大迫傑選手の走りは格好良すぎた……
東京オリンピックで現役引退を発表している大迫傑選手。。現役のマラソン選手の中で、最も大好きで最も尊敬している選手です。代表が決定してからの期間、ずっと海外で調整してきて、Instagramなどでその状況は知ってたんですが……キプチョゲの圧倒的な強さは仕方ないとして、35kmを過ぎてから勝負を賭けてケニアとタンザニアの選手を抜いて8位から6位に上がって2位集団まで15秒に付けたところなど、格好良すぎて涙が止まりませんでした。この厳しい状況でなんでこんなに頑張れるんだ。銀メダルのナギーエ選手がゴールしたシーンでも大迫選手が画面に映ってる……銅メダルまでは41秒あったけれど、ほんとに頑張った。近年は、アフリカ出身の選手が各国に散って国籍を取得して代表になるパターンが増えていて(銀メダルのナギーエ選手もソマリア出身のオランダ代表)、上位は見渡す限りアフリカ勢という状況なのですが、そんな中でアメリカを中心に一時はケニアにも行って常に走り続けた大迫選手。メダルには届かなかったけれど、でもそれは、現在の世界の情勢を考えれば致し方のないこと。むしろこの状況の中で6位入賞は、本当に快挙と言っていいと思うんです。マラソン選手は体格の大きな選手は少ないけれど、それでもあの小さな体にどれだけのエネルギーがあるのか……感染自粛を求められた沿道で、それでも「頑張れ!大迫!」と声を掛けてしまう男性、その気持ちは痛いほどわかります。素晴らしかった。
大迫選手はこれで引退してしまうけれど、今後も陸上には関わっていきたいと言っていたし、きっと彼の思いを継ぐ選手が出てきてくれるはず。それを楽しみに、今後も彼の活動を見て行きたいと思います。今まで本当にありがとう。手元に届いている、彼の書籍、これから読みます。
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素晴らしいオリンピックでした
東京オリンピックに対する評価は人によって違っていいと思うんです。ただ僕にとってはこのオリンピックは素晴らしいオリンピックでした。Yahoo!ニュース見てたら、これまであんまり出てこなかったニュースサイトが日本を褒める外国人選手の話題ばっかりを記事にしててめちゃくちゃ気持ち悪いなこのサイトと思ったみたいなこともありましたけど、そういう意図的に偏った報道を除いたとしても、競技レベル、選手レベルではとても素晴らしいオリンピックになったと思います。新型コロナウイルスという全世界に影響を与える緊急事態の元で、これだけのイベントを行えたことは奇跡……
いや、奇跡という言葉を使うのは、この大会の開催に努力してくれた多くの人々に対して失礼かも知れません。不安要素は数限りなくあった中で新型コロナウイルスの影響を最小限に抑えて、かつ、(少なくとも選手に対する)ホスピタリティを失わない運営は関係者の方々の努力のたまものだと思います。
(メディアにはかなりの不便を掛けたと思うけどそれはもう……すみません)
今回のオリンピックでは日本選手の活躍もあり、様々なスポーツに改めて注目が集まる結果になりました。かつてはフェンシングや卓球がそうでしたし、今大会ではアーチェリーや新競技のスケートボード、BMX、ボルダリングなど。こうした結果が今後の日本のスポーツ発展にプラスになってくれますように。スポーツが文化としてごく自然に街に溢れるそんな国になるように。僕は祈ってます。
素晴らしいオリンピックでした。