしてもなぜだか気が合ったんですね。2人とも結構口に戸を立てないタイプなので怖がられたりもしてたんだけど、なぜかお互いにはそういう感じにならず。不思議。言うところと気を遣うところのバランスが似てたんでしょうね、きっと。そういう意味で「夢の中で久々に会ってハグ」というのは僕にとってはごく普通のリアクションで、多分現実に会ってもきっと同じことするんだけど、でも夢に出てきたというのはなんなんだろうな?久々に会って話でもしたいのかしら? そんなことを考えててふと思ったんだけど、そうだなぁ。2人がまだうちの会社にいて、京都に住んでた頃、僕は多分一番楽しく仕事していたのですね。その頃も今と変わらず「部署=俺」みたいなメチャクチャな労働環境だったけど、職域的に近い部署のメンツはみんな友達でたまに飲みに行くような間柄だったので、それで結構救われてたりとか。誰もが低賃金で長時間労働だったけど、間違いなく楽しかった。ホームパーティとかお花見とかもやってたし。 そのうち僕の勤務フロアが変わったり人員整理があったり東京へ行く人たちが出たりして、そういう一体感は無くなってしまったのだけど、今でもやっぱりあの頃が一番楽しかったなぁと思い出すわけです。5年くらい前までかなぁ。 夢に出てきた先輩というのはその頃の幸せな時間を象徴するような存在なんですね。ちょうど組織の中心にいたので。彼女が夢に出てきたというのは、どこかでなんかそういうのを懐かしく思い出してたのかもな。まぁ、多分その頃には二度と戻れないんですけどね。今いる社内のメンバー的にも自分の年齢的にも労働環境的な意味でも。 なんだかそんなことを思い出してちょっと感情的になったり。

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かわいい女の子と

街を歩いているとかわいい女の子にばかり出くわしますが、それで何かするかというと当然何もしません。 声は掛けないしじっと見ることもないし、ましてや突然女の子が悪漢に襲われてそこへ僕が颯爽と登場とか、目の前で定期を落としてそれを拾って慌てて追いかけるとか、パンをくわえた女の子と曲がり角で激突とか、そんなことももちろんありません。「女の子はかわいいなあ」と思いながら通り過ぎるだけです。 しかし興味がないかって言うとそんなことはなくって、お近づきになれるならなりたい。美人局はかんべんな!だけどまぁ普通に仲良くなれるならそれに越したことはないよね。ただ仲良くなって何をしたいのよ?といわれると何かすっと出てこなくて困ります。10年前なら「何がしたい?」って聞かれたらセックス一択だろJKで試合終了だったと思うのだけど、今、さっき通りすがった女の子とセックスしたいかって聞かれても、考えることが多すぎてなんか即答できない。「おくさあああん!」的な意味でも。そんなんでしても多分楽しめないと思うし。 そうか、じゃあ、ご飯食べに行くとか飲みに行くとかどうよ?といわれると、それはまぁ楽しそうだし良いのだけど、なんかさー段取り付けるの面倒くさくない?たまたま喋ってて「あ、その店気になってたんですよ、一緒に行きませんか?」的な流れで行くのは良いんだけど、わざわざアポイント取って店予約してってなんか面倒くさい。ちょっと暇な午後3時半とかに電話掛かってきてカフェにくらいだったら良いんだけども。 最終的にじゃあ何をしたら盛り上がるのか、楽しいのか、ということを考えたらば、「かわいい女の子と一緒に仕事したい」という結論に至りました。「一緒に仕事」といっても「僕営業、君受付」とかそう言うんじゃなくて、何かプロジェクトがあってその参加メンバーにかわいい女の子がいるって感じ。何か頑張ってしまいそうだし、成果を共有できるのは楽しい気がします。あ、単純にバイト仲間とかでも良いかな?コンビニで一緒のシフトに入ってる女の子とか。僕のコンビニバイトは深夜だったので相方は野郎ばかりでしたが。 現実を見て話すと、社内に女の子はほとんどいないし、仕事で「何かやりましょう」と言うことになって集うのは、自分と同じくらいかそれ以上の男性ばかりという環境なので、ええ、ないんですけどね。 ともかく、かわいい女の子に対する思いってそんな感じ。

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来年の今頃には後輩が僕の役割を担うようになっているだろう

最近、新入社員の入社が多いうちの会社です。 別に景気が良くて社員が増えているというのではなくて、古参社員やバイトが抜けるのに合わせて「第二新卒」的な人間を積極的に採用していると言うことなのですが、なにぶん彼らは優秀でも実務経験がほとんど無いのでそれなりの教育が必要になります。会社としてはまっさらな状態である程度の職責を与えて自覚を促し、本人のレベルアップを望むというスタイルのようなのですけど、なにぶん実務経験がない人間の「まっさらな視点」なので余り当てになりません。「客観的」と「知識がない」とを混同すると火傷します。日本の政権交代じゃありませんけども。 しかしそうはいってもそこは20代前半でやる気があり、論理的思考や言語能力、コミュニケーション能力などで水準以上の能力がある若者たちなので、日々成長しています。正直会社の期待が過大じゃないかと思う場面もありますが、周りが適切にサポートしていけば1年後にはそれぞれ会社の屋台骨を支える人材になってくれるでしょう。僕ら中堅社員にとってはその「適切にサポート」という部分が難しいのですけれど、そのことも含めてとても楽しみにしています。 そんなこと思って後輩の仕事ぶりを眺めている昨今なのですが、最近よく感じるのはなんというか「枠」を感じるということ。社長と1対1で企画に取り組むことが多いためにそうなりがちなのでしょうけれど、思考がこの図の具現化から外に出ていないのですね。 15_01.jpg 図には企画の「start地点」と「end地点」が示されています。企画を組み立てる仕事というのは、この2つの地点を「どんな方法で」「どんな手順で」結びつけるか?ということに尽きると思うのですが、僕らのような人材に乏しい零細企業ではそれでは足りません。これに加えて、

  • 「start地点」はここで合っているのだろうか?
  • 「end地点」を変えるという選択肢はないのだろうか?
  • 手順がこの「枠」をはみ出したって別に良いじゃないか
という着想、発想がないと上手くいかないんです。 そもそも最初の設定自体が大した根拠にも基づかずにざっくり描かれたものですからね…それを鵜呑みにしているとその最初の設定のレベル以下の結果しか出ません。それじゃダメなんですよね。なんでも反対すれば良いと言うことでもなく、設計図のレベルを考えないと行けないという。いっぱいいっぱいでそこまで余裕がないと言うことなんでしょうけれど。 僕も今月で35歳ですしね。おっさんにならないと見えないことはあるかも知れません。だけども会社にいる同年代の人たちの仕事に対する姿勢を見ていると、真面目だけじゃダメなんだなとも思います。「そういうことが見える時期」というのはあって、その時期を逃してずるずる年を重ねていったあと、見えるようになろうとしてもそれはなかなか難しい。今さら「大きな視点」を求めるのは無理です。とても真面目にやっているけれども、よく見ると日々の決まった仕事を如何に効率よく行うか以外の発想はありません。 こういうのは、多分、若い頃から鍛錬して初めて身につくもんなんでしょう。サッカーに例えて言うなら「戦略眼を育成するのに適切な年代というのはある」ということでしょうか。 つうわけで、来年の今頃には僕のそういう役割は全て後輩に譲って、僕は別の仕事をしているでしょう。そうだといいなぁ。期待の新人たちです。ええ。

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