使用データ
NHK世論調査 内閣支持率 | NHK選挙WEB内閣支持率
33% → 36% → 41% → 42% → 46%
ついに50%回復目前です。日本の総理大臣で支持率50%超を3ヶ月以上維持出来た人は、直近25年では小泉純一郎元総理と故・安倍晋三元総理の2回目の前半しかなく、就任した総理大臣延べ12人13回のうち(阿部さんは1人で2回分とカウント)支持率が真っ逆さまに下がって終了した総理大臣が8回(61.5%)もあったことを考えるとここまでの岸田さんは随分と善戦していると言えると思います。
個人的には何か成果が出ているのか疑わしく思っているところがまだありますが、国内経済が安定していて得意な外交に目が向きがちなシチュエーションでは支持されやすいのかもしれません。それも国内の経済を安定させるための施策を任せられる人が誰かいるからでしょうし、その部分も含めての手腕なのかも知れませんが、経済に関しては「外部要因で勝手に好調になってる」可能性も捨てきれないのでなんとも言えません。どうなんですかね。
G7を控えたこのタイミングで支持率回復してきてという状況だと、G7を乗り切って経済指標が引き続き好調からの総選挙しますかみたいな流れになりそうでなんか面倒くさいですね。確かにこのタイミングで総選挙やれば立憲民主党にとどめを刺せるような気はしないでもありませんが……選挙は面倒くさいなあ。
一応、岸田さんはすぐに総選挙をすることを否定していますが、内閣総理大臣というのは 解散総選挙については嘘をついてもいいことになってる からなあ。
[東京 15日 ロイター] – 岸田文雄首相は15日、今国会の会期末に衆院解散・総選挙に踏み切る考えがあるか問われ、「(インタビュー内で)解散は考えていないと申し上げた。それに尽きる」と述べた。首相官邸で記者団の取材に応じた。
会期末の解散総選挙、考えていない=岸田首相 | ロイター
時事通信などは同日、岸田首相が衆院解散・総選挙に関して「さまざまな大きな課題に挑戦していく中で、どのタイミングで国民の判断を仰ぐか。まさに今後の情勢判断だ」と述べたと報じていた。
政党支持率
自民党の支持率は内閣支持率とは特に無関係にだいたいずっと同じぐらいですね。政権与党というのはそういうものかも知れませんけど、安倍さんが2回目の総理大臣になった2013年1月以来10年以上にわたって概ね35%から40%の間に収まってるっていうね。
政党支持率(野党)
一方で野党ですが……統一地方選挙での躍進をふまえて日本維新の会が再び支持率を拡大し始めました。今の状況を維持出来れば、次の選挙では支持率10%台も狙えそうな勢いです(実際には向こう半年ぐらい掛けて下がるのでそうはならないと思いますが)。
それと対照的に支持を下げ続けているのが立憲民主党。是々非々も与党の軌道修正も出来ずに結果的に「何もしない」になってしまっている現状なので、評価なしも致し方ないところかなあと思うのですけど、非与党支持の国民が求めているのは「自民党以外の野党」であって立憲民主党そのものではないので、日本維新の会が頑張れそうだったらあっさり乗り換えられちゃうと思うんですよね。
今はまだ国会でも大人しいですが、もし論戦とか政策提案とかで日本維新の会が存在感を発揮し始めたら本格的に用なしになってしまうのでは……心配ですね。内輪揉めしてる場合じゃないと思うんですけど、内輪揉めっていうのは往々にしてこういう上手く行ってないときに起きるんですよね。。
それ以外では共産党の支持率が引き続きゆるやかに下がって行っています。選挙で上がる(=無党派層を取り込む)ということもなく、2015年をピークに8年で支持率は約半分まで来てしまいました。それでも野党の中では支持されている方なので、すぐに何かが終わるということは無いとは思いますけど、今後も増えることはないんでしょうね。街で見掛ける共産党員が8:2ぐらいで高齢者ばかりで時の流れを感じます。今、共産党を支持するぐらいなられいわ新選組か参政党で良いですもんね。
そのれいわ新選組ですが、一時の(一部支持者による)熱狂的な雰囲気はなくなったものの、無党派層に対する受け皿としては完全に定着した感はあります。もう泡沫政党ではないかな。そうそう泡沫政党といえば旧NHK党がアンケート結果から消えてしまいました。無理もない状況ではありますが、便宜上「0%」としています。
野党の争いもなかなか面白いことになってきましたが、立憲民主党が意地を見せるのか、日本維新の会がより安定的に支持を固めていくのか。大別すると立憲民主党が左、日本維新の会は右で、常識的には数字を食い合う相手ではないはずなんですけど、ほとんどの日本人というのはあんまり左右を意識していないってことなんでしょう。そもそも自民党自体が世界的に見ると社会主義寄りですからね。。どちらも頑張って切磋琢磨してほしいです。
今月はこの辺で。