何度か書こうかなぁと思って、私的な理由で止めたりしてたんだけど、
この辺りに刺激を受けて書いてみる。
(id:dlitに対する返答でも反応でもなんでもなくて、あくまで刺激というかきっかけ)

僕がニセ科学問題に(ちょこちょこ)コミットしているわけβ版 - 思索の海
確か正月辺りに書く書く言っておきながら全然書いてなかったので。poohさんのこの記事にかこつけて書いておこうかな、と。

※書き終わって痛感しましたが、やはり難しかったです。長いわりにまとまってないのでご注意ください。長いのだるい、という方は太字の部分とその周辺だけでも読んでもらえると嬉しいです。



僕の場合、まぁ率直に書いてしまうと、以前付き合っていた女の子とのあれこれ由来。

非難とか思い出とかじゃないところが、書き出しにくい微妙な線なのだけど、
プライバシーに触れない範囲で書く。
その子は喘息とアトピーの持病があり、長年それで苦しんでいたのだけど、
古い知り合いがある治療法で改善したという話を聞いて自分もそれに取り組んでいた。
もともと、オカルティックなこととかスピリチュアルなことに興味がある子だったし、
その治療法自体を僕があんまりよく知らなかったこともあって特に何も思わなかった。
もしそれで良くなったらラッキーなわけだし。

それで暫くやっていたのだけど、
「好転反応」という用語が頻繁に出るようになってからちょっとおかしくなる。



「好転反応」というのは要するに、症状が改善する前に一旦重い発作が出てから、
快方に向かうという考え方なのだけど、端から見ていると抗生物質を拒絶した結果、
発作が起こりやすくなっているようにしか見えない。
たまに症状が良くなるとやっぱり正しかったと言って喜ぶのだけど、
結局はまた「好転反応」の繰り返し。

でもね、それについて健常者がとやかく言うのは難しかったんだよね。
本人に「良くなってるんだよ」と言われたらそれでおしまい。
正しいか正しくないかはっきりさせることが出来ない中で、
本人がそうだと言うことに対して強くは出れなかったんだよね。

だってそれがその子の「希望」なわけだし。


暫くして、体のこととは関係なく距離と感情のずれが理由になって、
彼女とは別れることになってしまったのだけど、
その後暫く治療に取り組んでいたその子はある時重篤な発作を起こして、
即入院、即抗生物質投与。即症状緩和。治療自体は振り出しに。

結局2年くらいかなぁ...それくらいの間には、特に「好転」したようには見えなかった。



で、今でも考えるんですよ。


そうした状況に何も言えなかった自分がいて、そういうのは何なのだ?と言う疑問。
また、そういうものを信奉する人間ってなんなんだ?っていう疑問。

血液型占いとか、カラー診断とか、そういう治療法とか、ガチの宗教とか、
マイナスイオンとか、スピリチュアルとか、
正しくないとは誰にも言うことが出来ないのを良いことに、
無根拠の証拠を示して人を引きつけるものが世の中には凄く多いんだよね。

それが結果的に正解であっても(癌が消えたりとかね)別に良いんだけどさ、
よかれと思っても結局周りの人間に迷惑を掛けてしまっていたり、
もっともらしく語る理論のどこにも根拠なんかない(そう思うってだけ)ことに気付いてなかったり、
そんなことに捧げられる感覚が理解できない。


理解できるようになりたいと言うよりも...
そのことをどうやって伝えれば良かったのか?と言うことが今でも気になってて。
意味の分からない理由で俺を判断しないでくれ、とかしか言えなくて、
(あなたは瞳の色がこうだからこういう人だね!って付き合ってるお前は
そんなの使わなくても分かるだろ、いやわかってくれよ...とかね。。)
それは結局、僕だけのことで相手には届かないわけで。無力感を感じる。




だから、僕がニセ科学やトンデモなことに反応する理由は、
それに対する違和感をどうやって伝えればいいのか?を知りたいということか。
そのためには、それがどんな構造を持ってどういう傾向を見せているかを知っておきたい。

その以前付き合っていた女の子だけの話ではなくて。

宗教にせよなんにせよ、周りの誰か(親とか恋人とか)がいきなり傾倒してしまうというのは、
十分に起こりうる世の中なわけで。
そうなったときに、きちんとした言葉を持っていたい、と。
ただ、そんなものはインチキだ!と言うだけじゃなくてね。



そんなことを考えています。




【追記:2009/01/13】

元彼女のブログをたまに覗いてるんですが、
最近の更新でまた脱ステロイドを始めるという記事が掲載されていました。


ステロイドは正しく使用するのが難しく副作用も重いそうなので、
『脱ステロイド』自体は継続的な治療にとって正しい道のように見えます。
ただ少し調べてみた限りでは、ステロイドは症状を改善しない対症療法ではあるけれど、
症状を悪化させないためには必要(だから徐々に減らす/使うときには使う)というのが、
WEB上で多く見られる意見のようでした。

結局は食事や環境の改善など、生活の根本的な見直しをベースとして、
問題の起きる頻度を下げつつステロイド無しでコントロールできるようにしていく...
そういう意味ではやっぱり、これさえ飲んでおけばステロイド無しでも大丈夫、
なんて言うのは、トンデモだったのかもしれません。

元彼女は結婚を目前にしていて幸せそうで、
「『今は』支えてくれる人がいるから大丈夫」と書いていて、
まぁなんというか、あの時期に僕がした気遣いや忠告や世話や苦労は、
結局無駄になってしまったんだなーと寂しく思う次第ですが(結果があれじゃ仕方ないよな)、
今度こそ何が起きているかを注意深く判断して完治して欲しいと願うばかりです。