MKタクシードライバーがUberを熱く語る

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京都でUberが本格的に稼働し始めてから月に1,2回は必ず利用しています。最近はDeNAのMOVなど類似サービスも始まりましていわばレッドオーシャン的な様相を呈しつつありますが、Uberの素晴らしいところはMKタクシーを抑えたというところです。正直言って特別急いでいるとき以外はMKタクシー以外に用はないので、他のアプリケーションがどれだけ出てきたとしても、それらにMKタクシーが対応しない限りは僕はUberを使い続けるでしょう。最近では対応するMKタクシーの台数も増えてきて、夕方16時というようなタクシーが捕まりにくい時間帯(昼と夜の交代タイミングに当たるので市中を走っているタクシーが減るそう)でも、かなりスムースにタクシーが捕まるようになりました。終わり時間が読めなくてタクシー予約が出来ないイベント終わりとか、本当に有り難いです。アプリ起動して5分後ぐらいにはタクシーに乗ってますからね。最高かよ。




最初はドライバーさんも戸惑ってました

そんなUberとMKタクシーの組み合わせですが、Uber開始直後はMKタクシーのドライバーさんのリアクションはあまり芳しいものではありませんでした。やはりタクシドライバーと言えば、街を流しながらコンタクトセンターからの指令を待つというスタイルが染みついていますし、お客様から自分のところへ直接注文が来ることに戸惑いもあったようです。会社が付けろっていうから付けてるけどさーっていう雰囲気もありつつ、「これからどうなるかまだ未定なんですけどUberは私ら使ってアプリの使い勝手を改善していこうっていうつもりなんですよ」とか「私らは支払にはまったく関知しないので。会社から会社にいくら入ってるか全くわからないんですよね」とこぼしてみたり、逆に「Uberどうですか?」って聞かれることも多かったり。前のお客様を降ろした直後だったり、自分のフィーリングで方向転換した直後にアサインされることにちょっと抵抗もあったみたいです。


でも先月ぐらいからドライバーさんのリアクションが目に見えて変わってきました。競合アプリもスタートして客側が慣れて来たというのもあるんでしょうけれど、Uberを利用して乗ったタクシーでドライバーさんがその良さを語ってくれることが多くなったんですよね。「Uber便利でしょう。私らも最近ようやくその良さがわかってきてこんな良いものないなって感じなんですよ」って言ってました。MKタクシーのドライバーさんがMKタクシーでキャリアを始めた人ばかりだとは言え、ある程度慣れ親しんできたシステムを変えるというのは時間が掛かるものなんでしょうね。



やがてドライバーさんがUberを熱く語り始める

先日乗ったドライバーさんなんて僕らが日本人だとわかると最近Uberで助かってるという話を熱く語ってくれました。Uberの営業マンかと思ったぐらいですけど、でもそうやって事業者側にも利便性を感じてもらうってのはこういうサービスでは大事なんだろうな。

かいつまんでまとめると、

  • 普段は観光タクシーとして観光地に近いところで走ってる
  • Uberを取り付けて以来、乗せるお客さんの8割9割は海外の方
  • 海外の方は慣れてるから「Hi, Masafumi」とか挨拶してくれるのでとても新鮮だしやりやすい
  • 外国のお客様を観光地に送ると、そこですぐに次のお客様に繋がるから効率が良い。清水から金閣寺、金閣寺から嵐山、嵐山から京都駅なんて感じでずっと売上がある日もある
  • 海外のお客様でも支払の煩わしさもないし気楽
  • MKタクシーは全ての車にUberを乗せる予定

多分思うこと、感じてること一杯あるんでしょうね。
でも乗せる客が外国人だからなかなか話せない(笑)



乗車が繋がることに関してどう思うかは人ぞれぞれでしょうけれど、客を乗せて売上作ってなんぼの世界なわけだし、やる気のあるドライバーにとっては効率的に客が見つかるならそれに越したことはないと。その「ありがたいわー」っていう感じが語感からにじみ出ていて、まあ僕なんか全く全然関係ないわけですが、1人のおっちゃんがしみじみ幸せそうで嬉しくなってしまいました。なによりテクノロジーが人の役に立ってるってのが嬉しい。

あと外国人がフレンドリーで嬉しいっていう感想もなんか新鮮でした。MKタクシーのドライバーさんはほとんどが丁寧ですが、乗る側も丁寧かっていうとそんなことはないですよね。僕は随分と愛想良く乗ってる方だとは思いますけど、さすがに「こんにちは、田中さん。今日はよろしくお願いします」なんて、チャーターしたツアータクシーでもない限り言わない。たかだか20分ぐらいなんだし。タクシーってそういうもんでしょと思っていたところもあったんだけど、ドライバーさんの感想として「そういうのが嬉しい」と聞くと、ああ、シャイな日本人ももうちょっとフレンドリーに接してあげたら良いのかもねと思ったりもしました。まあそれはね、お互いの問題でもあるんですが(ドライバーだって気難しそうな人多いしね)

定期的に利用していて、僕ら利用者だけでなくタクシードライバーが変わってきているというのはなかなか面白い体験でした。それもポジティブな意味で。京都新聞あたりでタクシドライバーを3人ぐらい集めて「タクシーマッチングアプリ」をテーマに覆面座談会でも企画したら良いと思います。絶対面白い。



あとはタブレットを何とかしてあげて欲しい

法律の問題もあって日本ではタクシー会社ベースにならざるをえないですが、それでも既存の利用しづらいシステムをテクノロジーでもってドラスティックに変革していくっていうのはワクワクするもんですね。ただまあ、最近どのタクシーを見てもだいたい2~4枚ぐらいのタブレットが運転席に設置されていて、正直大変だなあとは思いますが。そのへんももうちょっと上手いこと解決してあげて欲しいなと思います。安全運転のためにも。