目次
4期続いた門川さんが勇退されて久しぶりのオープン選挙
盛り上がる共産党陣営(うるさい)
というわけでね、長年「反門川」であることないこと言い続けていた共産党もこれが最後のチャンスとばかりに盛り上がっております。門川さんの一期目の時(2008年京都市長選挙)は、弁護士の中村和雄さんを推して得票率0.23%差まで迫っており、夢よもう一度とばかりに今度も2020年京都市長選挙に引き続いて弁護士の福山和人さんを立てているわけですけど、前回は若手だった福山和人さんももう62歳になられているわけで、支持母体を鑑みてもいまさら支持する必要性って全くないよなあという感じです。
もちろん共産党の皆さんはそんなこと微塵も思っていないでしょうし、まだ告示もされていないというのに自転車にスピーカーをくくりつけて堂々と街を練り歩き(うるさい)、正月には東寺の南門に横断幕を張り幟を生やして観光客に対して謎のマイクパフォーマンスをする(超迷惑)など、勇み足もいい加減にしろという積極的な選挙活動を展開しています。選挙違反じゃねえの。うるせえし。
迎え撃つのは松井旅館
一方で門川市長サイドはどうしているかというと、後継者として元参議院議員の松井孝治さんを立ててきました。京都市出身で、っていうか、松井旅館の息子さんらしいんですけど(まじか)、民主党の議員さんだったこと、2012年に政界を引退して以降政治活動はしていらっしゃらなかったこととで、「名前は聞いたことあるけど誰だっけ」感が拭えません。しかも面倒くさいことに対立候補として参議院議員で国家公安委員長などを歴任されたニノ湯智さんの次男、京都府議会議員の二之湯真士さんが、自民党を割る形で立候補しており、自民党京都府連としては松井さん支持で一本化されているものの、ニノ湯智さんが大物だっただけにほんとに一枚岩と言えるのかよくわかりません。
自民党京都府連は4日、任期満了に伴う2月の京都市長選に無所属での立候補を表明している元府議の二之湯真士氏(44)について、党の方針を公然と非難し規律を乱したなどとして、除名処分にしたと発表した。昨年12月16日付。
自民京都府連が立候補表明の二之湯真士元府議の「除名」発表 京都市長選巡り – 産経ニュース
第3極がまさかのエラーで退場
最大会派がイマイチで共産党も使い古しと来たら、これもしかして第3極ワンチャンあるんじゃねと思うじゃないですか。思いますよね。京都には長年地方政党「京都党」として頑張ってこられた村山祥栄さんという方がおられて前回市長選に引き続き立候補しており、しかも今回は日本維新の会からの推薦も得ていよいよ時代が来たんじゃねえのって感じに吹き上がっていたんですけど、なんかしらんけど架空の政治資金パーティーをやって資金を集めたとかどうとかという話が持ち上がって、維新の推薦がなくなってしまいました。何やってんだよ。
日本維新の会は、来月投開票の京都市長選挙で推薦した元京都市議の村山祥栄氏に政治資金の問題が浮上したとして、推薦を取り消す方針を固めました。
複数の維新幹部によりますと、京都市長選で維新が推薦を出した村山祥栄氏をめぐって、架空の政治資金パーティーを開いていた疑いが浮上したとして、近く推薦を取り消す方針を固めたということです。維新は週内にも会見を開き、詳しく説明する見通しです。
京都市長選で維新が推薦取り消しへ 候補者の村山祥栄氏に政治資金問題浮上「法的に問題ない」 | 読売テレビニュース
もしかするとワンチャン共産党市長誕生かも知れません
なんだかんだで絶妙のバランス感覚を発揮して、今回も僅差で松井さん当選みたいになるんじゃないのと思ってはいるんですけど、今後の選挙の動きや投票日当日の天候次第では共産党勝利の可能性も捨てきれません。ぶっちゃけ地方政党としての共産党は国政における共産党ほどひどくなく、議会でも重箱の隅を突きながら市井に根ざした政策を地道にやってくれているという印象があるので、福山和人さんが市長になるならそれはそれという気もしないでもありませんけど、でもまあ政策はね。ちょっとね。
公式サイトからマニフェストがダウンロード出来ますので見てみたんですけど、まあうん。て感じ。
陣営から抗議が来そうなぐらいクソ雑にまとめると、
- 基本的に「大きな行政機関」を志向し、高齢者や社会的弱者への支援を厚くする。財政再建のために実施された敬老乗車証の変更を元に戻す、各種公共料金の引き下げ、生活保護の周知と拡大など
- 市が進めてきた「行財政改革」は見直し
- 北陸新幹線延伸、リニア誘致など公共事業は全体的に見直し
- 公共施設を拡充させる
- 消費税の5%への引き下げ
- 原発廃炉
- 民族学校の学費及び幼保無償化の除外見直しと実施されるまで京都市から補助金
(後半はそれ京都市の領分じゃねえだろとおもうけど共産党のテンプレなので仕方ないです)
市民感覚としては不自由になったこともあるけれど、門川さんが4期掛けて時に大なたを振るってくれたおかげでなんとか破産せずに済んだよね、ようやく健全化を目指せる形になったよねと感じているので、このタイミングで「行政改革は間違い」だの「補助金を増やす」「公共施設を拡充する」だの言われても、いやあちょっと待てお前としか言いようがないです。わかるんですけどね。選挙ですから、そこ争点にしないと戦いようがないというのはね。10年後に実現してもらいたいけど今実現されても困るんだよなあ。
僕の投票先は:まだ未定
そういうわけで、個人的には松井さんを支持するかどうかは決めてないけど福山和人さんを支持しないことだけは決めています。まあ、左京区の知人界隈では今回も盛り上がり高揚し既に当選だ!みたいな雰囲気にすらなってる可能性がありますが、まあ、アレは一種のお祭りですから、好きにやっていただければ良いかと思います。お祭りは楽しいよね。意味なく徹夜する学園祭前日みたいなことですもんね。でも今は福山さんじゃねえんだよなあ。
村山祥栄さんやニノ湯真士さんがしっかりしてそうなら投票も考えましたけど、いろいろアレでアレなのでちょっと無理かな。もしそうだと松井さんの票が割れて福山さん当選っていう可能性も高まったかも知れませんが、村山祥栄さんのエラーで結果的に1対1色が強まってしまったので、なんかもうわかんないです。いやあまじでどうなってしまうんですかねー