WIRED NEWSがジョブズ教信者に喧嘩を売ってる件。
WIRED NEWSに掲載された、 昨日、本日と、二日続きのコラムがなかなか衝撃的だった。
この記事がなぜ執筆されているかを理解するには、 次の二つのコラムを読む必要がある。同僚のリアンダー・カーニー記者は先月末、米アップルコンピュータ社のスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)と米マイクロソフト社のビル・ゲイツ会長を比較し、…
最近まで、米マイクロソフト社のビル・ゲイツ会長はハイテク界の悪者扱いをされてきた。いっぽう、最大のライバルである米アップルコンピュータ社のスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)は、ほとんど聖人君子のような評価を得ている…
ことの発端は、コラム中で、 『ゲイツは寄付しているがジョブズは寄付していないからダメなヤツだ』 みたいな言い回しで、両者の比較をしたことだ。 まぁ、お前ジョブズの何を知ってるんだ、 ていうか寄付さえすりゃいいってのか、 とまぁ、僕でさえ思うことであるから、 ジョブズ教の人々の怒り心頭具合と言ったら、押して測るべしである。 で、その怒り心頭具合を紹介したのが、『手厳しい批判』というコラム。 もちろんだからといって、いかなる訂正もないし、 単にこんなフィードバックが来てますよ、という紹介にとどめている。 まぁ正しい、大人の反応ですな。 コレで終わりだろうなーと思ったら、 表題のコラムですよ。 コレにはさすがに驚いた。 僕自身も、似たようなことを思っているんだけど、 それを僕のような個人が思ったりblogに書いたりすることと、 WIRED NEWSのような大手がコラムとして掲載することとでは、意味が全く違う。 いやー、喧嘩売ってるなぁ、と。 このコラムの最終的な結論は、 製品が優秀だと評価するのは勝手だが、 その経営者を英雄視することは正常ではない、 そして私(筆者)は、多額の寄付をする大金持ちより、 『最低賃金で働きながら時間とわずかなお金を使って、 自分より恵まれない誰かを助けるような人』 の方を尊敬する…という感じになっている。 まぁ、そういうことであるならば、 最初のゲイツとジョブズの比較コラムの存在意義自体がないわけだが、 言いたいことは分かる。 わかるけど、多分、感情的になる人は大勢いるだろうなぁ。 しかも、コラムの最後に、ワイアード・ニュースのホームページ画面に向かって空しく喚き散らしたら喉がつぶれた? 自分の意見が反映されてない気がする? まあ落ち着いて、冷たい水でも飲んだら、不満の気持ちをどう伝えるか考えてほしい(もちろん、誉め言葉も歓迎だ!)。今回は編集部に寄せられたメールの中から、特に秀逸で辛辣なものをご紹介して、われわれが日々、皆さんのコメントにどれだけ笑わされ泣かされているかをお目にかけよう。
本記事の筆者、トニー・ロングはワイアード・ニュースの記事編集責任者であり、愛に裏打ちされているもの以外は、どんな非難も受け付けない。とあり、もうなんか、そこまでやらんでもええんちゃうの的、 念の入った喧嘩の売りようである。 コラム内では明らかに、 Apple製品が好きな人と、ジョブズ信者とを分けているのだけど、 多分そういうことを甚だ勘違いしてメールする人もいるだろうし。 と、同時に、ゲイツ信者も批判している訳なので、 マイクロソフト製品が好きな人も過敏に反応するかも。 コラムとしては興味深いけど、 マスメディアの姿勢としては凄く疑問を感じるなぁ。 だってさ…どうだっていいじゃん、そんなこと。 熱く語るべき問題は他にたくさんあるし、 どこぞのバカがジョブズに跪こうが知ったこっちゃないだろう。 WIRED NEWSはもっと他に出来ることがあると思うし、 またそれだけのポテンシャルを持ってると思うんだけど。 やれやれ。