TBSが架空の掲示板を放映…の、TBSの弁明がおかしい

昨日、こんなニュースがありました。

TBSが12日夜に放送した格闘技番組「HERO‘S 2007 開幕戦」が、2ちゃんねるで話題になっている。2ちゃんねらーによると、番組中に“2ちゃんねるそっくり”の掲示板に桜庭和志氏を批判するような書き込みがあったという。しかし、不自然な点が多く(※下記の有志によるまとめ参照)、2ちゃんねるでは掲示板や書き込みが、TBSによる捏造ではないかと 「祭り」状態になっている。
 
上記は、2ch内の反応なので、 当然、脊髄反射的な批判が多いのだけど、 僕自身は、これは、『画像はイメージです』という一言を入れておけば、 素材自体はまぁ問題ないんじゃないかと思った。 ただ、こういうのってさ…演出上は、『証拠品提出』なわけで。 ほら、ホントにこうやって言われてるでしょう?みたいな。 演出として、裏付けを示すように印象づけたいなら、 きちんとそれなりの物を提示しなくてはならないし、 自ら作ったイメージ画像を使用するなら、 そもそもその演出自体が間違ってるというほかない。

続きを読む

新聞って実はただの「流行」でしかなかったんじゃないの?(新聞を読まなくなった日本人…)

なかなか興味深いグラフがあった。

図録▽新聞を読まなくなった日本人

男30代は1975年に80%が新聞を読んでいたのに対して、2010年には23%しか読んでいない。当初は活字離れ、テレビの影響、そして近年はこれに加えてインターネットの影響が背景にあると考えられる。参考のために示した中間年2000データと比較すると分かるとおり、新聞離れはインターネットの普及した最近だけでなく、1970年代~90年代から進行してきていたのである。  1975年に30代だった者は35年後の2005年には60代以上であり、男女とも、この世代が一番新聞を読んでいる状況に変わりはない。初期の戦後民主主義教育世代が新聞愛読世代だった訳である。  これを新聞の危機と言わずして何と言おう。高齢者数が増えているので、なお国民1人当たりの時間は減っておらず(図録3960参照)、急激な購読者数の減少には見舞われていないとしても、今後は、かなり、危ういことが容易に想像される。すでに新聞の広告収入は減少傾向にある(図録5650)。

続きを読む

『メディア』っていう単語が使いにくくて仕方がない。

今朝アップされていた、昨日のはてブの一番下、 杉山茂樹のNumber Webでのコラムに対するコメントで僕は、

よく言った。全くその通り。さすが杉山茂樹。スポーツを『バラエティのソース』くらいにしか思わない奴らはほっとこう、とか思うんだけど、そうするとほぼ全メディアが該当しちゃうんだよな…
なんつって偉そうに書いてるんだけど、 この場合のメディアってのは、主にテレビ。

続きを読む

ディープインパクト、薬物違反の件。

昨日(だっけ?)、こんなニュースが飛び込んできて少々驚いた。

ディープインパクトが薬物検査に引っかかった。日本中央競馬会(JRA)は19日、仏G1・凱旋門賞(1日・ロンシャン競馬場)で3着したディープインパクト(牡4歳、栗東・池江郎)の検体から禁止薬物が検出されたと、フランスの競馬統括機関であるフランスギャロから報告を受けた。
日本だと、薬物違反という話を殆ど聞かないのだが(レース後、必ず検査は行われる)、 それは日本のモラルが高い…というわけではなくて、 フランス(というか欧州)の基準が日本のそれよりも厳しい、と言うことらしい。 そのことに、驚いた。 自転車競技におけるEPOに対する対応にも見られるとおり、 近年の欧州では、スポーツにおける薬物使用に対して、 より厳格になってきている…のだけど、 まさか、それを、競走馬にも当てはめているとは思わなかった。 人間の関わるスポーツという視点で言えば当然なのだけど、 日本では、そこまでの、モラリティを競馬に求めるだろうかという…うーん。
イプラトロピウムは呼吸器系に作用する気管支拡張薬だが、JRAが禁止する52品目65種類に入っていない。ところが馬の体内に存在しないすべての物質を対象とする欧州では、競馬施行規程で禁止薬物として指定されていた。
馬に対して薬品を投与するのは普通のことだし、 呼吸器系統に問題があれば、『イプラトロピウム』を投薬することもあるかもしれない。 欧州でも、薬物の使用は全般的に禁止、と言うわけではなくて、 競技に影響しないように配慮すれば、ある程度はOKと。 (もちろん、馬の体調管理など正当な理由が必要だが)
「薬物はフランスの獣医師が処方した。獣医師は(投薬を中止するべきタイミングとして凱旋門賞の)最低5日から1週間前と指示したが、守られなかったことは明らかだ」と説明。処方上の注意を守らずに日本側の調教師らがレース直前まで投薬を続けたことが原因との見方を示した。
この記事によれば、 フランスの獣医師は、レースの期日にあわせて投薬期限を設けていたが、 厩舎関係者がその指示に従わなかったとある。 多分、日本では禁止薬物に指定されていないことなども含めて、 レギュレーションに対する無知が原因なのでは。 (一応、レクチャーはあるみたいだけど) スポニチの記事には、
外競馬に精通する合田直弘氏は「ブラスハットはレース23日前まで使用可能とされていた薬物の使用を25日前にストップさせたのに陽性反応が出た。海外遠征では環境が変わるので馬も便秘になったり、新陳代謝が落ちることがよくある。そのため、薬物の体内残留期間が思った以上に長くなってしまったのではないか」とし、今回のケースはその可能性が高いとの見解を示した。
とある。なるほど。 特に、相手が生き物で、一頭一頭違うから、 実際にやってみないと分からないなんてことはざらにあるわけで。 それもまた経験だ。 凱旋門賞のレース後に、 ローテーションについて海外メディアで批判(というか評論)があったが、 そういうことも含めて、まだまだ経験不足な感じである。 やっぱり、馬を連れている以上、普通の競技よりもさらに、 海外に出にくいところ、あるしなぁ。 また、これを糧として、 さらなる先の夢を見ることにしよう。

続きを読む

残念なメディアたち?

はてなブックマークのコメント欄(100文字)に入りきらなかったので、 少しだけどここに。

痛いニュース(ノ∀`):首切少年Aが弁護士になって悠々自適。ヨットサイトも運営。 という記事を先週ぐらいにたまたま見かけました。1969年にあった少年による殺人事件、その少年がその後弁護士になったということに触れたノンフィクションの書籍「心にナイフをしのばせて」についての記事です。
僕も、この煽り見ました。 別に憤ることも、擁護することもなく、 『って、誰?わからんしなー』 と思ったわけです。 知らないから、別に何の判断も下せないですわ。 で、僕は読もうとは思わなかったんだけど、 naoyaさんがこれを買って、よまはったそうで。 感想…というか、検証を行ってます。 もちろん、公平に言って、 本を読んでいないのにその本への評論を鵜呑みにすることは出来ないわけですが、 マスコミや著名評論家が、脊髄反射してる様を、 生暖かい感じで見ることは出来るわけです。 それはもう、本題が何であったかは関係ない話なので。 そして、この文。
そしてこの「残念」と思った感覚を、ここ最近メディアなどを通じて味わうことが非常に多いのです。
僕も、全く同じことを感じています。 昔は僕にとっても、テレビのニュース番組と、新聞とが、 正しい知識を与えてくれるものでした。 でも今、どうだろう。 新聞やTVでもっともらしく書かれても、 ネットで調べてみると、違ってることが多い。 違ってるって言うか、 大筋正しいけど、都合の悪いところを隠蔽してたり、 意図的に誘導しようとしたり、 そういえばで、右翼系の若者が多少気になったり。 なんていうかなーTVも新聞も、一度に1チャンネルしか持てないわけですよ。 こうだっていっちゃったら、それしかない。 でも、例えばネット上では、必ず、真逆の意見が見受けられる。 もっともらしい論説も、稚拙だが意味のある言葉も、 とにかく混在していて、 情報収集としては三次的だが、取捨の選択は出来る。 鵜呑みにしたい人は、TVや新聞で十分だと思うけれども、 自分で判断したい人にとっては… TVや新聞が信用できる、出来ないの問題ではなくて、 彼らも、1つのソースでしかないってことだ。 それぞれの組織に隠れて、記者それぞれは実は『匿名』なんだよな。 実名さらしてるような顔してるけど、 社説書いてるのが誰で、どんな思想バックグラウンドかなんてことは、 少なくとも、僕は知らないし。 TV番組のディレクターも、プロデューサーも、 クレジットがあるだけで、根本的に匿名なんだよ。 本名知ることが、実名じゃないでしょ? それ、信用しろっていわれてもな… ソースだから、ネットより、新聞やTVの方が正しいこともあるでしょう。 でも、どちらか一方が常に、じゃあない。 僕も含めて多くの人が、新聞やTVは『常に』とおもってきたから、 今の『残念』があるんじゃないかなぁ。 でも、これだけ沢山のソースが世間に溢れてれば、 それぞれの言説が『判断』されても、それはごく自然なことだよね。 残念の次は、普通にスルーされる時代が来るんでしょう。 メディアはそうなっていきたいのかね?

続きを読む

[NHK] 英BBCが改革に着手(共同通信)

先日、公共放送ということで、BBCに関する西正氏のコラムを紹介したのだけど、 そのBBCが今、改革に取り組もうとしているそうだ。

英BBCが改革に着手 公共放送の未来像模索
信頼できる報道と定評がある英国放送協会(BBC)が、最高意思決定機関の理事会の廃止、営利事業の見直しなど設立以来の改革に向け大きく動きだした。来年末に控えた王室勅許状(放送法に相当)の更新を前に、英政府は改革試案を公表。イラク戦争をめぐる「誤報」事件も、公共放送としての将来像を模索する議論に影響を与えている。 「BBCはほかのまねや視聴率を目的とした番組づくりをすべきではない」。ジョウェル文化・メディア・スポーツ相は3月、10年ごとに更新される勅許状の改革試案を発表した際、テレビ番組の質低下、視聴者の関心への対応不足、営利活動の問題に特に懸念を示した。(共同通信)
調べないと分からないことがいくつか在る(営利活動、王室勅許状など)が、 大筋で言えば、10年ごとにBBCはそのあり方を見直しており、 それが来年に迫ると言うことで、今まで10年を見直し、今後に生かすということらしい。 何ともまぁ、合理的なシステムじゃないか。 本当に、信頼できる公共放送なのだな、と思う。 日本でもこういったシステムを導入することは出来ないのだろうか? (王室の関わりはともかく)

続きを読む

誰が得をしたのか?

件の、Livedoor vs フジテレビ問題も、ほぼ解決した。 将来的には、まだまだ、波乱がありそうな気はするが、まぁ、どうでもいいよね。 もとはと言えば、ニッポン放送、ひいてはフジテレビの、 自社株に対する杜撰な管理が招いた事件なわけであるから、 フジテレビが身銭を切って事態の収拾を図るのは当然であるし、 ライブドアを非難するのは、全くもってお門違いであろう。 いくら、あの社長の態度が気に入らなかろうとも。 で、だ。 ライブドアは、最初の大量購入を、確か6,050円で行ったと思うんだが(以下数字は記憶の範囲内)、 最終的には、全てを6,300円でフジテレビに売却した。 フジテレビは、5,950円でTOBを掛けていたから、かなりの出費増になったわけだが、 じゃあ、ライブドアが儲けたって言うと、そうでもない。 では、Yahoo!トピックスのアンケート結果を見てみよう。 そうなのよねー一番儲けたのは、リーマン・ブラザーズ。 日本人が聞くとなんだか、舐めてんのか、というような名前だが(苦笑) ライブドアに金を貸す(資金を提供する)代わりに、ライブドアの株式を、 株価に応じて譲り受ける権利(株価が下がると、株式数も増える)を獲得し、 速攻売却してかなりの利益を得た模様だ。 そして、何のリスクもない。 ライブドアは結局、お騒がせのレッテルを貼られ、 株価は下がり、コンテンツも手に入れられず、名前だけの提携を手にし、 結局得したんだか、どうなんだか。 なんか、金の流れ的には、フジ→リーマンで、 外資に日本円を持ってかれただけな気がして、どうも釈然としないなぁ。 それにしても、 色々やってみるも、どうも事業の核を手に入れられないライブドア、哀れだなぁ。 (楽天が楽天市場で成功したのはある意味ラッキーだと思うが、それでも事業の核があるのは大違い) サービス全てが二番煎じ、もしくは十分に練られていなくて大手の二番煎じに客をとられる、 頑張ってくれとしか言えませんけどもねぇ。

続きを読む

[NHK] 公共放送とは何か

毎日新聞のWEBに、公共放送に関するコラムが掲載されている。 筆者は、先日ここでも取り上げた受信料に関するコラムを、ITMediaに寄稿した西正氏である。

デジタル放送: 公共放送とは何か 改めて注目されるBBC
一連の不祥事に端を発したNHKの受信料不払いはまだおさまっていない。この中で公共放送の役割という本質的問題が問い直されざるを得なくなっている。その視点でもう一つの世界的な規模の公共放送である英国のBBCについて、改めて注目すべき時が来ている。そのあり方に学ぶべき所は学び、日本型を貫く所は貫き通すことが肝要である。放送のジャーナリズムを語る上で不可欠なことと言えよう。【西 正】>> 記事を読む

続きを読む

会見もファンサービス 北谷キャンプの落合監督

会見もファンサービス 北谷キャンプの落合監督
沖縄の北谷でキャンプを張る中日・落合監督の「オレ流」が二つの点で話題になっている。一つはしゃべる落合で、もう一つはしゃべらない落合だ。 しゃべる方は先週、セ・リーグの豊蔵会長と根来コミッショナーが視察に訪れた際のことだ。一連の球界改革に関連して導入される交流試合について、反対の立場から両首脳に持論を展開したという。もちろん礼を失しなければ、現場の責任者として球界の運営者に意見を表明することは問題なく、1時間以上にも及んだ会談は意思の疎通を図る意味でも結構なことだと思う。 しゃべらない方は報道陣に対してのことだ。通常、監督は毎日、定例の会見に応じ、キャンプ全般から選手一人ひとりの状態まで質問をさばいていくが、その場を設けてはいないという。 これはどうだろうか。会見が強制されるものではないということを承知はしているが、監督はメディアを通してファンに声を届ける、ある意味での義務があるとは言えないか。今季から各チームはファンサービスにいろいろ取り組んでいる。過剰なリップサービスはいらないが、監督がチーム方針、選手の動向などを話すことは、まさにファンサービスの一環として位置付けてもいいだろう。ファンがメディアからの情報を待っていることをもう少し理解してくれればと思う。(了) [ 共同通信社 2005年2月14日 15:31 ]
共同通信社だかなんだかしらんが思いあがんな。 ファンは別にあんたに代表してもらいたいとは思ってない。 情報を待ってんのはファンじゃなくて、情報を売って生きてるあんただし、 情報を仕入れやすくするためにファンの仮面をかぶってるだけだ。 こういう記事を堂々と載せる恥知らずな記者がいるんだな。 そんなだから、日本のマスコミは地位が低いんだよ… もっとスポーツ記者だって評価されるべきなのにさ。

続きを読む