有名人(例えばお笑い芸人)がSNSでプライベートを発信することについてふと思ったこと

漫才師のイラスト
いや別にそんなデカい話じゃなくてふと思った程度の話でして






プライベートを知らない方が楽しめることもあるんじゃないかと思ったんですよ

有名人(特に芸能人)のアカウントをSNSでフォローすることはあんまりないんですけど、何人かフォローしてみたことがあってその時に思ったんですよね。ああ、プライベートなこととか仕事の裏側とか知らない方が楽しめることもあるなって。例えばお笑い芸人さんであったら、何も知らずに純粋に「芸」だけ見た方が面白く感じることもあるって。


これはあくまで「僕」が面白く「感じる」かどうかの話であって、SNSで熱心に発信してる芸人さんが「面白い」とか「面白くない」とかいう意味ではありません。近い感覚で言うと「お腹が空いてるとより美味しく感じる」みたいな話と似てるかな。受け取る側の話。



変わった人が変わった話をするからより面白い

例えば漫才を見るとして、漫才のネタってだいたい普通の日常と比較してどこか突飛なシチュエーションじゃないですか。頭が鳥で体が人間の生きものが現れたみたいな話。もちろんそのシチュエーション自体が天才的に面白いというのはあるけれど、より面白いのは、変わってる(と受け取り手が思ってる)人が変わった話をするとき。

鳥人が出てくるネタを聞いているときに、そのネタを作るのにどんな苦労があってその下敷きにはどんなエピソードがあってみたいなのは要らないですよね。そんなことより、目の前に出てきたひょろっと痩せた男と髪が長く髭を生やした男がすごい勢いでシチュエーションを作っていくのを見ている方がずっと楽しい。こいつら絶対頭おかしいと思いながら、そのおかしい話を追っていくのが最高に楽しいわけです。


これに気付いたとき、僕は個人的にお笑い芸人さんにはあんまりSNSでの私生活の発信は求めてないんだなと気付きました。何人かフォローしてみて最後まで残ったのはチュートリアルの徳井さんぐらいかなあ。徳井さんが無表情で料理したり移動したり弁当食ったりするのが妙に味があってアレはお気に入りでした。なぜそれはOKなのか上手く説明出来ませんが。



もっとも裏側を知ってより深まるというのもある

僕がフォローしている有名人で一番多いのがスポーツ選手で、次が乃木坂46のメンバー(元メンバー含む)。

どちらも試合やライブの様子を個人が発信することは難しいので、基本的にはオフショットの発信がメインになるんですけど、それはそれで人となりがわかってより感情移入出来るということもあります。初めてのチャーハンで凄いものを作っていたあの子がこんなきちんとした料理をするようになったのか、、とか、まあアイドルとしての「芸」には別に関係のないことかも知れませんけど、そういうのがお父さんは嬉しい。何言ってんだ。


そういう違いは ―― ジャンルの違いと言うよりはそれぞれ1人1人の個性の問題かもしれませんが ―― ありますが、ともあれ、誰でも彼でも何でもかんでも発信すれば良いって言うもんじゃないよなあということと、例えファンであっても個人の選択として「SNSをチェックしない」という関わり方もあっていいよなあということを感じたのでした。



……有名人って大変だなあ。SNSなんてもっと自由で良いんじゃないのと思うけど、そうも行かないんだろうなあ。