「内閣支持率」のグラフを更新しました。(2024年1月のデータを掲載)

国会議事堂
内閣支持率のグラフを更新しました






使用データ

NHK世論調査 内閣支持率 | NHK選挙WEB



内閣支持率



36% → 36% → 29% → 23% → 26%

ほんのちょっとだけ戻しました。


正直に言って状況がもう1年ぐらい変わらないので書くことがあんまりありません。岸田さんを擁護する気はさらさらないのですが、ネガティブなニュースが出ても出ても岸田さん自身は傷付くことがなく、政権として耐え続けるのはある意味でスゲえなと思ってるくらいです。でまあ、最近の日本について考えるとき、ドイツとの比較でこんな記事があっていろいろ感じるものがあったので紹介しておきます。


ドイツ連邦統計局は1月15日、2023年のGDP(国内総生産)統計の速報値を発表した。これによると、ドイツの2023年の実質GDPは前年比0.3%減と、コロナショックがあった2020年以来のマイナス成長となった。一方で、名目GDPは同6.3%増と、2022年(7.2%増)から勢いが鈍化したものの、引き続き高い伸びである。

 これに先立ち、国際通貨基金(IMF)が2023年10月の「世界経済見通し」で、2023年におけるドイツの米ドル建て名目GDPが日本を抜き、ドイツが世界3番目の経済大国になったとの予測を発表していた。

 今回のドイツのGDP統計を受けて、ドル建て名目GDPで測ったドイツの経済規模が2023年に日本を抜いたことは確実となった(図表1)。

実はマイナス成長、名目GDPで日本を追い抜いたドイツが全然笑えないワケ 名目GDPが膨らんだ最大の理由は物価高、成長要因がプラスの日本の方が健全(1/4) | JBpress (ジェイビープレス)


表向きはドイツの経済が発展して日本が抜かれたというニュースに見えるのですが、実態は、ネガティブな環境の中でじっと耐えむしろゆるやかに回復し続ける日本に対し、止まらないインフレとユーロ高で名目GDPはプラスになっているものの実質GDPはマイナスで実は交代しているドイツというのが現実です。ドイツが真に好調なときはメルケル元首相の強気な姿勢が評価されていましたが、実際には全部裏目に出てるって言うね。


もちろんだからといって日本の未来が明るいわけでは全然ありませんが、ドイツだけでなく全世界に影響を与えているインフレなどの影響が日本においてはかなり限定され、結果として国民の生活に大きな影響を与えるまでにはなっていないのは、実は岸田政権の成果ですよねーわかりにくいけどっていうことを書きたかったのです。


この先為替の環境が好転して、真に日本が成長軌道に乗るようなことがあれば、岸田政権に対する評価も変わるかも知れませんが、いやー間に合わないでしょうねえ。後年再評価もされないだろうなあ。政治家って難しい。そういう意味で言うと、次の首相は菅さん岸田さんよりは若干やりやすいかも知れませんね。野村監督が育てたあとのチームを引き継ぐみたいな感じですかね。



政党支持率



自民党の不人気は変わらずです。ただそれでも支持率として他と比較して見た場合、30%は越えてるんだからすごいです。自民党に失望したからと言ってすぐに他の政党に乗り換えるというわけではないんですよねえ。


政党支持率(野党)



野党支持率に限ってみた場合、立憲民主党と日本維新の会が思ったより伸びていなくて、共産党も大幅な下げ(2.6% → 1.9%)、国民民主党も大幅な下げ(2.1% → 0.8%)。唯一元気なのはれいわ新選組ぐらいで結党以来の最高値を更新しましたが、それでも1.8%。野党全般的にあんまり支持されていない印象ですね。


れいわ新選組、参政党、みんなでつくる党あたりは、いわゆる「ノイジー・マイノリティ」を収容するための組織なので、それなりに存続していてくれればいいしさりとて大勢に影響があるわけでもないわけで、やはり立憲民主党や日本維新の会に頑張ってもらわないと日本の政治はよくならんよねえと、これまたいつもの話ですが思います。


共産党もれいわ新選組も結局は「大きな政府」を志向しているという意味で実は自民党とあんまり変わりがなく、真の意味で日本人は日本の政治が変わることは望んでいないんだなあと思ったりします。少なくともアメリカの民主党と共和党ほどの違いはないですもんね。良し悪しはともかくそういう文化なんでしょうし、今後も変わらないんだろうな。



以上、今月の内閣支持率、政党支持率まとめでした。