いしいひさいちさんの同人誌が増刷決定、4月から販売再開

どれぐらい知られているかわかりませんが(そして競争率が高いので実はあまり知られたくありませんが)、いしいひさいちさんはここ何年か朝日新聞連載中の「ののちゃん」を除いて同人誌主体で活動されています。かつて「ドーナツブックス」などの名前で出版されていた作品集は同人誌「ドーナツボックス」として新刊が出され、コミティアで頒布されているほか(いしいひさいちさん本人は来られませんが)、委託されているあきづ文庫さんで購入が可能です。同人誌と言うことで全50ページ程度、本体500円でそれに梱包料と送料として220円がかかります(京都の場合)。 よく知った出版社と協力して出来る範囲で、というところがいしいひさいちさんらしいなと思うわけですが、若干、需要が供給を上回っているところがあり、予約購入以外での購入はほぼ絶望的です。「ドーナツボックス」の既刊についても増刷はせず在庫限りということで、3月までに何度か行われた「倉庫を隅々まで探して在庫集めてきました」販売ですべての販売が終了になる、、予定でした。

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「ののちゃん」でファド歌手のロカちゃんを見出したキクチのばあちゃんとカルチャーについて

第9集でついにスカウトされファド歌手としてメジャーデビューしたロカちゃん。思えばそのロカちゃんを最初に見出したのはキクチ食堂のおばあちゃんでした。バックバンドの2人と一緒に商店街で歌っているのをおばあちゃんが聞いていて、「良さなんかわからんけど物珍しくて見てくれてるんだろう、でも立ち止まってくれる人がいるのはありがたい」と思っていたら、ばあちゃん存外にその良さを理解していて、キクチ食堂の定休日に店でライブするよう取りはからってくれ、それでロカちゃんは自信を付け、最終的にライブに来たレコード会社の人の目に止まってなんやかやでスカウトされる……確かそんな流れだったと思います。んで、その一番最初のキクチのばあちゃんがロカちゃんに注目したときの4コマが、僕にとっては凄い印象に残っていて、といっても第何集に収録されているのかさっぱりわかりませんけど、「カルチャーってそういうもんだよね」と強く感じたのでした。 同じような話。 マンガ「GIANT KILLING」。かつては多くのサポーターを抱えたけれど2部降格を経験してすっかりサポーターが離れてしまい経済的にも苦しいチーム、East Tokyo United(ETU)。全盛期にチームを支えたエースが監督として戻ってきて、チームを少しずつ変えていく……という話なのですけど、サポーターの話の中で印象的なのは、エースが海外移籍しチームが2部に降格しサポーターの数がめっきり少なくなってしまっても、そのチームの姿をバックスタンドでずっと眺め続けたじいちゃんたち。流行がどうとかチームが強ければとかそういう言い訳が一切無く、ただ単純にサッカーが好きになり、ETUが好きになってずっと試合を観戦に、そしてチームを応援しにスタジアムに通ってくれている人たち。ファッションではなく見返りを求めるのではなく発散でもなく、ただそこに愛するチームがあり、それを応援しに行く。それが子供でも若者でもなくてじいちゃんたち。そう、カルチャーってそういうもんですよね。 サッカー繋がりで。 僕は出身が静岡(静岡市)で、他の都道府県の人とはサッカーに対する思い入れが違うという自負があります。最近では有望選手はみんなJリーグユースに行くこともあってあんまり高校サッカーで活躍してませんけど、それでもやっぱり静岡出身のJリーガーは多いし、サッカークラブにも入ってなかったしサッカー部でもなかった子供の頃の放課後の想い出が、「授業終わったあと、学校から追い出されるまでずっとサッカーばっかりしてたこと」だというのは相当に特殊なことだと思います。そんなんないと思うよ普通。 で、静岡市というと清水エスパルスなわけですが、こちらの方も結構バカにならない割合で熱狂的なファンという人がいます。それも若い人だけではなくて、僕の両親の世代でも、「あそこは夫婦揃って熱狂的なエスパルスファンだから土曜日はいつもいないよ」みたいな人がちらほらいます。「チームを応援しましょう」っていう静岡市の声、あるんだろうけど、聞いたことないですね。そんなのまあ、当たり前ですからね。もうあと10年くらいすると、孫連れて3世代でバックスタンドに座る家族とか増えるんじゃないですかね?いやひょっとすると今でもそうかも知れません。そんで、やっぱり思うわけです。カルチャーってそういうもんですよね。 僕は、カルチャーってのは、そういうもんだと思うわけです。

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【読書感想文】 いしいひさいち 仁義なきお笑い

僕が世界で一番敬愛している漫画家は、まちがいなく、いしいひさいちさんです。大好きな漫画家は他にもたくさんいますが、いしいひさいちさんの作品に対する思い入れは好きとかそういう問題ではありません。リストの中で明らかにぶっちぎっています。 僕がいしいひさいちさんの作品を読むようになったきっかけは、父親が単行本を収集していたからです。うちの父親は本も大量に読むけれど漫画も大量に読む人で、物心ついたときからうちにはいしいひさいちさんの作品がありました。最初は多分ドーナツブックスだったんじゃないかなあ。当時は今と違ってAmazonがありませんから、静岡の大きめの書店を定期的に巡って新刊が出ていたら買う…みたいな感じでした。なんという不便な…それでも全巻揃っていたから父親の好きさ加減も推して知るべしです。 実家から出て京都に引っ越して一時的に離れることになりますが、、「ひさいち文庫」企画が始まったことで僕は僕で作品を集めるようになりました。多分同じ本を実家で父親も買ってるんだろうなあ、実家に帰ったときに読めば済むなあと思いつつも、何度も何度も読み返せるいしいひさいち作品はやはり所有したい。いしいひさいち作品の収集は新古書店での創作も交えつつ今も続いています。ドーナツブックスとスクラップスチックは全巻揃えたいなあ…

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いしいひさいちとスクリーントーン

いしいひさいちさんというと、「セリフからコマ割りから服のデザインまで全部手描き」と言うイメージがあったんですが、 時々スクリーントーンも使ってることに昨日初めて気付きました。 そうだったのかー。 でも決まって、水玉模様(細かいドット?)のヤツしか使ってないw しかもだいたい「そこ手描きでよくね?」とか思うところなんだけど(ジャケットからちらっとのぞいてるTシャツとか)、 その辺はいしいひさいちさんのデザイン・センスと言うことなんだろうなぁ。 もうちょっと注意してみてみたら面白いかも。

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