良いからみんな好きにトイレットペーパー買いなよ

トイレットペーパーの買い占めのイラスト
昨今話題になっている件と言えば、ドラッグストアを中心に様々なものが買われて品不足になる現象。マスクの品不足は直接的だからわかりやすいんですけど、トイレットペーパー、おむつ、生理用品と来るとちょっともうなんかよくわからない。


なんでそうなるんだよと思ったらどうやら、

トイレットペーパーとマスクは同じ材料で出来ているし、中国産だから供給が止まって店頭からなくなる


という感じのデマを流した人がいたらしく、それがチェーンメール(古い)よろしくSNSを中心にぐるぐる回って多くの人を買い占めに走らせたらしいです。

いや、正確に言えば、そんなくだらないデマを信じた人なんてごくわずかだと思うんですけど、それでも「多くの人が買い占めに走るかも知れない」「店頭からなくなるかも知れない」という不安から、「じゃあ念のため買っておこうか」という流れで品不足みたいなことになってるみたいです。なるほどね。



それで不安が少しでも減るなら、ユー買っちゃいなよ

ネット上の「良識派」の意見としては、


  • デマに扇動されてものを買い占めるなんてことをしてはいけない
  • 本当に欲しい人に行き渡らなくなる
  • 在庫は十分にあるからみんなが買い占めを止めれば商品は普通に店頭に並ぶ

といった声が多数見受けられるわけですけど、なんですかね、個人的には別に良いと思うんですよ。トイレットペーパーをいま2セット買うことで少しでも不安が紛れるなら買ったら良いと思います。それがバカな行動だとわかっていたとしても、必要ならどんどん買っちゃえば良いよ。押入に入るだけ買おう。不安を抱えたまま我慢することなんかないって。

工場に在庫十分にあるんでしょ?みんな急にうんこの回数が5倍になったとかでない限り、今買ったトイレットペーパーを使い切るには何ヶ月かかるわけだし、一巡すればすぐに流行は収まって店頭にものが戻るでしょう。もし今現在、トイレットペーパーがごくわずかしないおうちの方は、隣近所に1ロールだけでもわけてもらってください。それで何日かは持つだろうし、その間に店頭在庫は回復します。



ほんとに良くないのかどうか、考える

トイレットペーパーを買うことで、買った人や家族の健康に甚大な被害があるというのであれば、「デマに流されないように」と強く喚起することに意味があると思うけれど、まあそれほどでもないんじゃないかな。死ぬわけでもないし。

新型コロナウィルスがいつ収まるのか、どうやったら収まるのか、感染したらどうしたら良いのか、死ぬのか、そういうわからないことがたくさんあってみんな不安で、家からも出られないしイベントは次々中止になるし、ストレスが溜まって誰かにぶつけたいそんな心境になるのは理解出来る。だからトイレットペーパーぐらいなら買ったら良いって。何週間後には、家の中で邪魔になって「なんで俺は」って思うかも知れないけど、まあ大衆心理ってそういうもんですよ。

大事なことはそれをするとほんとに良くないのかどうか、ちゃんと考えること。今回は別に良いよ。お好きにどうぞ。


トイレットペーパーをめぐっては、製造元が中国にあり、今後品不足になるなどという誤った情報をきっかけに、各地で買いだめの動きが続いています。 これについて梶山経済産業大臣は、閣議のあと記者団に対して「トイレットペーパーは、ほぼ国産品であり十分な在庫がある。国民の皆様には落ち着いた購買を、お願いしたい」と述べ、消費者に対し冷静に行動するよう呼びかけました。 そのうえで「現在、物流の強化などを進めているが、早期の品薄状態の解消を目指し、店頭の状況などを把握しながら必要な対策を講じていきたい」と述べ、物流や販売の状況をみながらできるだけ早く品薄状態を解消したいという考えを示しました。

トイレットペーパー「ほぼすべてが国産品で在庫は十分」経産相 | NHKニュース