雰囲気だけはある

昔から言われてきたのです。


「雰囲気はある」

そこにいるだけで出来そうな、何かやってくれそうな雰囲気がある。大学の馬術部の時にも言われてたし、メトロでDJしてたときも言われてたし、厨房にいるときも言われてるし、多分そうなんだろうなあ。顔立ちなのか何なのか解らないですが、これはもう持って生まれたものなんでしょうね。


でも……裏返せば「雰囲気しかない」。実際の実力はない。雰囲気に追いついていない。もしくは本番に弱い。「雰囲気はある」という言葉遣いはそういう意味も持っています。もちろんそう言われることを良しとしているわけではなくて、自分では自分が周囲に与えているらしい印象を上回れるように努力をしているのだけど、第一印象からのがっかり感にはなかなか勝てないんですよね。

僕の方からすると「勝手に期待しておいて、勝手にがっかりってそんな失礼なことあるか」という話なんですけど、でもそう思われてしまうことが多いんだから仕方ない。それはもう本当に仕方ない。


もちろん僕にとってデメリットばかりかというとそうでもなくて、将来本当に実力が伴ったときに、それを披露しやすいと言うのがメリットになるんだろうなと思います。目の前に出てきて「なんだこいつ」よりも「なんかしてくれそうだ」の方が受け入れられやすいですしね。ただそのためにはがっちりとやりきることが必要なんですけど。

いずれ、この僕の特徴がメリットになることを信じてあれこれやってます。そうなると良いなあ。詐欺師的なことではなくて、ちゃんとした意味で。