【ドル円】こんな世の中でも為替相場は比較的安定している(執筆時点では106円28銭)

世界全体が不景気に突き進み先行き不透明な昨今、為替相場もどんな陰鬱なことになっているのだろうと思って久しぶりに覗いてみましたが、さすが「相対的」な存在である為替相場、こっちも向こうも苦しいならちょうど良いところでバランスするということなのか、大きく値が動いた3月以降は割と安定しているように見えます。


ユーロ円

英ポンド円





安定しているドルとは違い、ユーロも英ポンドもどちらも3月以降円安傾向が強いです。それでも英ポンドはまだ去年の水準よりは円高になっていますが、ユーロに関しては既に直近1年間でもっとも円安な水準になってきています。そうなっている理由は僕にはよくわからないのですが、米ドルが世界的に弱いと見られてドル安になっていることを考えると、日本円も米ドルと同じぐらい弱く考えられていて、その相対的な中で米ドルと同様にユーロや英ポンドに対して値を下げていることなのでしょうか。まあ、経済の強弱だけで為替相場が決まるわけでも無いのでなかなか難しいところですが、GDPの下げ幅で言うと日本はまだまだマシな方なので……なんなんでしょうね。


日本の実質国内総生産(GDP)は1~3月期から年率換算で27.8%減った。米国の減少率は32.9%、英国は約60%、ドイツも30%を超え、軒並み最悪となった。米欧の2期連続に対し、日本は19年10月の消費増税から3期連続とマイナス成長が長期化する。

日米欧とも4~6月期を底に回復に向かうとの見方は多いが、足取りは重い。4月後半を底に持ち直していた個人消費も、7月以降の感染再拡大で低調に推移し始めている。米国でも感染者が急増している州を中心に飲食店や小売店の客数が再び落ち込んでいる。

新型コロナ:日米欧GDP戦後最悪、4~6月 日本はデジタル化カギ  :日本経済新聞

4~6月期の米国のGDP減少率は前期比年率32.9%、英国は約60%、ドイツも30%を超え、軒並み過去最悪の落ち込みとなった。米欧の2期連続に対し、日本は3期連続とマイナス成長が長く続いている。

日本経済は4~6月期を底に回復に向かうとの見方が多い。民間エコノミストの予測では、7~9月期は年率10%を超える高い伸びが見込まれる。足元では国内外で新規の感染者数が高止まりしている。感染拡大が続けば、経済の低迷が長引く恐れがある。

新型コロナ:GDP実質27.8%減、4~6月年率 戦後最大の下げ  :日本経済新聞


イマイマの経済状況は日米欧ともに同じような状態だけど、今後の展望を考えると日本は先行きが不安だってことなんでしょうか。確かになあ、今の日本政府は(見た感じでは)4月以降ずっと慌ててるように見え、場当たり的に経済対策をしているだけではっきりとしたビジョンがある様に見えませんしね。いや、ビジョンがないように見えるのは今に始まったことではありませんけど。アメリカ大統領選挙が終わって、トランプ大統領が降りてまともな政策が出てくるようになったら、ドルに対しても円は安くなっていくのかなあ。

株価は日本もアメリカも割と高くなってるのに比べると、外国為替の値動きはなんかよく分かんないですね。いや、ほんとでいえばおかしいのは3月以降安定して値上がりしてそろそろ頃名前に戻りそうな株価の方であって不安定な外国為替の方が実情に近い気はするんですけど。



ダウ・ジョーンズ