今日ではオープンワールドRPGの代名詞、そして特にPC版では「ゲーム内容を好き放題変えられるようなModが使えるゲームの代名詞」としても知られる同作。10周年記念版の『The Elder Scrolls V: Skyrim Anniversary Edition』と無料アップデートも直近に控えていますが、『スカイリムAE』では、この2つの特徴のうちの後者、Modの互換性に大きな障壁が存在していることが明らかにされており、いわゆる“Modてんこもり”環境で憂いなく遊べるのはあと僅かです。
『スカイリムAE』まであと僅か!Modも好きに使えるPC版『Skyrim Special Edition』が最後かもしれないSteamセールで1,451円 | Game*Spark – 国内・海外ゲーム情報サイト
同作においては少なくとも『Special Edition』用のプログラムそのものに変更を加える種類のMod(SKSEおよびSKSEプラグイン)はおそらく全て利用不可となる、とのことです。
『スカイリムAE』Mod環境の一部未対応が明らかに―コミュニティではファイルのバックアップも推奨 | Game*Spark – 国内・海外ゲーム情報サイト
(中略)
その理由をゲームのコンパイラの変化にあるとしています。これはWindowsストアでの実績対応のためにコンパイラの最新版への更新が必要になることが原因だろうとのこと。コンパイラが変わった結果として、生成されるコードも完全に変わってしまうため、すべてのSKSEおよびSKSEプラグインは「Address Library」の利用有無に関わらず大幅な更新を余儀なくされてしまうと報告しています。
BethesdaとしてはMODを禁止する意図はなく、Windowsストア対応というビジネス上の理由からコードの変更(コンパイラの変更)を余儀なくされたということらしいですね。BethesdaとしてもMODの存在がゲームの人気を押し上げたというのは重々承知してると思うし、今さらそれを切る必要は無いと解っていると思うのだけど、それはそれとして販路の確保はしなきゃいけないしシステムは変わっていくし仕方ない面はあります。
……といったことは理屈としては理解出来るのですけど、でも今さらMODのないバニラSkyrimをプレイしてもなあ(新要素が死ぬほど追加されているとは言え、通常バージョンを340時間以上プレイし一度ならず何度もクリアしちゃってるしなあ)、と思ってプレイを諦めつつその後の動きを追ってみたら、「AE」がリリースされたその日のうちに、MOD周りのシステムを開発しているSKSEがBethesdaの協力を受けて対応版をリリースしていて、透明化ポーション噴いたw
Mod制作者のIan Patterson氏は11月11日、PC版『The Elder Scrolls V: Skyrim』向けスクリプト拡張「SKSE64」を更新した。急ごしらえながら『The Elder Scrolls V: Skyrim Anniversary Edition(以下、スカイリムAE)』に対応するようだ。同作のPC版Mod対応に懸念を抱いていたユーザーには朗報となる。
PC版『スカイリムAE』に対応する「SKSE64」準備版が早速登場。Mod利用者に朗報、Bethesdaも協力 – AUTOMATON
(中略)
今回、異例のスピード対応となった背景には、本作開発元Bethesda Softworksの協力もあった。開発にあたりPatterson氏には、Bethesdaから『スカイリムAE』の早期アクセスが提供されたとのことだ。同氏は先週からの自由時間をすべてSKSE開発にあて、海外リリースのわずか1時間前にSKSE更新にこぎつけたとのこと。
おおおー。なんと、すごい。Skyrimを始めとして数々のゲームのMODに関するエコシステムを作り上げてきただけある。さすがとしか言いようがない。この記事が出たのが11/11で、その後どうなったのか?と追ってみるとこんな記事が。
SKSEの早期対応によりSKSE自体は使用可能となっていますが、それを利用したModはそうではありません。「Skyrim」の非公式修正Modとしてお馴染みだった「Engine Fixes for Skyrim Special Edition」の制作チームメンバーであるFudgyduff氏からは「他のメンバーも制作に戻ることはないだろうし、修正にあたっても天文学的な作業量が必要で、そこまで対応するだけの気力はない。」とNEXUSModにて更新終了の声明を発表しています。
結局Modってどうなった?『スカイリム アニバーサリーエディション』海外ユーザーも悲喜こもごも。SEのままで実はAEも遊べちゃう? | Game*Spark – 国内・海外ゲーム情報サイト
だよね。MODプラットフォーム自体は対応してもMODも改修が必要になっているだろうし(エミュレートするわけでもないし)、大型であればあるほど改修点はたくさんあり、そしてSkyrim自体が枯れまくっている現状では開発者もいないしこのアップデートを機に使えなくなるMODがたくさん出るのもまあ仕方ない。
とはいえ、じゃあ「AE」に対応しているMODがどれくらいあるのか?と思って調べてみると、それはそれでほとんどの有名もMODが対応済みみたいで、普通に遊ぶ分には困らなさそう。まあ、「普通に遊ぶ」というのは一般的にはバニラで遊ぶことを言うんだけど……まあそこはSkyrimなので。
AE対応 おすすめMOD順 – Skyrim Special Edition Mod データベース
最後にプレイしたのは約9年前
Steamを見ると最後にプレイしたのは2017年11月13日となっていますが、実績解除を見る限りちゃんとプレイしていたのは2013年1月ぐらいまで。約9年前。久しぶりのSkyrimがどうなっているのかすっごい楽しみだけど、ストーリー自体が変わるわけじゃないし最初の1時間ぐらいはたぶん同じ。どんなMOD入れてたかもう思い出せないしMODの入れ方も忘れちゃったけど、その辺も含めて調べながら少しずつやろうかなと思っています。まあ、Minecraftも大型アップデートが来たんでそっちもやりたいんですけどね。しばらくはSkyrimで。