もう間もなく、番号ポータビリティ制度(MNP)が導入されます。
あれだ、『電話番号変えずに携帯会社を変えられる』ってやつです。
(携帯電話のみ。PHSは対象外)
そんなわけで、携帯各社のサービスの拡充(とりわけ見栄えの良いものが顕著)が、
ここ1年くらい活発だったわけですが。
一足、ふた足くらい先にMNPが導入されていた韓国におけるレポートが、
ITMediaに載っていて、なかなか興味深かったので、
ちょっと引用してみる。
日本では10月24日から開始される番号ポータビリティ(MNP)だが、韓国では2004年に始まっている。導入から1年半以上が経過した訳だが、番号ポータビリティ制度の導入とその後の各キャリア間の競争は、韓国の携帯市場にどのような影響を与えたのだろうか。韓国の携帯電話事情に詳しい記者にも話を聞きながらお伝えしよう。
まぁ、結論も何も、
グラフを見てもらったら一発で分かる。
それに対する筆者の感想は、以下の通り。
基本的には市場の約半分を占めるSKTと、30%台を占めるKTF、そして10%台に留まるLGTと、大枠での構造には大差がないようにも見え、MNPの実効性が問われるところである。
で、そのあと、30行くらい延々と、
『いや、しかしMNPの効果はあった』
という想定結論に向かって一生懸命書かれているのだけど、
書けば書くほど浮き彫りになる結論…
『つーか別に大して変わらねぇって』
実効性があるかどうか、の設問に対して、
MNPは初動が大事、では答えになっていないわけで、
ライターの人の技量が激しく疑われるんだが、
(数字は動いて見えないが、それは各社が同様に努力を重ねた結果だ、
とかいう一言があれば分かりやすかったのにね)
まぁそれはともかく、
日本のサイトにこのタイミングで載せてる以上、
さて、日本はどうなるんだろうか、っていう読者の期待に応えるべきなので、
このコラムから切り貼りで考えを作ると、
そうなんだよなーそんな簡単に、
例えばキャリアシェアで二桁とか動かないよな。
韓国とは、シェア構成も、その背景も違うからまた違う結果になるかもしれないけど、
同じように各社サービスを展開してるし。
やっぱり韓国と同じようになるかなーと。
どこも同じだけど、見栄えが良くて縛りがキツイものが多いんで。
ただ、Softbankユーザ(←言い慣れない)にとってみては、
やはりauだよな、きっと、と言う思いはある。
自身の興味もあるけど、ざっくり眺めてみてやっぱりそんな気がする。
唯一の希望は、このタイミングで運営会社が変わったことで、
期待を持っているということかなぁ。
サービスが大事と書かれてるけど、
はっきりいって、細かいサービスでは、そんなに沢山は動かないと思うのね。
『サービスの拡充』とか言ってるけど、
よくよく見てみると、拡充じゃなくて、補完なんだよな。
最大公約数的に、各社のサービスが『均一化される』という、
誠に面白くない状況しか生み出せてない。
多分…
auがサービスを開発する→他2社が真似る
Softbankが値下げする→他2社が追随する
DoCoMoが大企業と提携サービスを開始→他2社も乗り入れる
こういう状況になると思うんだよね…
今も既にそうだけど。
実際には、端末、サービス、料金、繋がりやすさ、
最新サービスへの対応(サービス自体じゃない)、
その他を積み重ねた、企業イメージの方が遙かに大事なんで。
それが、サービスの均一化で、どんどん薄まりそうなのが嫌。
どうなるのかなぁ。
(あと、Softbankはいつ、換えのバッテリを送ってくるのかな?最近ホントやばそう)
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