1ドル147円台へ
[東京 13日 ロイター] – 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(146.91/92円)からほぼ横ばいの146.88/90円付近で推移している。今晩の9月米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて様子見ムードが広がったが、ドルは24年ぶりの高値圏で底堅く推移した。
午後3時のドルは横ばいで146円後半、24年ぶり高値圏で底堅い 米CPI見極め | ロイター
前回記事を書いたときには「140円台になった!」といっていたんですけど、それから1ヶ月あまりでこの有様です。いやあ、まさかねえ。
【ドル円】まさかの140円台(執筆時点で140円55銭)
以前は「円が売られまくってどうしよう」という話だったんですけど、現在ではとにかくドルだけが高くなっていてどうするのこれ?という感じです。もちろん今までの流れ的に見て円が特に安くなっているという現状はあります。JBPressの唐鎌大輔さんの記事「底割れした円相場、円安を食い止めるための正攻法はある 海外滞留利益を戻すレパトリ減税、賃上げや設備投資などの内需刺激に還元も(1/4) | JBpress (ジェイビープレス)」にあったグラフがわかりやすいです。
5月以降ドルが独歩高になったのは事実ですけど、それにしても円売られすぎじゃね?その上アメリカの情勢に関してはこんなニュースが出てました。
9月米雇用統計を受けて米国株の下落に拍車がかかり、11日の日本株も大幅に下落しました。これは雇用統計の内容が良かったゆえの逆説的な反応で、金融市場参加者はこれを「Good News Is Bad News」と表現しています。雇用統計の結果は、FRB(米国の中央銀行)が11月FOMCにおいて4回合連続で0.75%の利上げをすることを正当化するものでした。このように堅調なデータは労働市場が利上げに耐えられるとの自信をFRBに与え、金融市場参加者のリスク選好度を低下させます。
堅調な米雇用統計は“Bad News” いよいよ濃厚なFRB利上げ継続(Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE)
一般的に利上げすると景気が減速するといわれており、FRBとしては景気が悪くなりすぎないギリギリのラインまで利上げをするつもりみたいなんですけど、その景気の状況を判断する数値が一向に悪くならないんですよね。依然として求人件数が増え続け雇用が増え続け、失業率は下がり続けていて、「まだいけるやん」ってなってるっていう。今年中にあと2回、利上げの機会があるんですけど、少なくとも次の機会には0.75%上げるんじゃないかっていわれてます。
つまりこのドル高は、このドルバブルが弾けるまで続くってことですよね。FRBがチキンレースに成功したらアメリカだけが儲かって、失敗したらアメリカ以外がみんな儲かる……わけはなく、アメリカが沈んだらそりゃ当然全世界が不景気になるわけで、どっちに転んでもいい事なさそうです。どっちの方が未来としてより「マシ」なんでしょうねえ。僕らが心配しても仕方のないことなんですけども。
もちろん他の通貨も安くなってるので
ユーロ円
ポンド円
ユーロもポンドも安くなっている関係上、円との関係はそれほど変わってません。ドルとそれぞれの通貨の関係を並べるとわかりやすいでしょうか。
ドルユーロ
ドルポンド
円ほど一本調子ではないにせよ、直近2ヶ月ほどはジリジリと値を下げているのがわかります。仕方ないですよね、どこにも好材料はないので。。早いところ戦争が終わってほしいもんです。ネガティブ要素は少しでも少ない方がいい。でもまだあと1年ぐらいは終わらないんだろうなあ……少なくとも冬は越えそうですもんね。
どうなることやら。