理由は「違法ギャンブルへの関与と着服」
既にいろいろと報道は出ていますが、引用するに当たって一番適切なのはMLB公式かなと思うので貼っておきます。The Dodgers fired Shohei Ohtani’s interpreter on Wednesday after he was accused of committing a “massive theft” against the Dodgers superstar in relation to an illegal bookmaking operation.
Shohei Ohtani’s interpreter Ippei Mizuhara fired
(中略)
The Dodgers issued the following statement:
“The Dodgers are aware of media reports and are gathering information. The team can confirm that interpreter Ippei Mizuhara has been terminated. The team has no further comment at this time.”
ドジャース・大谷翔平選手の通訳が、大谷翔平選手に対する違法なブックメーカー行為に関連した “巨額の窃盗 “を働いたとして告発されたことを受け、ドジャースは2日、大谷翔平選手の通訳を解雇した。
(中略)
ドジャースは以下の声明を発表した:
「ドジャースはメディアの報道を承知しており、情報を収集している。球団は水原一平通訳が解雇されたことを確認しています。球団は現時点ではこれ以上のコメントを控えさせていただきます。”
水原さんとギャンブル
報道によると水原さんはかねてからギャンブル好きだったそうで、2021年頃からスポーツ賭博をしていたとのこと。アメリカのほとんどの州ではスポーツ賭博を含めたギャンブルは違法ではありませんが、カリフォルニア州においてはスポーツ賭博はオンラインを含め違法だそうです。水原さんのギャンブルに関してはこの記事が詳しいです。
水原氏は2021年、サンディエゴでのポーカーのゲーム中、違法賭博で連邦捜査の対象となっているマシュー・ボウヤー氏と会い、その年から彼を介して“つけ”で賭け始めたと明かした。損失は2022年終わりころには概算で100万ドル(約1億5000万円)以上に膨れ上がり、そこからさらに増えていったという。
水原一平氏が強調、大谷翔平は「かかわっていません」 米インタで明言「全て自分のせい」 | Full-Count
「私は賭博の才能がない。二度としない。一度も勝ったことがない。自分で墓穴を掘って、その穴がどんどん大きくなった。つまりその穴から抜け出すためにもっと高額を賭けなければいけないことを意味し、ずっと負け続けた。雪だるま式だった」
これは解雇される前日にESPNのインタビューに答えたものだそうですが、一部は翌日撤回されています(大谷選手が賭博による借金があると認識していたという部分)。ただ概要に関しては正しそうで、こんな感じ。
記事によると、水原氏は「みなさんに知っていただきたい。ショウへイは賭博には一切かかわっていませんでした。私は、これが違法だと知らなかったということも皆さんに知っていただきたい。私は辛い経験から学びました。もう二度とスポーツ賭博はしません」と強調した。
水原一平氏が強調、大谷翔平は「かかわっていません」 米インタで明言「全て自分のせい」 | Full-Count
水原氏は「野球に賭けたことはありません。100%真実です。ルールは分かっています……スプリングトレーニングでミーティングがあります」と語る。
MLBの選手や職員は野球以外のスポーツに賭けることは許されているが、違法ブックメーカーや海外ウェブサイトで賭けてはならない。MLBの規則本には、違法ブックメーカーを介しての賭けはコミッショナー判断で処罰の対象になるとある。
これが事実だとすると、大まかにこんな感じでしょうかねえ。
- 元々ギャンブルが好き(好きの程度はわかりませんが)
- 近付いてきた違法ブックメーカーを通して、それが違法賭博だと知らずに賭博を行う
- 負け続けて、穴を埋めるためにさらにどんどん負けて、100万ドル以上の借金を抱えた
- 大谷選手が借金を肩代わり → 翌日撤回
- 借金を穴埋めするために大谷選手の資金を着服 → 肩代わりを撤回するにはこう言うしか
- 違法ブックメーカーが摘発され、その顧客であった水原さんも摘発の対象に
んーーーーーーーーーーー
100万ドルを超えるまで負けるって尋常じゃないので、「2度とやりません」で止められるレベルの話なのかよくわかりませんが(カウンセリングが必要なんじゃない?)、ただまあ違法ではないと思ってたら違法だったというのはあり得るかなと思います。でも認知してなくても違法だったなら違法なので、解雇は仕方がないかなあ。
解雇の理由としては賭博の違法性だけではなくて大谷選手の金銭を着服したという名目らしいですけど、その辺はわかりませんね。MLBの規則から見て「大谷選手が肩代わりに同意」というのがあまりよくないので、でも事実として大谷選手の口座からお金が送金されているので、辻褄合わせるには着服しかないのかなと。犯罪になっちゃうしそれでいいのかとモヤる部分はありますが、、本人がそうだというならそうなんでしょうね、、
確か水原さんの年俸も結構な額だったはずなので100万ドル程度払えないというのも疑問ですけども。奥さんに言えない的なこともあったのかな。
アメリカに渡って以降の大谷翔平選手と水原さんは2人で1つという印象が強かったので、こういう形でパートナーシップが解消されてしまうのはとても残念です。
自業自得とは言え全てを失い借金だけが残る水原さんのショックは大きいと思いますが、なんとか踏ん張って再起してほしい。MLBの規則的に1度ルールに抵触した人間が戻ってこれるのかどうかはわかりませんけど、(もし違法性を知らなかったのが事実で悪質性が低いのであれば)なんらかの形でチャンスを与えてあげてほしいなあと。
うーん、、