コンビニは勇気を持って灰皿を置いて欲しい。もしくは代わりに公衆トイレを喫煙所に改装したら?

子供の目線にある煙草の火のイラスト
改正健康増進法と新型コロナウイルスの影響で、店頭から灰皿を撤去するコンビニが増えてきました。そのうちの何軒かは店内に喫煙室を設けていますが(ファミリーマートがかなり進んでいる印象です)、灰皿を撤去したまま店頭禁煙にしている店も多いようです。以前から路上にあふれ出す喫煙者について「何とかして欲しい」と言ってきた自分としては、灰皿がなくなったことでそうした喫煙者が消えて良かったと思う反面、店頭に十分なスペースがあり入口にから離れた場所に灰皿を設定すれば、非喫煙者との共存が十分可能な立地のコンビニでも灰皿を撤去してしまうのは正直やり過ぎではないかと思っています。確かに灰皿周辺でソーシャルディスタンスを保つのは難しいかも知れませんが、しかしそれでもそこに灰皿が存在する意味はあったと思うんですよ。



路上喫煙がとても増えている

自宅の周辺には徒歩圏内にファミリーマートが4軒、セブンイレブンが2軒ありますが、その中で店頭に灰皿を設置しているのは駐車場スペースがあるファミリーマートとセブンイレブン1軒ずつ、別のファミリーマートでは店頭に灰皿はありませんが店内に喫煙所があります。それ以外の3軒は灰皿も喫煙スペースもありません。いずれも以前は灰皿があり店頭で喫煙する人がいたのですが、現在は撤去されています(ただしファミリーマート1軒は店長が自らが店頭に設置した木製ベンチで喫煙しており、灰皿はないが喫煙が黙認されている)。

コンビニを利用する身としては、入口の近くで無神経に煙草に火を付ける人がいなくなって良いのですが、しかしだからといって喫煙者が減るわけではありません。喫煙者はおおむね「男子大学生」「建設業の男性」「50代以上の男性」で、コンビニ前で煙草が吸えなくなった人たちは結果として野に放たれることになりました。例えば「男子大学生」は自転車に乗りながら路上喫煙をしていることが多く、「建設業の男性」や、少年野球のコーチ陣などは現場の近くの路上にたむろって堂々と路上喫煙していることが多いです。ヤンキーかよ。「50代以上の男性」は歩きながら煙草に火を付ける人が多いですね。自宅の近くには小学校も中学校もあり、子供がたくさん集まる公園もある、狭い歩道を通った先には付近の住民が集まるスーパーもあるんですが、「50代以上の男性」はそんなのお構いなしに煙草に火を付ける。煙草が吸いたくなると色んなことが見えなくなってしまうんでしょうか。。



「どこで吸えば良いんだ?」と聞かれたら

路上喫煙は、喫煙者が思っている以上に影響が大きいので、出来る限り止めて欲しい。深夜にジョギングしているときに遭遇する路上喫煙、イラッとはするものの多くの場合は僕さえいなければ1人でタバコを吸っているだけなのでそれはまあ良い。でも通学時間帯に通学路でタバコを吸うおっさんは今すぐハゲ散らかせと思います。アホなの。そのおっさんは自分の周りだけがたばこ臭いと思っていると思いますが、実際の路上喫煙はこんな感じです。




嘘だろ?と思うでしょうが、1~2ブロック先に喫煙者がいることは臭いでわかります。それぐらい長い間煙って言うのは漂い続けるんですよ。だから、通学路でタバコを吸ってはいけないんです。公園でもそう。届いていないと思っていても届いてます、その煙。きちんと場所をわきまえて欲しい。


しかし……喫煙出来るスペースがここまで減ってしまうと、「じゃあどこで吸えば良いんだよ?」と聞かれたら「我慢してください」と答えるしかなくなってしまいます。改正健康増進法では公園は喫煙可能ですが、京都市は条例で「道路,公園その他の公共の場所において路上喫煙をしてはならない」と定めているので正確には喫煙は出来ません。自宅近くの昔からやっている喫茶店は喫煙OKですが、ちょっと一服したい人が喫茶店に行くというのはなかなか難しい。タバコを吸えるスペースがなくても喫煙出来ないことに変わりはありませんが、現実的には路上喫煙とポイ捨てが増えるわけです。十分なスペースがあるコンビニは、勇気を持って灰皿を置いて欲しい。喫煙室はコストが掛かるけれど灰皿ならなんとかなるのでは。非喫煙者はそれを許容していくべきだし、喫煙者はそこで喫煙して欲しい。その方が真に受動喫煙に繋がると思うんですよね。



もしくは、もう公衆トイレっていらないのでは?

京都市は観光を意識しているせいか、路上にいきなり公共トイレが設置されている場所が結構たくさんあります。公園とか駅とかじゃなく、路上にいきなりあります。それが路地をさらに狭くしているところもある。





でもねえ思うんですよね。これ、ないならないでいいんじゃないか。いやタクシーの運転手は困るかも知れませんが、コンビニにも公園にもトイレはあるし、公衆トイレをなくして喫煙所に改装した方が周辺住民にとってメリットが大きいのでは。少なくとも自宅近くにある公衆トイレは使用している人を見掛けることは殆どないし、バス停の近くだし、観光地でもないし、あれがボックス式の閉じた喫煙所だったら周辺の喫煙者はそこで吸えるわけです。僕らも「あそこに行って吸ってください」って言える。



「ウィズスモーカー」

新型コロナウイルスと共生せざるを得ないこれからの社会を「ウィズコロナ」なんて言ったりしますが、ニコチン中毒という病気と共生せざるを得ない社会でもあると思うんです。「ウィズスモーカー」。排除することは出来ません。禁止するだけでなくそういうビジョンがあれば、喫煙者も少しは安心出来ると思うんですが……なんとか上手い方法がないかなあ。