ジャストが逆転勝訴 「一太郎」アイコン訴訟

以前、取り上げた、松下がジャストを訴えた訴訟。 結果、東京地裁において、松下の勝訴を認める判決が下され、 ジャストシステム「一太郎」「花子」に対しては、 製造・販売の中止と製品の廃棄を命じていた。 ことの正当性はよくわからないけれども、個人的に非常にショックだった。 もちろんジャストシステムは控訴たのだけど、 その判決が9/30、知的財産高裁にてあった。

ITmediaニュース:ジャストが逆転勝訴 「一太郎」アイコン訴訟
ジャストシステムの「一太郎」「花子」に特許を侵害されたとして、松下電器産業が両ソフトの製造販売差し止めなどを求めた訴訟の控訴審判決が9月30日、知的財産高裁であった。篠原勝美裁判長は「松下の特許は進歩性を欠き、無効とすべきもの」だとし、ジャストシステムに一太郎と花子の製造・販売の中止と在庫品の廃棄を命じた一審判決を取り消し、松下の請求を棄却した。ジャスト側が逆転勝訴した。
うむ。 相変わらずことの正当性は非常に曖昧で、 何となく『胸先三寸』な感じがある(だからこそ、『大合議』を採用したのだろう) 両者のコメントは、
ジャストシステムは判決について「当社の主張が認められた公正・妥当なものであると考えている」とのコメントを発表した。
松下電器産業は9月30日、ジャストシステムの「一太郎」をめぐって争った特許侵害訴訟の控訴審で逆転敗訴したことを受け、「大変に残念に思う」とするコメントを発表した。
となっており、 当たり前だが、これといった納得できる結果とは見ていないようだ。 (まぁ松下はだからといって失う物は何もないのだが。結ぶことになるかもしれない、 ライセンスくらいだ) しかし今後、こういう訴訟は増えていくのだろうか、と思うと、 なんとなくブルーな気分になる。 いかにもアメリカっぽい。 その辺、何とか上手くいかないものなのだろうか。 …いかないんだろうなぁ。
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Puffy AmiYumi

Puffyのアニメが全米で放送されてるのは知ってたけど、 まさか大ヒットしてようとは… 日刊スポーツの記事によると、

米で大ブレークPUFFYアニメが逆輸入
米アニメ専門テレビ局で放送され、全米で大ブレーク中のPUFFYのアニメ番組「ハイ! ハイ! パフィー・アミユミ」が日本に上陸することが2日、分かった。6日からテレビ東京「おはスタ(1部)」(月?金曜、午前6時45分)の中で隔週の木、金曜日に放送される。大貫亜美(32)吉村由美(30)は「日本のファンの方にも見てもらえてうれしい」と“逆輸入”を喜んでいる。 (中略) 人気ロックスターのアミとユミが専用オリジナルバスで世界を旅する冒険物語。米国では昨年11月19日から放送され、初回で同局史上最高視聴率をマークするなど、瞬く間に茶の間を席巻した。特に小学生の女児の間では絶大な人気を誇る。
とのことで、あくまで米アニメ専門テレビ局内での人気なので、 規模が本当に大ブレークかどうかはよく分からないけれども、 米公式サイト『Puffy AmiYumi』を見る限りでは、 コレをきっかけにしてか、東海岸ツアーなんかも企画されてたみたいだし、 正直、5カ所5000人というのは別に多くもないけど、 でもドサまわりよりはマシかなという気もするし。 全米ヒットにもいろんな形があるのねぇ。 Puffy AmiYumi(英語)

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市民メディア・インターネット新聞JANJAN

『のまネコ』問題の流れで、面白そうなニュースサイトを発見したので、 一応、紹介しておきます。 市民メディア・インターネット新聞JANJAN 基本的には、ネット上の有志による記事作成。 取材から執筆まで、応募し、認定された記者が担当し、 それを編集委員会(実際の業務は編集部)がチェックした上で掲載するというもの。 文章中に、やたらと『市民』という単語が出てくるので、 なんかうっとおしい政治団体がバックにいるんでは、と感じさせられるけれども、 多分そんなことはなくて、リベラル的な感じのための単語使用では。 いろんな話題を世界中から集めていて、非常に興味深い。 『JANJANとは』に記載されている日付が、 2004年12月20日となっているから、 僕が知るのが遅かった、といえるだろうけど、 いろんな意見が、放り込まれてるのは面白いと思った。 編集方針も、しっかりしてるし、 (→『メディア・報道規制に乗り出したYahoo!』記事内の、編集部による追記が興味深い) しばらく見守ってみたいと思う。 (ただし、記事を信じるのではなく判断する姿勢が必要である)

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のまネコの何が問題なのか?

コレについてきちんと書くと、状況の説明や、ソース、証拠など、 必要な情報非常に多く、多分えらい時間が掛かるので、 取り敢えず、まとめサイト(エイベックスのまネコ問題まとめサイト)および、 各ブロガーの意見などを参考にした上で、まとめておきたいかと。 そういうわけなので、この文章中、特にソースや、証拠などはあげないが、 それは既に上記まとめサイトを読んでもらっているということを前提にしているため。 AVEXに対する心情的な反発は少なくないけれども、 根本的な問題は、本来共有されるべきキャラクターを、 商標登録という形で独占しようとした、という点。 間違われがちだけれども、自社CDのキャラクターに 『インスパイヤ』されて作られたキャラクターを採用したことや、 それに関するグッズを作成し、販売したこと自体は特に問題はない。 売るんであれば好きに売ればいい。 (キャラクターを共有する人々にAVEXは含まない、とする理由は見あたらない) 企業としては、自社製品の権利を守る、というのは きわめて自然な考え方ではあるけれども、 それは、その著作権が完全に自社にある場合、だけだ。 AVEXも多くの釈明をしているけれども、結局言いたいことは、 ・パクリじゃねえよ ・しょうがねぇから商標登録は止めてやるよ ということでありまして。 エイベックスの9/30の公式見解を読んでもらえればわかるとおり、 行間に明らかに 『ちっ…うるせえな…黙れよ、カスが』 という感じが出ていて、そうか、コレが公式発表か…と思うとちょっとビックリ。 社会人的推敲はなく、取り敢えず書き殴って送信ボタン押しちゃったメールみたいだ。 公式発表で、『思います』とか普通いわねえよ。 すみません、ちょっと感情的になってしまいました。 まぁそういうわけで、感情的な批判を繰り返す人が多いんですけど、 現状、何が問題として残っているかを考えると、 『のまネコ』の商標登録は中止されたけれども、 『米酒』の商標登録は中止されていないということ。 『のまネコ』の申請は、ただの文字で、 『米酒』がキャラクターになってるわけで。 別に、キャラクターにのまネコっていう名前を付けたのわが悪い訳じゃないんだし、 さっさと、『米酒』の登録を中止しろ、と。 その上で、のまネコは、モナーです、2ちゃんねるよりお借りしてます、 とかなんとか言って売れば、誰も文句は言えないわけなのよ。 (心情的な部分は除いて) どうも、法律の網をくぐり抜けてます感、がavexには強くて、 その辺も絶対に印象悪いよね。 mixi上でのCEOのやりとりなんかも、殆どヤクザだしね。 カリスマらしいし、かばってくれるお友達はたくさんいるみたいだけどさ、 うざいのはどっちかよく考えてみろって。 誕生日はあんたひとりだろ。 あんたんとこの会社のせいでどんだけの人の誕生日がうざくなってるか考えてみろ。 …感情的になるなぁ(笑) まぁ元々好きな会社でもないんで仕方がない。 会社としてはユニークだと思うけどね。 いずれにせよ、avexはまだ何もしてないし、 特許庁始め、法的にも不備がありすぎという感がありますな。 もうちょっと何とかしてもらいたい。 ああ、殺人予告とか、したらあかんよ。 意味ないし、それは犯罪です。 そういうとこだけピックアップされて、2ちゃんねるとして叩かれるんよね。

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水島新司は好きですか?

実家に、『ドカベン』『あぶさん』全巻があった関係で、 昔から水島新司のマンガに愛着がある… はちゃめちゃな設定も多いけど、 純粋な野球への愛情があって、暖かい。 で、だ。 今現在、ビッグコミックオリジナル(小学館)で『あぶさん』、 週刊少年チャンピオン(秋田書店)で『ドカベン スーパースターズ編』、 週刊モーニング(講談社)で『新・野球狂の詩』が 連載されているのだけど、 来週は、そうだな、差詰め、 『水島新司祭り』と言ってもいいんではなかろーか。 『ドカベン』と『新・野球狂の詩』が、 マンガ、出版社の壁を超え、 日本シリーズを通して繋がるのだ。 マジでビックリした…御池のセブンイレブンで大声出してしまった。 水島新司のマンガには、言ってみれば、ドカベンに代表される、甲子園路線と、 野球狂の詩に代表されるプロ野球路線があって、 (あぶさんはリアルな設定に基づくので少しはずれるが) 言ってみれば、その結集状態が今回の祭り。 『ストッパー』っていう、破天荒でセレブな選手、 三原心平が出てくるマンガがあるんだが、その彼の所属が大阪ガメッツ。 『野球狂の詩』に出てくる、水原勇気や岩田鉄五郎の所属する、 東京メッツの宿敵、と言う位置づけ。 『ストッパー』では、三原がチームを買収して、 選手兼オーナーの『大阪ドリームス』を作るんだけど、 『野球狂の詩』シリーズではそんなことはなくて、 『新・野球狂の詩』では、メッツが札幌に移ってたり、 メッツのエースだった、火浦健が監督に就任してたりする。 (多分、三原は出てこない。売れなかったんだろうなー) 一方、『ドカベン』の方は、プロ野球編から続くシリーズで、 ドカベン世代がほぼみんなFA宣言して新しいチームを二つ作り、 プロ野球を盛り上げていく感じ。 登場人物がみんな個性的だから、毎回おなか一杯。 真田一球なんかも出てくる。 それが、今度、野球狂の詩と一緒になったらどうなるんだいったい? 雑誌の広告によると、 二つの視点から、一つの試合を描く、とある。 え。 めちゃくちゃ面白そうじゃん。 登場キャラも面白そうだけど、 それ以前に、二つで同じだけど違う連載って言う設定が。 初、だよな?多分。 すごいなぁ。 楽しみだなぁ。 (水島新司マンガがわからない方にはしんどい内容でした。ご容赦下さい苦笑)

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別れの言葉。

友達の家族が亡くなった話を聞いて、 去年、おじいちゃんが死んだときのことを思い出してた。 そうね、まぁ長男の長男ってことで、 喪主(父親)がいないときは挨拶回ったり、 (偉い人だったんでね…とにかく、参列者が多くてね) 俺よりも、 ずっと隣で一緒に住んでた、 ばあちゃんと、おばちゃん(独身)の方が辛いだろうし、 笑って、ね、別れようよ、っていって、 みんなで馬鹿な話して笑ったり。 あんまり、しんみり、泣くような場面ではなかった。 葬儀の日、火葬から葬儀場に帰ってきて、 お経とお焼香、多くの参列者、友人、喪主の挨拶と、 孫代表の挨拶があって。 役割的にも、まぁ、あれ的にも俺だ、 ってことになったらしくて任されてた。 京都から帰って、その日の晩に下書きを書いて。 どうしようかな、と悩んではいたけど、 それは一般的な書き方を知らなくてどうしよう、ということであって、 自分の文章力自体にはさほど不安はなかった。 でも、ニュアンス的なことに迷いがあって、 一応、家族に相談してみた。 妹は…もっと派手な言葉をちりばめて、 感動的な大団円にしたかったらしい。 泣きの言葉がちりばめられて、号泣しながら、しゃべるような。 彼女なりに考えて、 そういう原稿を書いてくれた。 でも僕は、そういう挨拶にはしたくなかった。 もっとね、シンプルに、 飾り立てた言葉ではなくて、 自分の心情や、想いに依った言葉を、最後にかけてあげたかった。 それが、僕が今まで生きてきて得た、自分らしさの一つの形だし、 なにより、自分の言葉で語りたかったから。 なるべく、平易な言葉で。 なるべく、誰にも分かりやすいように。 なるべく、率直に。 僕の心も、在りし日のおじいちゃんの姿も、 一つも飾ることなく、ありのままで。 できあがった挨拶は、凄く簡素なものになった。 でもね、それで十分なんだよ。 立派である必要なんか無かった。 僕が、想いを持って、読み上げるんだから。 大事なことは、伝えることなんだ。 僕が、おじいちゃんと最後の会話をして、 したためてきた手紙を、墓前に供え、 振り向いたとき、泣いていない人はいなかった。 嬉しかったんじゃない、 そうではなくて、 僕の言葉と想いが、多くの人に伝わったことで、 きっとおじいちゃんにも届いたかな、と、 少し、安心したんだ。 言葉とは、そういうものだよ。 本当に大事なのは、飾りの部分なんかじゃない、 想い、なんだよ。 僕は、そう信じている。

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モバイルなニュースが活発化してますね。

auとドコモは熾烈な戦いを繰り広げてるし、 ボーダフォンはこのままだとゆっくり死ぬだけだし(ツーカーの運命) MNPも2006年度の第2四半期末(ちょうど来年の今頃)と言われてるし いろいろ、それぞれの思惑で動き出してますね。 僕の率直な感想として、3Gってもっと快適だと思ってました。 例えば、何かファイルをいダウンロードするときとか、時間が掛かりますよね。 ああいうのが、もっと一瞬で出来るようになるのかと。 4Mbpsくらい出てね。 でも実際のところ、確かに速くなったかもしれないけどそれよりも、 重い物を運べるようになっただけで速度据え置き、って感じだし、 まだまだ、電波の入りに不安もあるし。 結局、bluetoothとか、注目の技術って、 携帯の今までの働きじゃない部分の、いわばオプション的な部分で、 『なんだか思ってたより良くなってない』のを、 必死で誤魔化してる感があって、どーも胡散臭い。 もちろんね、新しい技術に対するあこがれはあるのよ、そうなんだけど、 だからといって、携帯電話としては、 称賛に値するところまでは行ってない。 (スマートフォンとしては別問題) そう言う意味で、 実際的なサービスに関する動きは、ちょっと嬉しい。

ITmedia +D モバイル:ボーダフォン、他キャリアに絵文字メールを送れる機能
ボーダフォンは9月28日、3G携帯のMMS(マルチメディアメッセージングサービス)に「絵文字自動変換機能」を11月1日から追加すると発表した。特別な手順など不要で、ボーダフォンから他キャリアに絵文字入りメールを送信できるようになる。
へー便利。 出来たら変換表も載せたかったけど、長い上にPDFだったんで断念。 でも、一般的な絵文字はかなり変換される様子。 便利になる…かな? ちなみに手続きなどは全く不要。 これだよなー、昔のJフォンのノリ。 絵文字変換機能一覧(PDF) で、そんなボーダフォンなわけだけど、 auはそんなサービスとっくにしてたりして。 (あんまり精度高くない印象があるけど) ただ、有料だった。 そこへ、無料のコースを付け加えるらしい。
ITmedia +D モバイル:auの絵文字変換サービス「絵文字め?る」に無料プラン
KDDIは11月1日から、au携帯から他キャリアに絵文字メールを送信した際にも絵文字を表示可能にするサービス「絵文字め?る」(4月25日の記事参照)をリニューアルし、新たに無料で利用できるコースを用意すると発表した。 「絵文字め?る」は、サーバを介することでキャリアごとに仕様が異なる絵文字を変換し、正しく表示させるサービス。従来は月額105円が必要だった。
無料の方は有料より、機能が増えてて、 『HTML対応のPCユーザーへも絵文字付きメールを送信できる』など。 そうなっていくのね。 さらにはそのauは、ツーカーを吸収するわけだけど、 一旦会社がなくなる(電話番号が変わる)んじゃー何の意味もない。 ドコモに逃げたりするだろうし。 丸抱えにするから旨みがあるんで。 (まぁ既にそれほど多くないし、そんなに旨みもないけどな) そういうわけで、
ITmedia +D モバイル:ツーカーからauへの機種変更 11日から可能に
KDDIは9月29日、ツーカー携帯電話からau携帯電話への乗り換え優遇策を発表した(9月13日の記事参照)。10月11日から受け付けを開始する。 プリペイド携帯電話を除くツーカー携帯電話のユーザーが対象。東名阪のツーカーショップおよびauショップ・PiPitで手続きが行え、30分程度で処理が完了する。ツーカーショップもau端末の在庫を持っており、契約が可能だ。処理上はツーカーを解約しauに新規契約という形になり、新規契約事務手数料として2835円が必要となる。またau端末の販売価格も特に補助は行わず、「新規加入と同等水準」(KDDI)となる。
ということになるわけです。 昔は、ezwebも使いにくくて最悪だったのにねぇ。 今や関係ないね。 そういう意味では、恐るべし、3G。 最後に、再びボーダフォン。 日本人(もちろんおいらも)にはあんまり理解できない グローバルなんちゃらで失敗して その失地回復にいろいろ大変なわけだが やっぱり、グローバルにも軸足置いてるのね。
ITmedia +D モバイル:ボーダフォン、グローバルSMS「送信料3円」キャンペーン
ボーダフォンは10月1日から11月30日までの2カ月間、「グローバルSMSキャンペーン」を実施する。  ボーダフォンの3G端末利用者を対象に、通常1通100円のグローバルSMSの利用料金を、国内のSMS料金と同じ1通3円に値下げして提供するもの。日本から海外に送信されたグローバルSMSが対象となり、すべての料金プランに適用される。利用金額の上限はなく、期間中何通でも利用可能だ。送受信は最大140バイトまで、受信料は無料。  利用の際に特別な申し込みは不要。メッセージはメールの宛先に「+」「国番号」「相手先電話番号」の順に入力して送信する。
このサービスで、そんなに多くの人が便利に思うのかしら。 所詮ニッチじゃないの? ニッチだけで生き残れるなら、イリジウムも潰れたりしないって。 (最近復活したけどね) ドコモも、HSDPA(3.5G)を2006年早々にリリースすると言ってるし、 (これが出ると、冒頭に触れたようなことが出来るようになるかもしれない) 全く負けちゃいない。 auが派手で忘れがちだけど、 依然としてドコモは圧倒的シェアを誇っているわけで。 さー、もっと頑張っていろんなサービス出してくれよ。 期待してますぜ。

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Wikibooksという試み

Wikipediaなどで有名なWikimedia Foundationの新プロジェクト、 Wikibooksに関するニュースが、Cnetに載っていた。

Wiki、教科書業界に宣戦布告–新プロジェクト「Wikibooks」を立ち上げ
昔の生物の教科書が必要になったのに、大学で使用していたぼろぼろのテキストが見つからない場合、次のような行動をとることが考えられる。 まず、大学の書店へ足を運んで、古本を1冊もらってくることが考えられる。あるいは、Amazon.comに数ドル支払って、新しいものを購入するのはどうだろうか。同窓生に連絡して、昔の教科書を貸してもらう手もある。 もっとも、Wikimedia FoundationのJimmy Walesやその同僚にこうした相談を持ちかけたら、ほかにも手はあると教えてくれるだろう。そう、「Wikibooks」プロジェクトを利用すればよいと。Walesらが進めるWikibooksプロジェクトは、オープンソース開発モデルに基づいて、幼稚園から大学までの教育課程で使用する教科書を包括的にまとめ、無料利用および自由配布できるようにするものだ。
いまいちイメージがわかなかったのだけれど、 どうやら、教科書を電子書籍として集めてしまおう、ということらしい。 すべてが、オープンソースなので、 教科書と言うよりむしろ、 『教材の集合体』と呼んだ方がいいのかもしれない。 なんだろうな… 『アレキサンドリア』とか、古代の図書館がやろうとしたこと、 または国会図書館がやっていること、 そんな概念が見え、なおかつ、 しかもそれを、引き出しやすくすること、 編集しやすくすること、に重点が置かれてるような。 日本語はまだ、383項しかないけど、英語は10,000項を超えているし、 今後、『情報ソース』として重要になってくるかもしれない。 それはそうと… 僕が思ったのは、もう少し“ファンタジー”なことで、 もしかして、いつか著作権問題がスムースに解決されたら、 音楽に関しても同じような、 全世界的で大規模な情報ソースが生まれるんだろうか、、と。 音楽のデジタル化に当たっては、 『いやいや、大丈夫、ユーザはものも手に入れたいと思ってるし、 むしろ、CDの売り上げ増にも繋がるよ』 なんていう専門家の話も聞いた。 確かに、電子書籍が世に出て久しいのに、 本を巡る状況は、殆ど全く変わってない。 ただ…それは、本のあらゆる面、と言うことではなくて、 たとえばWikibooksのように、ネットで十分代用できるもの、 つまりオンデマンドと同じだよね、 データだけあれば自分で書籍化(=プリントアウト)できる、 そういうものが、一部であっても隆盛になるかもしれない。 その流れで、例えば10年後に、 古いレコード音源の著作権が切れて(死後50年だっけ) そうしたもののライブラリーが形成される可能性だってあるわけで。 大きな打撃ではなくても、 意識の変革には繋がるかもしれない。 そんなことを、直感的に感じたのでした。
参考リンク:

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69TRACKS GALLERY 最後の更新を開始しました。

恐らく、あまりに多くの伝説が打ち立てられすぎて、未だ話題がまとまらないであろう、

“THE FINAL”
その様子を少しでも再現できれば… 1人でこっそりと見るもよし、友達と見るも良し。 ショットガンが恋しくなるも良し…。 そんな感じで、それぞれに楽しんでもらえたら。 少し量が多いので、暫く不定期連載という感じで続くと思います。 暫くおつきあい下さいませ…。 -—————————————
COPYRIGHTS;
PHOTOGRAPHER: is / Kondo MODELS: 69TRACKS FANATICS PLACE: KYOTO CLUB METRO -—————————————
※著作権はカメラマンに、肖像権はKYOTO CLUB METROおよび写っている人々に所属しています。
二次利用の際には十分にご注意下さい。

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車間距離。

『車間距離』という言葉をよく使う。 これを僕が使うときは、 人とのコミュニケーションの距離感を指しているのだけど、 これをきちんとつかんで会話するのは結構難しい。 元々どこからヒントを得て使っているかというと、 マガジンに連載されていたサッカーマンガの中で、 フリーキックとか対人とか、感覚の微妙な修正を把握するというような意味で、 『車間距離』という比喩が使われていたところから来ている。 要は、単純な距離感ではなくて、 上手くいくための、感覚の差、みたいなものだ。 もちろん、そんなものをつかまなくても円滑に会話することは出来る。 相手の言うことを聞いて、相槌を打って、自分のエピソードを披露すれば、 楽しい会話の出来上がりだ。簡単。 そういう会話が良くないって言ってるんじゃない。 でも、僕はそういう会話だけでは満足できない。 僕はもっと、『ギリギリ』を攻めたいのだ。 GKが全力で飛びついて、その指先5センチのところをボールが通過するような。 車間距離をつかんでいくという作業はつまり、 その5センチを、2センチ、1センチ、0.5センチ…と詰めていくような作業だ。 そして、それがわかってくると…話の精度が上がってくる。 決して間違っては行けないのは、 その人を把握するということとは違う、ということだ。 人を把握することなんて出来ないし、解ったつもりになっているといつか傷つける。 『こんなこと言っても大丈夫だろう』の一言が、 致命的な一言になることもある。 そして、得てして、言った本人は気付かない… そうではなくて、その人から出てくるものを、知るということだ。 営業とか、受付とか、その手の『多くの初対面を相手にする人』にありがちなのは、 相手も第一印象と物腰で、相手の人格を断定する。 僕は比較的誤解されやすいタイプなので、 そういうことには人一倍神経質なのだけど、 まぁ、正しく理解されることはきわめて少ない。 冷たそう、とかね。 他のものに興味がなさそう、とかね。 気むずかしそう、とかね。 きっと、あらかじめステレオタイプを決めて、 それに則ってコミュニケーションをするのが、 多くの初対面と会う人にとっては、効率的なのだと思う。 車間距離で言えば、車間距離の決め打ち、だ。 こういうタイプであれば、この辺りならOKだろう…というような。 ビジネスならそれで良いかもしれないけどね… 『あなたってこういうことしそう(言いそう)だよね』 と聞くのは、まだ全然良い方で、 わかろうとしてくれてるから、それがないと何も始まらない、 でも、その手の人たちは、それ前提で喋ってくる。 きっと、10人に営業掛けて3人にヒットしたら首位打者みたいな状況では、 そうなるんだろう。 個人的なつきあいの時には、僕はそう言う人に対しては、 『相手をきちんと見ることが出来ない人間』 と判断する。 相手を、コミュニケーション相手としてとらえることが出来ない、と。 そう、自分も相手に見られてるんだよ。 だから、車間距離を把握しようとすることは重要なのだ。 さっきも言ったとおり、それが無くても円滑な会話は出来る、 車間距離を実用レベルまで把握するには時間が掛かる、 でも、まともにコミュニケートするためには、避けては通れないのだと思う。 そういうことが、(少なくとも感覚レベルで)わかってる人は… 3人に1人…もいないか。 個人的事情でも変わるかもしれないし。 でも、話せばわかる、それほどはっきりしてる。 年齢じゃないよね。

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