昨日、一昨日に引き続き、最近読んだ本。

6冊目は珍しくサッカー本。とはいえ、杉山さんは好きなので、これで。

4870318385サッカー番長 0号―ヨイショ記事にはもう飽き飽きだ。
杉山 茂樹
飛鳥新社 2008-02-29

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サッカー関連の記者、ジャーナリストについてここ何年か言われていることは、
川淵元Jリーグチェアマン(現日本サッカー協会名誉会長)が怖くて、
まともなことは何一つ書けずにヨイショ記事ばかりが載る、ということなのだけど。

まーねー川淵さんがどうだったかというのは横に置いておくとしても、
何が責任でそれを誰がどう取るのかきちんと追及/報道しない、
また最初に責任の所在を明確にしないことについて誰も何も書かない、
そういう姿勢はね…ジャーナリストはもとより報道記者とも言えんよね。



そんな中で、杉山さんは比較的歯に衣着せぬ記事を書いていて、
同郷と言うことを差し引いても好きなのだけど、
そんな杉山さんがいろんな人と会っていろんなぶっちゃけ話をし、
それをまとめた1冊がこれ。


『岡田監督支持率調査』とかしょーもない企画もあるけど(苦笑 → 母数少なすぎ)、
全体としては凄くしっかりとした作りになってる。

特にインタビューが面白い。

未だ現役の岡野、軽薄に誤解されがちな松木さん、ベテラン記者の荒井さん、
それから3人の息子が全員サッカーやってる元プロ野球選手の高木豊さん。
特に、岡野と高木豊さんの奴はめちゃめちゃおもろいっす。
(逆に新聞記者覆面座談会は、売れ線的な感覚が鼻について微妙)

それぞれが本音を語りそれに対して杉山さんも本音で答え、
熱い空気感を作るのは杉山さんにしかできないかなー。
スポーツ記者でもう1人好きな石田雄太さんとは、少し違うタイプ。
(石田さんは対象側に立って同じ風景を見せる感じ)


こういう本にありがちな『俺が正しくて他が間違ってる』形式ではなく、
『俺はこれが正しいと思うんだが、もっと議論をしようじゃないか』というニュアンスを感じる気が。
テレビでの報道について再三、もっとサッカーを専門に扱う番組が欲しい、
と言っているのもその辺りか。

ブログなんかで、知りもせんのに偉そうなこと言うなとか言ってる人がいるけど、
いやいやいや、それが楽しいんじゃねーかよとか思うんだよね。
実際とはめちゃくちゃ遠い街のおっさんが飲んで好き勝手にしゃべってたり、
おばちゃんが熱く応援してたり、テレビで延々とマジ議論してたり。
よく知らないから黙ってる/黙っておけ、ってなんも楽しくないのにね。

いいと思うんだよ別に。
無知で炎上したって、訂正して謝っといたらOKだしさ。



サッカー日本協会はもっと熱くなってくれないと困るけど、
まずは俺らサッカーが好きなサッカーバカと、
川淵体制で腑抜けになっちまったマスコミとで変えようぜて感じか。
岡田がダメとか、オシムがダメとか、ミクロなこと言っててもしゃーないよな。

誰かそういうのに答えてくれるテレビプロデューサーとかいないのかなー
CSとか地方局とかでもいいと思うんだけど。



値段分は十分に元が取れる面白い本でした。

よろしければ是非ご一読を。