全戸リノベーションして中古分譲されることになったマンション、さすがに敷金は全額返金

マンションのチラシのイラスト
ちゃんとした会社で良かったです。がんばってください






退去要請、分譲販売決定

これまでの経緯はこの辺にまとまっています。


マンションオーナーから退去要請が送られてきた件


マンションはリノベーションされて分譲販売されることになったらしいです【退去要請その後】



僕が今年6月まで住んでいたのは築20年まで京都市の家賃補助が出る「とくゆうちん」のマンションでしたが、その補助金の期限が切れた直後に売却されました。2回の売却を経て最終的にオーナーになったのは東京の不動産会社。「家賃補助がなくなって実質値上げになるが、家賃の値下げには一切応じられない」という最初の文書で全住民がいきり立ちましたが、続いてやってきた「翌年6月末に退去することを約束してくれたら家賃30%オフ、引っ越し時に10万円支給」という実質的な退去要請で「引っ越し先を探すか……」という雰囲気に。


気に入っていたとは言え僕らはせいぜい7年ぐらい、しかし住民の中にはマンションが出来る前からそこに住んでいた人たちもいて(恐らく30年以上)、こんな形で出て行くことになるのは不本意だったと思うのですけど、しかしまあ家賃補助のない金額を毎月払うのは難しいし全住民が出て行くことになりました。

(僕らの引っ越し時にはまだ引っ越しするそぶりを見せない部屋も何部屋かあったのですが、最終的には全戸退去したようです)



気になったのは退去立ち会いと敷金の取り扱い

退去後の敷金返金に関してはこれまでさまざまなバトルを繰り広げてきた経験があります。なので申し訳ないけれど不動産業界の人たちは基本的にあんまり信用していません。


ただ今回は全部壊してリノベーションすることが決定しているため、多少残置物があろうが、床が傷付いていようが問題にはされないだろうとは思っていたのですけど、しかし例えば「リノベーション開始までは賃貸貸しするので原状回復して欲しい」といわれれば法律的には多少の費用を払わざるを得ないでしょう。もちろん実態をあとから精査して「賃貸なんかしてないじゃねえか」と少額訴訟を起こすみたいのも可能性としてはありですけど、ないにこしたことはない。めんどいし。


そんな「たぶん大丈夫だろうけどどうなんかな」という感じで臨んだ退居立ち会いは、立ち会いに来られた男性も「部屋が部屋として残ってるならたいがいのことはオッケー」的な感じ。あとから取り付けたシャワートイレも残置物として認めてもらえたし(どうせ壊すのに取り外す工事費、廃棄するためのコストを負担するのが嫌だった)、拍子抜けするぐらい簡単なチェックで終わりました。キズとか汚れとかチェックしないの、逆に新鮮。


そしてお便り




「原状回復工事につきましては、発生いたしません。」


満額回答キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!


ということで、一切の減額なく(事務手数料や振込手数料が差し引かれることもなく)敷金が丸々返金されることになりました。これから始まる大商いに比べればそれぐらい些末なことってことでしょうかね。賃借人に出て行ってもらうのは本来すごい大変なことですしね。。

リノベーションするって決まってるんだから当然だよねという話ではありますし、事前の確認でも「壁に大穴が空いてるとか、部屋の維持に重大な支障を来すような問題がなければ大丈夫です」と仰っていたので期待はしていたんですが、でもそういう社会常識を普通にひっくり返してくるのが不動産業界だって何度も思わされてきたので、今回の誠意ある対応はホントに嬉しかったです。普通なんですけどね。


この話がなければ新築戸建てを建てることはなく、引っ越すこともなく、ずっとあそこに住んでいただろうし、ローンを抱えることもなかったので、「リノベーションされることになったおかげで敷金が丸々返ってきた!ラッキーだった」と言えるかというとものすごく微妙な話ではあるのですけど、しかしまあこうして引っ越してしまって自宅にも満足している今考えると「ラッキーだったのかもな」という感じです。

さてこのお金で2台目のエアコンを買おうかなー。引っ越し前はエアコンなくても何とかなるやろと思ってたんですけど、今年の暑さではなんともならないですね。部屋の中35℃越えてきますしね。夜中も30℃余裕で越えてくるし。



リノベーション後のマンションがきちんと売れるのかどうなのか、ずっとやってたモデルルーム公開と売り込みで少しでも成約出来ていたのか、ちょっとよくわかりませんけど、この間夜中に見に行ったら全面封鎖して本格的に改装工事をする様子でしたしきっと綺麗なマンションが出来上がるんでしょうね。なんか不思議な感じ。

全戸完売することを陰ながら応援しております。頑張ってください、タカラレーベンさん。