自民党の強力なライバルとして民主党が注目されて、
僕が子供の頃(1980年代)に比べて政治は大きく様変わりしたけれども、
それを伝えるマスメディアの方は大して変わっていないな、とぼんやり思ったのです。
表題の「55年体制」ってのは、
定義としては自由民主党と日本社会党による二大政党制ということを指すようですが、
僕の中では自由民主党の絶対過半数による一党独裁的な印象があります。
なので、そんな感じの印象だと変換してください。
(二党の関係で言えば自由民主党の議席は日本社会党のほぼ倍だったわけですしね)
そうした中での野党や、その支持母体である各労組、
また社会のご意見番たるマスメディアの役割は、
絶対王者である自民党が何かをしでかさないように見張る役割だったと思うのです。
正直、勝てる喧嘩ではないけれども、それでも何かをしなければ勝手気ままにやられてしまう。
日本を体制側とそれに支配される側とに分けた上での闘争だったはずです。
そこでは、何もしなくても勝者である自由民主党を評価することには何の意味もなく、
その体制を否定し批判し続けることにこそ意味があったはずですが、
しかしその闘争手法は、結局のところ絶対王者がいるからこそ成り立つ話で。
最終的にその王者をその王座から引きずり下ろした後は、成り立たない。
中学生の反抗期における親との喧嘩は、成人同士では成り立たないわけです。
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