「頭の回転が速い」って難しいなぁ。

誰かを見て、あー頭の回転速いなぁと思うことはよくあるんだけど、
ちゃんと考えてみると案外難しいって気づいた。
まぁ、窓から向かいの学童の公園で遊んでる子供たちを見てて思ったんだけど。

頭の回転が速いって、要素が多分2個ある。
1つは「反応の素早さ」で、もう一つは「考えの深さ」。
反応力と、思考力と言い換えてもいい。


反応力は言うまでもなく、何かを投げかけてからリアクションが返ってくるまでの時間で、
頭の回転が速いなとおもう大体の場合ってこれが優れてる人に対して。
ちょっとした話題振りで、ピッと何かリアクションが返ってくると気持ち良いし、会話も弾む。
これだけ書くと、ああ、頭の回転速いってそういうことだよね、と感じる。


ただなんつーか、いわゆる速いけど軽い人ってのは結構いて。
ピッとリアクション返すけどそれほど話は広がらなくて、
第2陣の人のリアクションで初めて話が盛り上がるって言う立場の人。
言葉が浅い、って言われるような人ね。

2人目の人は最初の人に比べると反応力がちょっぴり劣るけど、
その分思考力…ていうか、単位時間あたりの思考力、
短い時間でどれだけモノを考えられるかって言う能力が最初の人より優れてるんだと思う。


「短時間で物事をより深く考えられる」って文字で書いてみると、
ああそういうことか、それじゃあ2人目の方が回転速いよね、って今度は、感じるんだけど、
実際に会話をしてると案外その辺の印象ってのは曖昧で、
周りが話の内容とかじゃなくて言葉数で盛り上がってるときなんかは、
1人目の人の方が頭良さそうに見えるから不思議。

後になってよくよく考えてみると、
1人目の発言とか全然印象に残ってなかったりするんだけど(苦笑)


そこんとこの、どの辺までその人を見られるかって言うらへんが結構難しいなと。
逆に言えば、自分が1人目とか2人目とかだったら、騙すのは案外難しくなくて、
場にあんまり詳しい人がいないんなら、とくにかく前のめりで、
適当なこと言って驚いてれば良いんだけど、結局それは後々ボロが出ちゃう。

やっぱり、「こいつ何言ってんのかな?」ってところをピシッとつかんで来れないと、
まぁそれでも馬鹿にされることはないだろうけど、あんまり楽しいことにはならないよね。


だからそうして考えてみると、結局、「頭の回転が速い」実用的な意味では、
反応までに掛かった時間なんかじゃなくて、
ある時間の中でどれだけのことを考えて、的確な答えをもてるかーってとこなんだよなーとか。

そんなもん、外から見たってわからんのだけど。
ちゃんと考えてるのに考えてないフリしてる人もいるしね。

人ってのはわからんすわ。

小学生であっても。