まぁなんというか、スケジュールって早まったり遅れたりするもんだと思っていたのですけど、金の掛かったスケジュールでは最後の最後になるまでスケジュールが遅れることはないということを知って何というか本当に「オトナだなあ」と思いました。多分どこにでも落ちてる話でみんな普通にやってることなんでしょうけど、それを常識とする世界を「オトナだなあ」と。
なんの話かというと「スケジュールの進捗を報告する前にリスケジュールをして辻褄を合わせちゃう」ってことです。例えば4/1から半年間の予定で始まったプロジェクトがあったとしましょう。プロジェクトは3段階にわかれており、それぞれ2ヶ月が当てられています。プロジェクトを開始してみたら1段階目がどうやら2週間以上の押しになりそうだ…この場合プロジェクト自体の〆は変えずに、例えば1段階目:3ヶ月、2段階目:2ヶ月、3段階目:1ヶ月に組み直します。それぞれの段階においては明らかに押しでありオンスケではありませんが、プロジェクトの進行を発表する際にはプロジェクトの完了時期をもってして「オンスケジュールです」と報告します。いや、全然オンスケじゃないですけどね。

チームとしては明らかにリスケ後のスケジュールに無理が生じているわけですが、クライアントや上司にプロジェクト自体の期限延長を打診するよりかはプロジェクト内で調整する方が調整が楽です。予算が変動しないし、立場が同等もしくは下の人間相手の話になりますから。で、結局、「オンスケジュールです」と報告してしまったことを盾に3段階目にスケジュールを詰め込み、まぁこういうのが後々デスマーチだとか徹夜進行だとか納品後のバグ取りに「進化」していくんでしょうけれど、なんつーかなー、誤魔化しですわなあ。はっきり言ってね。

僕だって大人の一人ですから、予算やらメンツやら政治的な事情やらでプロジェクトの体裁は変えられない、結果予定がアレしていくことはあるだろうなあ、それは仕方ないことだなあと言うのはわかってます。受けてしまった後から「能力が不足しているので開発に時間が掛かって余分にこれだけお金が掛かります」とはいいづらい。かといって「予算は変わらずで問題ありません」と言えるわけもない。「間に合わせます!」と言えば気持ち良いし決まるし言わなくてはならないし。ただなんというか、こういうのに慣れきってしまっていて、「これ以外に正しい理屈なんか無いだろ!」「詰め込むしかないんだよ!」とかいう発想になってくるとこれはもう完全に「オトナ」の世界だなあと思うわけです。「誰がどう考えても頭おかしいんだけど、みんながそれを是とするんで常識になってる世界」ね。そこに身を投じていると言う。

こんな話、どんな業界にもありすぎてて、むしろ「お前何甘えたこと言ってんだ」「新しくもないだろそんなの普通」ということであり、そういうのをわざわざ「オトナの」とか言ってる時点でおいらまだまだ子どもなんだろうなあと思うのですけど、でもなんつーの、ほぼ日の「オトナ語」と同じ事なんですけど、その場に身を置いてそれを甘受しつつ、その異常性についても考えるというのは大事なことじゃないのかなーと思って書いてみました。クライアントにカジュアルに「あーすみません、1ヶ月遅れます」とか言うような社会になっちゃったらそれこそ社会が回らんと思うし、ある程度「オトナ」でないといけないと思いますし。でも、欺瞞だよなあ…


そういうわけで、仕事のプロジェクトが絶賛遅れてます。憂鬱です。